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🇬🇷ギリシャ旅行記⑦_パトモス島

2023年7月4日
3番目の寄港地、トパトモス島でのお話です。
パトモスで有名なところとしては、聖ヨハネが黙示録を書いた洞窟があります。
キリスト教徒と厨二病こじらせた日本人は洞窟教会にぜひ行きたいですね。


パトモス島の雑な紹介

神話時代
オレステスが迫害を受けてパトモス島に流れ着き、現在聖ヨハネ修道院が建っている山にアクロポリスを作り、その中にアルテミス神殿を作ります。
人類史
古くは先史時代の痕跡が発見されています。
ローマ帝国>ビザンチン帝国(東ローマ)>ヴェネツィア>オスマン帝国>ギリシャ領となります。
ローマ帝国時代は海賊の略奪などで荒れていたこの土地を流刑地として使用されていたため、現トルコのエフェソス遺跡の劇場で布教をしていたヨハネもこの地に流され、キリストの啓示を受けて「ヨハネの黙示録」を執筆します。
日本でも20世紀末の終末論に出てきた言葉なので、ふんわり覚えてる方もいるのではないでしょうか。
ビザンチン時代、1088年には修道僧のクリストドゥロスがこの土地を賜り、黙示録1000年を記念してアルテミス神殿跡に聖ヨハネ修道院を建築し、その100年後位には人が住み始めて外敵に備えて要塞化していきます。

パトモス島の公式サイト、面白いです。
https://www.patmos.gr/pascha-stin-patmo/

昼の船内での過ごし方

お昼にはクシャダスを出発
今日はプールサイドにあるアジアンキッチンで、ガーリックライスと、ヤキトリ(唐揚げにみたらし餡をからめたもの)に、ナッツやネギを振りかけて食べました。
日本の味コレジャナイ感ありますが、落ち着く味。
今回のクルーズ船で一番狭い海峡を渡る放送が流れたので、船頭まで行ってみてきました。
左がトルコ、右がギリシャ
丁度この灰色のピンのところ。
右上が先ほどまでいたトルコのクシャダスです

パトモス島着

到着16:30
最終テンダー21:00

今回も、ツアーの次に一番に下船します
パトモスは大きな港がないので大型船は沖に停泊し、テンダーボートでピストン輸送します。
これが遅いので、早めの整理券を貰わないと下船に1時間以上かかって下手したら島内の滞在時間が大分削られます。

黙示録の洞窟と修道院への行き方

船のオプショナルツアーでも黙示録の洞窟と聖ヨハネ修道院がありますが、75€して日本語ガイドはいないため、多言語のパーティーに入れられます(英語が多いらしい)。
なので、ツアーディレクターさんに日本人ツアー参加者の中で行きたい人を募ってタクシーを割り勘して回る方法を提案し、私を入れて5人で行きました。

港を降りると目の前にタクシー乗り場があり、黙示録の洞窟と聖ヨハネ修道院は1台40€とボードに掲示されていました。
運転手が忙しいとどちらかしか行ってもらえないことがありますが、その場合は黙示録洞窟のほうがおすすめです。
これが高いと思った人は、流しのタクシーに交渉しますが、コロナ後の稼ぎ時で流しはほとんどいません。

流れとしてはタクシーもピストン輸送で、まずは黙示録の洞窟へ向かいます。
洞窟前でピックアップ時間、タクシーの番号、ドライバーの名前を知らされ、洞窟を見学。およそ30分。短すぎ。
次に聖ヨハネ修道院に向かって同じように見学します。およそ1時間。短すぎ。
最後に港に戻ります。
目的地は山の上にありカーブが多く急な坂が続く中、運転がものすごく荒いので、どこかに捕まってないと車内で転がりそうになるし、このまま山からダイブしそうな位に飛ばします。

