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女性の人生って、選択の連続すぎる

26歳で結婚し、
30歳で出産した。

こう書いてみると、特に問題は無さそうで、
振り返ってみると、たった4年かと気付かされる。

けれど、その4年は長かった。
その間に、周りも次々と結婚、出産して、
2人目が産まれていたりさえした。

二十代後半から三十代前半で、
本当にみんな人生のコマを一気に進める。

自分とて、26歳で結婚しているけれど、
何故か他人事に、よくみんな同じ時期に結婚できるよなぁと思う。

キャリアウーマンに憧れるとか、
主婦になりたいとか、
子供は何人欲しいとか。

そういうのって、
まるで自分の意思で自由自在に出来るみたいに感じていた学生時代。

勿論、そもそも自らが選択、目指していかないと、その目標には近づけ得ないけれど。


でも、“自分”だけじゃない、
本当に沢山の制約や、運命が絡み合って
人生が進んでいくと感じる。特に女性の場合。


例えば、一生懸命勉強して、就活して、希望の会社に入社する。右も左も分からない新社会人を必死に乗り切って、仕事が板についてきた頃、学生時代の友人は次々と結婚し始める。

心の内は、、
この時点で数多なはず。

1、彼氏は居ないし、出来る気配もない
→婚活する?しない?自然に出会える?

2、彼氏は居るけれど、結婚は出来そうもない、したくない→別れる?今は、、このまま?

3、結婚したい相手は居るが、今は仕事に専念したい
→仕事が楽しくなってきた所、、結婚はもう少し先でいい気がする、、

4、仕事しんどい、早く結婚したい
→主婦になって何の問題もない経済力の相手、、見つけるのって結構難しそうかも、、

5、6、7、、、


そのうち、結婚適齢期、出産適齢期というタイムリミットを肌に感じるようになる。

結婚の早かった同期の男の子達やら先輩が、
愛妻弁当を持ってくる時、
将来の目標を話す時、
同じように仕事して成長してきたはずの自分の将来が一気に不安定なものに感じる。

そもそも、5年後、10年後、、
私はこの会社にいるの?


さて、一気に話を進めて、共通の知人の紹介で出会った相手と結婚することにした。

相手には転勤がある。
けれど、これ以上相性が、あるいは条件が良い相手は居ないだろうし、
何といっても例のタイムリミットが、、

結婚相手が早々に転勤になった。
当然の如く、自ずから会社を辞める。

新しい土地で、新しい職場を探さなければいけない。前職の経験が活かせたらいいけど、、まぁあまり拘らずに探してみよう、、

、、あれ?
妊活するなら、新しい職場に言った方がいい、、のか。さすがにすぐ妊娠したら悪いよね、、

、、あれ?
産休ってそもそも1年以上勤めた職場じゃないと、取れないの?

よし、タイムリミットのある妊活を優先させよう。そして、子供が落ち着いたら、また働ければいい。出来たら、自分の経験を活かせる仕事、、は無理でも、シフトの融通がききやすい所でパートナとか、、



更に1年経つ。
、、あれ、、?
まだ、妊娠していない。

右を見れば、キャリアを積み続けている同期たち、左を見れば2人の子の母。あるいはその両方。

LINEのアイコンは、次々に子供の写真になっていく。

不妊治療を始める。
お金は飛んでいき、仕事は始められない。

将来が、見えない。
新婚では、なくなる。

進みたいのに、進めない。


、、あれ?

切り開いてきたはずの人生、行き止まり。



女性として生きるって、
The自由な選択じゃなくて、天秤にかける選択が多い気がする。

そして、天秤にかける選択は、僅かに軽かっただけの片方が心にずん、と密度を増すことがある。

自分の人生の、より大きな目的の達成の為だと、小さな妥協を繰り返していき、ふとしたある日、
諦めてきたものが凝集して密度を増していく。


結婚する、しない、出来ない
産む、産まない、産めない
一人っ子、2人目、3人目、、 
産休、育休、保活、復職
幼稚園、保育園、お受験
ワーママ、主婦

色んな言葉に囲まれて、
よくある一方的な価値観に揉まれ続ける。


自分は自分!
と、女性が人生を切り開いていくことの難しさ。

天秤にかける選択の連続で、
見失いそうになる自分の本当の気持ち。


それでも、
間違いなく人生。

たとえ、よくある価値観に押し込めらたと感じても、妥協してきたと感じても、

確かに、私の、あなたの、選択。
確かに、我々の人生。


選び続けて来れたこと、
とりあえず生き延びていることを認めてあげたいと思う3月。

春はすぐそこ!

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