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【朗報】行政書士、来年受かりやすくなるってよ。


行政書士一筋の人、チャンス到来!?

詳しくは以下の内容をお読みください。

自己紹介

・国立大法学部3回生
・司法予備短答落ち(ー20点)
・法学検定アドバンス(合格)
・令和5年度行政書士試験結果
基礎法学2/2  
憲法  3/5 
行政法 14/19
民   7/9
商   2/5
択一 (112)
多肢憲 1/4
多肢行 7/8  
多肢  (16)
政・経・社7/7 
情報   4/4
文章理解 3/3
一般知識 (56)
記述抜き(184)
マークミス、本当に怖いです、、


来年、どのように変わる?

・行政書士の業務に関し必要な基礎知識(以下、基礎知識問題)

  1. 「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」に。

  2. 今年までは一般知識等(政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解)であった。

  3. 告示案では一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令(以下、諸法令)、情報通信・個人情報保護及び文章理解とされている。

    1. 一般知識とは、政治・経済・社会を含む

    2. 概要には行政書士業務と密接に関連する諸法令を必ず1題以上出題するとある。

  4. 諸法令については試験実施する日が属する年度の4月1日現在施行されている法令に関して実施する。

  5. 諸法令は行政書士法、戸籍法、住民基本台帳法等が想定される。

なぜ変わるのか?

1.前回の試験内容見直し(平成17年の告示改正)以後、関連する法律の改正や特定行政書士制度の創設、行政書士に求められる規範や規律に関する改正(欠格事由、懲罰及び罰則に関する規定の整備など)がなされている。

2.行政手続の複雑化やデジタル化への対応、各種災害の被災者支援、感染症対策における給付金申請支援、在留外国人への在留手続支援など、行政書士に期待されるその役割が拡大している。

表向きはこうなっている。勿論、これらの理由も確かにあるとは思うが、本当の狙いは違うところにあるのではないでしょうか?
真の狙いは「行政書士試験を第一志望にする受験生が合格しやすくする」ことにあるのではと考えます。

理由

「法科大学院生や予備試験受験生が腕試しで受ける傾向になりつつある。」

 彼らが受験することは、当然、受験料収入が増加するので短期的には良い事なのです。
 しかし、長期的にみると必ずしもそうではありません。
行政書士の合格するためのの要件は以下のようになっています。
1.「法令等科目」244点中122点以上(満点の50%以上)
2.「一般知識等科目」56点中24点以上(満点の40%以上)
3.「全体の得点」300点中180点以上(満点の60%以上)
180点以上で合格という絶対評価の中に、記述というブラック要素を入れる事で、合格率を10~15%程度に保っています。
その中で、法科大学院生や予備試験受験生は法令択一や記述で、行政書士専願受験生より、高得点を取れます。場合によっては、記述を待たずして180点が確定する場合も往々にしてあることでしょう。
 しかし、合格率を一定にする観点かつ受験生の数が大幅に増減しないことから考えると、彼らが合格者の椅子の大半を占めてしまいます。
 そうすると、行政書士専願受験生は実際には10%よりも少ない数の椅子を争う事になるのです。行政書士試験は紛れもなく国家試験であり、8士業の内の1つではありますが、その中では難易度が比較的低いとされています。
つまり、司法試験や司法書士試験に比べて、法学の初心者が一定数、受験する構造になっているのです。
 その中で、法科大学院生や予備試験受験生が腕試しで受験して、大量に合格者を出してしまうと、初学者にも形式・難易度的に門戸が開かれた行政書士試験の構造が崩壊しかねないのです。
 彼らをなるべく合格させない方法はたった一つ。それは「一般知識の足きりで落とすこと」です。平成11年以前には試験に出題されていた諸法令ですが、初年度はともかく、次年度以降はしっかりと対策しないと取れないような難易度or平易にみせるひっかけ問題になると思います。
 なぜなら、専願受験者が絞り込んで時間をかければ確実に取れるようにすると①専願受験者が確実に合格しやすくなる→法学初心者の合格モデルが維持できる実務に対応するための素養を習得できるという利点が生じるからです。つまり、「腕試しに片手間で受験して合格する」や「政・経・社で知っている問題が多く出て運任せで高得点が出てしまう」という事例が減少するのだと思います。
 (令和4年度から行政書士試験が7,000円から10,400円に値上げになったことや、今回、行政法と憲法が比較的難しかったのもその伏線の一端かもしれません。)

来年度以降、どうすればよいのか?

・一般知識(特に、諸法令、個人情報、文章理解に絞って、足切りを逃れる。できれば、稼ぎに行くくらいで取り組む)
・憲法・民法・行政法は行政書士の過去問にあらかた取り組んだ後は、公務員試験、司法書士、司法予備、司法試験等の他資格の問題にも取り組む。
(もちろん、分野を絞って取り組むのでも大丈夫です。)

こんな感じかなと今年受験してみて感じました。

まとめ


法学部の自分でもこの試験を簡単だと思ったことはありません。
そんな中で、仕事や子育てと両立して受験している社会人の方々は本当にすごいなと日々感じています。
行政書士が第一志望で時間もお金も費やしている人が合格者の大半を占める試験であって欲しいです。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。







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