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彗星撮影は思ったより難しかった、の巻

個人的ホットニュースの【アトラス彗星】。レンズを買ったり天気予報とにらめっこしたり、天体アプリで観測の作戦を立てたり…とそわそわしていたのだが、いまだ撮影には至らず。今週が観測ピークの前半戦らしい。
観測できる条件は大まかにこんな感じ。

・見られるのは明け方午前5時前後(観測地点による)
 つまり、夜明け前のかなり短時間しか撮影チャンスがない。

・南南東の空のかなり低い位置にみられる
 高度3度の位置と説明しているサイトもあり、またすでに観測成功した方      
 の写真などを拝見すると、地平線のちょい上くらいの際どいラインが見渡  
 せる環境が必要らしい。

・明るさは極めて明るくなってきているので、肉眼でも見える可能性あり
 これは良いニュースだ。明るければ明け方の明るい空や街中でも撮影チャ 
 ンスがあるかも。

・しかし彗星が太陽にかなり接近しているため、観測は極めて難しい
 今週は今朝が天候的にも彗星の高度的にも撮影のチャンスだったらしい。

アトラス彗星はこの後いったん観測不可の状態に入り、10月中旬に再び観測チャンスが巡ってくるようだ。後半戦は西の空、日没直後に現れる。

そんなわけで、遠くには行けないけれどワンチャンないかしら…と、午前4時30分に起きだして近所を徘徊することにした。自分で言うのもなんだけれど、暗がりで望遠レンズ付きのカメラをぶら下げて三脚を担ぎウロウロする奴、怪しすぎる…。しかも場所は住宅街。暗いとはいえ、ご老人を中心に一定の往来がある。いつだれかに通報されるかわかったもんじゃないなと気が気でない。そそくさと目を付けていた近所の公園に向かった。
公園にある山のような遊び場に上ったら多少視界が開けるかも、と思ったのだが、足が砂ですべって登れそうにない。無理をして朝からケガをするのは嫌なので諦め、なるべく視界が開ける場所はないものかと探しつつさらに街を徘徊した。

こうして探してみると、なかなか視界が開ける場所がないことに驚く。地方都市とはいえそれなりの人口を抱えるこの街に、もはや見晴らしの良い場所はないのか…。車を保有していないので郊外まで行くことはできず、結果30分ほど近所を歩いて帰るだけの健康的なアクティビティになってしまった。

そしてこの撮影準備でひとつ気づいたことがある。それは、

彗星はフィッシュアイレンズで撮影する必要がない!!


そもそも彗星は流星群と違い、出現する方角があらかじめ判っているではないか!しかも望遠ズームレンズでの撮影が必要…(距離のことを完全に失念していた)。

フィッシュアイレンズよ、お前は何故に召喚されたのか…
(お前の無知のせいだよと返事が返ってきそうな)

結局何も撮れず、街を歩く猫を観察する朝となりました。
おわり。

不審者(私)を見つめる猫さん


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