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点が線になる瞬間の連続が面になる

過去の教訓を含めて話します。仕事の話です。
僕は、以前は長い間、自営業をしていました。

長い「点」の時代

やり始めた最初の頃は、会社員時代の繋がりは全く役に立たず、新規に顧客開拓をしなければなりませんでした。
始めたのはたまたま、知り合いの知り合いから依頼を受けたのがきっかけです。そしてその人から他の人に繋がることはなく、その仕事はそれで終わりました。

今のようにSNSは無い時代です。ランサーやクラウドワークスなどはあったかどうか覚えていません。あったとしてもメジャーではなかったと思います。
それで、仕事をする人と依頼する人をマッチングさせる「マッチングサイト」はありました。ポータルサイトです。そこにプロフィールや実績を書き込んで、依頼が来るのを待つわけですね。

全国を相手にすると、お客さんは多いけどやる人も多いから競争にはまず勝てません。県のレベルだと多少は目立つ感じでした。なので県内と近県へのアピールをしていました。

最初は単価も安かったし、ポータルを利用する人も多かったので、時折、問い合わせが来ました。でも大抵は、発注金額が安くて他では相手にされないとか、多少ヤバい仕事で普通の会社では対応してくれないような仕事の相談でした。

自分自身、本当に営業が下手で、仕事の能力も低かったし、3年以上やってもちっとも仕事が増えず、当時流行ってたセカンドライフ(メタバース)に逃避していました(笑)
もうだめかな?アルバイトしに行こうかなと思って、農作業の求職登録なんかをしに行っていました。農作業のオファーなんてある訳ないけど。

「線」になる瞬間

4~5年経ったときに、ポータルサイトで見つけた隣県の制作会社の担当者からお声がけがあり、1つ仕事をやってみることになりました。
スキルが足りない分、しんどくて、それでも何とか体裁を保つことが出来て納品したのですが、そのことがきっかけで、その後も継続的に相談してもらえるようになりました。

仕事はとてもベーシックなもので、それさえも押さえられない自分でしたが、幾つかこなしているうちに上達し、その会社の仕事の多くを回してくれるようになったんですね。
最終的にはその制作会社の主力戦力になれました。

「線」で留まってしまいがち

1つの会社との取引で生計が成り立ってしまうと、他の仕事を探さなくなってしまいます。時折、相談される知り合い関係からの直請けの仕事をやる程度で、それ以上に新規開拓ってやらなくなってしまうんですね。

時代が変わると、主力として扱われていた自分の仕事も、他の人でも出来るようになったり、SNSで客先の交友関係が増えると、そっちの付き合いが優先されたりして、だんだん自分も干されたような感じになっていくのです。

大事なのは「営業の継続」

現在の取引関係に満足せず、継続的に新しい顧客との接続を試みることは大事なことです。2つや3つの取引関係は「線」のレベルなので、もっと増やす必要があります。点が線になる瞬間を多く体験することで、初めて「面」の関係が生まれるのですよね。

僕自身の教訓として、自分の能力以上のものを抱え込まないようにしていたのは、必ずしも良いことではありませんでした。多少無理をしてでも、新しい関係の構築に動くべきだったのです。
自分の仕事のキャパを増やすために、無理に従業員を抱えるところまで行かなくとも、協力者を探して作業分担をするとか、やり方はあったと思います。

いま仮にうまくいっていても、現状に満足しないことが大切です。なにかしらの具体的な行動をするべきです。

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