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【続編+合格戦略】【朗報】行政書士、来年受かりやすくなるってよ。


・行政書士合格しました。

【朗報】行政書士、来年受かりやすくなるってよ。の記事をお読みいただきありがとうございます。おかげさまで合格しました。

まだお読みになっていない人はぜひお読みください。

・結果(確定版)


令和3年~令和5年の結果 一発合格でなくしんどかったです

基礎法学2/2  
憲法  3/5 
行政法 14/19
民   7/9
商   2/5
択一 (112)
多肢憲 1/4
多肢行 7/8  
多肢  (16)
政・経・社7/7 
情報   4/4
文章理解 3/3
一般知識 (56)
記述抜き(184)
記述38
このような結果でした。

・記述リサーチ結果(TAC.LEC)


(TAC)


(LEC)

TAC(36)<本番(38)<LEC(44)となりました。
概ね予備校の記述採点は正確だったと思います。

・令和5年度行政書士試験結果の考察


(令和5年度の結果概要)

 合格率は歴代で2番目に高かったそうです。一方で、択一の難易度は令和3年度から上昇傾向にあります。とりわけ、憲法は今年かなり難化しました。
そのため、例年以上に記述で高得点を取っての逆転合格が散見されます。
(LECファイナル模試で行政法の記述が的中するというイレギュラーも。。)

・令和6年度行政書士試験の展望

 上記記事(【朗報】行政書士、来年受かりやすくなるってよ)でも述べたように、今年から一般知識の内容が変化します。
 今年度の合格率が制度変更前という事情もあり、高いものになったのであれば、次回は確実に合格率を下げに来ます。但し、いきなりかつての10%未満にするのは現実的では無いので、10%~11%代に収まると思われます。
 では、どこが難化するのでしょうか?一般知識(改)は初年度なのでそこまで難しくない(行政書士法・戸籍法等の設問も文章理解的に解ける程度のものかも知れません)でしょう。なので、今回平易であった民法・商法。範囲が膨大な基礎法学が難化すると思われます。行政法は大幅に難化すると配点が大きいため影響が大きく、前年並みもしくは部分的に難化(地方自治・総論)だと思われます。
  そして、記述も3題中1題は知らないと部分点すら取れない(白紙になってしまう)ものが出ると思われます。(例、平成29年度問題44行政法・宝塚市パチンコ条例事件)

・令和6年度行政書士試験の対策

 対策としては過去問や肢別問題集は有効ではあるとは思います。しかし、年々それだけでカバーできる(獲得できる)点数が減少しています。
 そのため、公務員試験や司法書士試験、司法予備試験、司法試験の過去問。また、複数の予備校模試を受験するのがセオリーになりつつあります。
 特に、今回160点~170点代で惜しくも涙を飲んだ人は基礎力はあると思います。しかし、知識の幅が不足しており、初見の問題(or初見の問われ方)を取るのに苦労しているのではないでしょうか。
 そのため、私からは【法学検定試験】をお勧めします。

(2023年度の法学検定試験の概要)

 この試験は①問題の質が良い(かつての法科大学院全国統一適性試験の作成元が作成している。作問メンバーは有名な大学教授)②公式問題集が出ていて解説もしっかりしているので独学でも大丈夫③貴重な法学入門の対策になるというようなメリットがあります。
 初級・中級(法・法体系、条文・判例の読み方、法解釈・法制度
上級(法哲学、法社会学、比較法、日本法制史、司法制度論、法的思考の基礎)。掲載内容は上記のようになっています。
 たかが、2問だと思われるかもしれませんが、憲法の難化を踏まえると、
基礎法学+憲法で目標を立てる必要があります。そして、7問中4問~5問は取っておきたい。その場合、基礎法学で0問というのは避けなければなりません(憲法単独で4~5問取るのが年々難しくなっています)。
 一方で、範囲が膨大なのでここに時間を過度に使うのは厳禁です。
 そのため、基礎法学は過去問、各種模試、法学検定の公式問題集のみで直前(1週間前)に対策すればよいでしょう。

  もちろん、行政法、民法、商法も公式問題集で演習量を確保できます。
そして、あくまでも目安ですが、法学検定上級と行政書士の合格難易度は同程度だと思います。(昨年、6点差で行政書士試験に落ちましたが、上級は合格最低点で合格しています)

(2022年度 上級結果)

しかし、法学検定試験の日程が行政書士のおよそ1週間後であるので、問題集だけ購入して取り組む(又は、申し込んで1週間後に受験する)のがよいと思われます。
 

(参考 司法予備試験 合格最低点は168点)

・法律の勉強法(おまけ)

①参考書を読む
LEC、伊藤塾等の行政書士市販テキスト。
慣れてきたら、LEC司法試験&予備試験 完全整理択一六法もよい。(メリット:情報量が多い(判例等)、1ページに凝縮されている、これ以外の内容は行政書士ではほぼ出ないといえるほどの網羅度。デメリット:一周読むのに時間がかかる、初学者が最初に手を出すと苦労するかも。)
判例を覚えるときに、自分の直感と逆の結果になる判例を優先して覚える。
(例、最判昭58.2.18:「ガソリンタンクの移転」と「道路法に基づく損失補償」)
②問題を解く
過去問、肢別問題集、他資格問題集。
全ての選択肢(〇のものも含む)をじっくり見直す。各分野ごと(行政組織法、行政事件訴訟法等)で正答率を出す。
③苦手な分野を参考書に帰って復習(書き込みをしてオリジナルテキスト化するのもよい)
④模試を解く
間違った問題をコピーする。コピー記載の正しい選択肢の文章にマーカーを引いて、間違った選択肢には赤ペンで訂正をする。このコピー集を繰り返し見る。

自分はこのサイクルで取り組みました。
質問等はTwitter(@Libertas_Vita2)でお願いします。

・まとめ

 この試験は年々難しくなっています。(合格率は純粋な行政書士受験者からするとあまりあてになりません)ましてや、仕事や子育て、介護等と両立しての試験勉強は本当に大変だと思います。学生で勉強だけしていればいい自分でも簡単ではなかったです。なので、今回不合格だった人が努力していなかったのでは決してありません。
 しかし、来年の合格に向けて何らかの変革は必要です。それは①得点プランの見直し(記述に頼りすぎていませんか?一般知識を軽視していませんか?商法や基礎法学を無対策で捨てていませんか?)や②インプットとアウトプットのバランスの見直し(インプットに時間を割きすぎていませんか?
問題集の周回が作業になっていませんか?幅広い演習ができていますか?
マイナーでも単純な問題を捨ててはいませんか?こんな問題は本番で出会うと選択肢が単純な割に正答率が低いので取れるとリードできます)
等々です。
 上記の対策等はあくまで私の個人的見解です。なので、各受験生のバックグラウンドに合わせて臨機応変に変化させる必要があります。
 しかし、確かなことは、この試験は難しいですが正しい努力をすれば必ず合格できます。頑張ってください!一人でも多くの専願受験生が合格するように祈念しております。
 






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