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80年代のレガシー

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1980年代について書いた記事
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2022年3月の記事一覧

Last Christmas and Last Holy Night

クリスマスソングは沢山ありますが 国内では山下達郎の「クリスマス・イブ」 海外ではマライア・キャリーの "All I Want for Christmas Is You" あたりが最も人気のあるポップスではないかと思います。 マライアのはキリスト教の国の割にずいぶん派手なクリスマスだなと感じるわけですが、ある意味アメリカ的で、クリスマス商戦なんかにはぴったりのイケイケ感はありますね。 では、2番目は何? と問われたときには、これはもうあらゆる候補が出てきて相続争いの様

長山洋子 "Venus" 4covers and these originals

1986年にリリースされた長山洋子の "Venus(ヴィーナス)"は洋楽のカバーアルバムです。 洋楽のカバーアルバムを出す人はそう多くないですが、アイドルならなおさらですね。そんな中で長山洋子のこのアルバムは、ポップスを歌うことへの自信の表れだったと受け止めています。 だから、個人的には彼女がポップス路線から演歌へと方向転換したのはとても残念でした。 例えば杉山清貴も "FEN" という洋楽カバーアルバムを出していますが、内容的には決して満足いかないもので、本家に対してはだ

80年代の若者のトレンド(4) - 映画

前回の記事 からここに来ています。 基本的に映画を見ない人なのですが、さすがに80年代はちょっとだけ見ました。 1980年代に「ミーハー」という言葉が流行りましたが、流行りを追いかける、マニアではなくトレンディーな素人のような人々のことを指すのですが、僕もどちらかというとそういうミーハーであったと思います。 ただ僕みたいなのは序の口で、もっと派手なミーハーは沢山いました。その人たちは今はどうしているのでしょうね。 そんな僕なので映画には全く詳しくないけど、ミーハー目線で映

80年代の若者のトレンド(3) - テクノポップ・インストゥルメンタル・洋楽

前回の記事 からここに来ています。 前回でポップスを終えかけましたが、1980年代で注目すべき音楽(ポップス)は、実はまだまだ沢山あるんですよね。だけどここからは自分自身もさほど聴いていない音楽になってくるので、詳しく話せません。サラッと紹介するレベルで留めておきます。 ポップスポップスというと歌が入っている風なイメージもあるのですが、それは Popular Song であって Popular Music という解釈においてはインストゥルメンタルまで含みますね。 1.

80年代の若者のトレンド(2) - ポップス

前回の記事 からここへ来ています。 ポップス1980年代はポップスを抜きにしては語れませんね。 長い歌謡曲の時代に洋楽から吸収した要素を日本独自の解釈で、高い次元で再構築したような時代です。 ポップスは Popular Music を略した Pop の複数形と捉えているのですが、大衆にとって馴染みやすく楽しめる身近な音楽のことを指すと思います。 朝日放送ラジオで「ポップ対歌謡曲」という長寿番組があったのですが、これが始まったのが60年代後半で、70年代は関西では定番の音

80年代の若者のトレンド(1) - いろんな音楽

1980年代の若者について今、書けるのは自分ぐらいしかいないのではないかと思ったので、私的な考察を含めながら、素直な感覚で書きたいと思います。 80年代を取り上げた理由は、バブル経済と言われた中で、経済的にも文化的にも隆盛を極めていた時代で、かつ、社会の多様化の初期段階で、ある程度のトレンドの塊があり、皆が共感できる分かりやすいコンテンツが非常に多かった時代だと考えられるからです。 自分としては文化的な側面から、今回、考察を行ってみようと考えました。 80年代に若者だった年

EPO "12月のエイプリルフール"

最近の静かなシティポップ・ブームの中で、そういえばEPOってシティポップだなあと感じて、改めて聴くようになりました。 先日、1986年のベストアルバムを引っ張り出してきてスマホに入れたところです。EPOのアルバムはこれしか持ってないんですよね。 昨日、フォロワーさんがEPOのことを書いておられたので、僕も書くことにしました。このアルバムから3曲を紹介します。 DOWN TOWNフジテレビの番組「オレたちひょうきん族」の・・エンディングだったんですね!オープニングは山下達郎