注意としては時間内に待ち合わせ場所にいてもタクシーが待ってるわけではありません。ピストン輸送してるから。
かといって時間に遅れても置いて行かれます。
ドライバーが私たちの顔を覚えていて声をかけてくれることもありません。
その上自分のタクシーが来ても、同じタクシーに乗って来た人(そうじゃない人もいそう)が割って入って先に乗ってしまうこともあるので、内気な日本人はいつまでたっても乗せてもらえない場合があります。
私たちも修道院で時間ぴったりに来たタクシーが他の人を乗せていくのを目の前で目撃しました。
次も割って入られたので、滅茶苦茶怒って無理やり乗り込んだので、割り込んだ人もヒヨって入れずに勝ち取ることができました。
乗り込んだら
「君ら、よくやったね!優秀!」
と親指を立て褒められました。
よくやったじゃないよ…順番と時間覚えてよ…。
彼らも人のことなんか覚えてなさそうなので、やったもん勝ち感があって結構疲れました。

ヨハネの黙示録とは

ものすごい簡単に言うと、ヨハネがパトモス島幽閉中の洞窟で啓示を受け、黙して記したものを新約聖書の最後に配したもの。
「私はアルファでありオメガである(神やキリストの性質=永遠なイメージ)」から始まり
・バビロンの支配
・最後の審判
・サタンの敗北
・キリストの再臨とキリスト1000年の支配(1000年王国)
など、予言めいたものが続くため、近年日本でもあったカルト教団や、ゲームやアニメのネタに使われがちだったりします。

ヨハネの黙示録の洞窟

ヨハネ修道院と紛らわしんですが、「黙示録の洞窟」のほうが、ヨハネが啓示を受けた場所。
奥の啓示を受けた洞窟は撮影禁止。
教会と洞窟が繋がっていてよくわからなかったのと、探してるうちにうちの船のオプショナルツアーの団体が追い付いて滅茶苦茶になったのと、ネットでも画像がおちてなかったので、キリストの啓示を受けた時に3つに裂けた洞窟の天井、ヨハネが寝ていた石枕と手をついて起きた窪み、エル・グレコのイコン画がどこにあるか分かりませんでした。

こっちではなく、左の下のほうが入り口。
暑いのに無駄な動きをしてしまった
流し

聖ヨハネ修道院

正教会の修道僧のクリストドゥロスが、奇跡1000年を記念して、アルテミス神殿跡に建てた修道院。
外は撮影OK。中は撮影禁止。
2Fは宝物館と、パトモス島のガイドブックに出ている鐘楼があります。

修道院があるホーラの町は古くて狭いためタクシーは入れません。
近くまで行って歩いて行きます。

オプショナルツアーの人たちと一緒になった。
外は撮影OK。中は禁止
修復してる
ガイドブックに出てくる鐘楼

ホーラの町

1000年前に要塞化した古い町なので道が狭く迷路のようになっています。
日本の中世の城下町と似てるのが面白い。
GoogleMapがないとなかなか歩くの難しい

スカラの町

船が寄港している町につきました。
タクシー疲れた。町に戻ってこれて良かった。
ツアーDも遅くて心配してくださってた。

スシ。
時間あればトライしてみたかった
適当に歩いてたら住宅地に来た
テンダーボートで帰船

夜の船内

今日のタオルアートはネコチャン
スカラの町で雑にはけるサンダ買った

グリークナイト

船内新聞を見ると本日のドレスコードはグリークナイト。
ギリシャ国旗の青と白をどこかに身に着けて楽しみますが、しなくても良いです。

夕飯はプールデッキでギリシャ料理中心BBQが通常なのですが、今日はアメリカの独立記念日だったのでアメリカ色強め

歯が浮きそうな甘いお菓子が並びます
炭火焼はとてもおいしい
昼からあったらしいケーキ。
誰も手を付けない
夕陽を見ながら食べます
ご飯の写真撮り忘れましたが、ラムの炭火焼きが滅茶苦茶おいしかったです。
こっちはラムが本当おいしい。臭さもない!
デザートはヴァクラバや、シロップに浸したケーキ、ゼリー

朝から歩いて疲れたのと明日はロードス島で一日中動き回る可能性があるので、ショーを見ずに寝ました。
体力温存。

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