最近の本棚 #2021/05/06
今日は4、5時間ぶっ続けでBook-offに入り浸ってました。
永遠に居れるな。と、立ち読みのハシゴのしすぎによる心地よいスタミナの悲鳴を感じ取りながら、本の海を徘徊。
流離えし 知の海溺れ 木曜日
(さすらえし ちのうみおぼれ もくようび)
ということで、今日も「本にはお金を惜しむな!」という天からの声を信じ、お財布なぞ気にせず、10冊程購入。
いやはや、何が怖いかって、一つ選べば芋づるみたいに、あれもこれもと素晴らしい本達が現れてしまうことですよね。読書は幾ら読んでも終わる、なんてことがないです。こうした永遠なる知的探究の旅。みたいなものが続くと思うと、さながら呪縛ですね。人間生活楽しくなる。
そんな中、茂木健一郎先生の『頭は「本の読み方」で磨かれるーーー見えてくるものが変わる70冊』を読みまして。私のような、新人の本好きにぜひともお薦めしたい一冊です。
言うと、今日はこの本を読んだせいで読書愛が加速されてしまいました。困ったものですね。
読書のメリットや力、効果的な読書法を脳科学者の視点、茂木さんの視点から述べられています。
頭の中に蓄積された知識というのは、実は発酵して育つものだ。
一度内部に蓄えられた知識は、その人の行動を決める「センス」に変わるもの。
文の中では、読んだつもりになった本も、まだ読みきれていない本も、
まずはその本を意識し知ることが大切。と仰っていました。
読む、知る、そのインプットから脳は土壌が耕されるように豊かに育っていきます。堪らないですね。
読んだ本の数だけ、高いところから世界が見える。
また、雑食(様々なジャンルを広範に渡って読むこと)も大事。
言わば、読んできた本というのは、自分のモノの見方の足場。
読めば読むほど、モノの見る視点を高くすることができます。そして、その分野やジャンルも広がることで、横の広がりも豊かになる。
この積み重ねは、小さくとも必ず自分の眼を養います。
という事を、改めて認識させてくれた一冊です。ぜひ。
てなわけで買った本達
2021/05/06 購入。記録としてメモ。
⒈ 白洲正子『遊鬼ーわが師わが友』(新潮文庫)
能楽を習う身として、尊敬してやまない女性であり人生の憧れです。
習い始めた頃に、母が'07年のNHKラジオのテキストブックで、白洲正子が載っている回を渡してくれたのがきっかけでした。(白洲正子&澁澤龍彦特集。私得でしかない奇跡的な回。今でも寝る前に読み返してます。)
⒉ 遠藤周作『海と毒薬』(角川文庫)
海の青に毒薬の紫や緑のイメージ、コントラストに惹かれました。
⒊ 三島由紀夫『仮面の告白』(新潮文庫)
近代能楽集と金閣寺をひと齧りして以来、しっかりと三島作品を読めたことがなかったです。甘美なこの装飾は、唾液が溜まるほどに唆られますね。読みます。
⒋ 丸山宗利『昆虫はすごい』(光文社文庫)
虫。蟲。人間なんぞがちっぽけに思えてくる。それほどまでに神秘と能力と美を秘めた存在ですよね。気にならないわけがない。
⒌ 江戸川乱歩『人間椅子』(角川文庫)
タイトルからして狂気ですね。
⒍ 谷崎潤一郎『卍(まんじ)』(新潮文庫)
谷崎作品は読みたいもので溢れてます。卍!!
⒎ 川端康成『眠れる美女』(新潮文庫)
⒏ 重松清『きよしこ』(新潮文庫)
小学校の頃から気になって手がつけれていなかった重松作品。ワクワクしてます。
⒐ 大槻ケンヂ『ステーシーズ』(角川文庫)
最初二度見した!え?大槻ケンヂ小説書くの?!と。新鮮な狂気が味わいたくなって手に取りました。球体人形良いですね。
⒑ 清水潔『殺人犯はそこにいる』(新潮文庫)
普段だったら絶対取らないようなジャンルでした。サスペンス風味漂わせつつ500P超えで、地味色な表紙…ただ、全面に覆われていた帯の熱意にやられました。本は開くまでは何者かも分からないから、よしこれは挑戦してみようということで、良い買い物をしたと思っています。
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