横光利一 M-1グランプリ

いやあまあ横光利一の『蠅』は全く気持ち悪いほど凄いね。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000168/files/2302_13371.html

なんかこういうさ、ギリギリ均衡の保たれた世界って今の私はもう充分ですみたいな気持ちなんだけど、明日の朝目覚めたらそれが気持ち良くなっているのだろう。今日の自分と明日の自分は全く別人だし、それでも守っていかなきゃいけないのだ。

ズブズブに嵌っていたい時期と、ギリギリ均衡の保たれた世界が心地いい時期と、自分とはたいへん繊細な存在ですね。

『蠅』といい本当、命はエロスということを日本文学は誠実に書くよね。命はエロス、この時点で性倒錯は始まっているのだから、いわゆる性倒錯は自ら抑制しなきゃいけない。そういうことがわかっていれば、性暴力は世界から消えますよね。そういうことを教えてくれる存在でもあるわけよ、『蠅』はさあ。

M-1が終わって、M-1をリピートする週間が始まる。どうして数ある日本文化の中でも、漫才はこんなに成熟しているのだろう。ほんと凄くない?みんな無いシステム開発して言い回しとか工夫して演技も上手くてテンションとか調節して、凄すぎるよ。しょーもない飲み会でウケるのと舞台で大勢の知らない人の前でウケるのを何故か一緒だと勘違いしてるバカがいるけど、そのバカでさえM-1見てる間だけは静かにしてるだろうよ。しててくれよ。

はー年末。年末ですねえ…

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