音の隙間
音みたいなものが 溢れている
それはまるで情報量の多いTVみたいに
本物はなくて 空洞が広がっている
スカスカする心が 何かに埋められるのを待つ
そんな ちいさな夜のこと
つけっぱなしのTVも イヤホンから聞こえる
消し忘れたジャズも 夜を埋める星のように
完璧ではなくて 寂しさは消えない
月は光るのをやめて 星に席をゆずった様だった
私は思い出すのを やめたかった
ゆるす限り 明るくなるまでには
愛に この恋を 明け渡したかった
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