見出し画像

没落

私ってば本当に没落する王族が苦手で、愛新覚羅溥儀とかマリーアントワネットとか本当見てられないのよネ…見るんだけど…
生まれは選べないから。と、人が生活レベルを下げることは見てる方が辛いから。
そのことは『斜陽』で痛い程わかるのでわざわざ言うことでもないのですが
望んで王族に生まれたわけでもなく望んで贅沢に慣れたわけではなく廉潔な教育も受けられず"ただ生きている"だけで王族となってしまい地位を自ら捨てる権利も実質無いから時代の被害者になるしかないその選択肢の無さにギャー!!となる。私は選択肢が少ないことが本当に怖い。近世近代において革命と王政復古は大気循環みたいなもので彼らの治世で時代の終わりがたまたま回ってきただけ、本当に彼らの人格や手腕だけが問題で犠牲になるしかなかったんですか?と少し思うよ。これは完全に私のお気持ちの範疇を超えないのですがルイ16世はまだしも、溥儀やマリーアントワネットというのは貧困の被害者と同じくらい、生まれが選べないことの被害者ではないですか。違いますか…

ナポレオン「違いますが…」
すみません…

これは、声を上げる民衆が怖い、という話では決してない。不当な制度には声を挙げるべきだ。当然。

ただ、王族に生まれて甘い部分だけを吸って生きてくなんてこと、不可能でしょう。ということを我々ってもっと認識しなきゃいけないんじゃない?「生まれ」が理由で税金で食べていくことって、本当に最悪じゃない?「当然の報い」みたいなもの、それは、本当に「当然の」なのかなあ。

許せない人は許さなくて良いけど…だからこれはそういう話ではない。もっとぬるい話をしています。婉容とドラクロワにブチギレられそうだ。

パリで、ベルサイユに行った翌日コンシェルジュリに行った。あの時から、私は、没落が怖い。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?