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Explayerの本棚ーVol.4 下田誠先生ー

「Explayer の本棚」
Explayer =自分のワクワクを探究し続ける者たち。そんなExplayer たちの本棚から、彼らの思考をのぞいてみようというチャレンジです。

第4回は、東京学芸大学准教授の下田誠先生に本棚を見せていただきました。

下田先生は、Explaygroundで金文ラボを主宰されています。「金文(きんぶん)」って何かご存知ですか?

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大昔の中国(日本の弥生時代ごろ)で青銅器の表面に刻まれた文字のことです。下田先生はこの分野の研究者です。この分野の専門家は少なく、日本には数えるほどしかいらっしゃらないそうです。すごいマニア。

これらの文字は大昔すぎてサンプルの数が少ないので、どの字が何を表す文字であるか、文章が何を語っているのかを解読するのがとても難しく、当時の文化や社会情勢などの背景知識も総動員して読み解くのだそうです。

こんなに希少な分野を研究されている下田先生の本棚にはどんな本があるのでしょう。

まず驚いたのは、本の量です。部屋のすべての面が本棚です! しかも、部屋の中央にも本棚が!

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しかも、よく見るとそれぞれの本棚に本が前後二重に詰まってます。後ろの本はご本人でないと見つけられませんね。笑

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こちらが金文のバイブル的シリーズ。白川静先生のお名前は漢字好きな方はご存知なのでは。

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こんな感じで、出土品と、そこに何の文字が書かれているか、その意味するところが何か、ということがひとつひとつ解説されています。ちなみに、白川静先生にご興味のある人には、

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こちらがオススメだそうです。白川先生が金文についても語っていらっしゃいます。

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こちらは下田先生の著作。武器に記された金文の研究です。

下田先生はどうやってこの研究分野にたどり着かれたのでしょう。

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この辺りの棚には、中国に関係ある色々な切り口の本が並んでいます。下田先生は大学生のときに外国語で中国語を選択するとともに中国史に興味を持って学び始めたそうです。今でも中国語を教えていらっしゃったり、

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異文化間交流、アジアの地域文化といった授業を教えていらっしゃいます。

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この「地下からの贈り物」という本は、個人的に興味を惹かれました。社会史、民俗学、文化人類学、など色々な分野に跨っています。

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先生の本棚には、中国で出版された本もたくさんあります。中国語の背表紙でも何について書かれているのかが想像できてうれしいですね。

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教育学の大学なので、やはりちゃんと教育に関する本もあります。でもこの左上に紛れ込んでいた「騒土」という本、

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文革時代の中国の農民を描いた小説で面白そうです。

それから、これは特徴的な棚、と思ったのが、

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中国に関する博物展などの図録です。例えば、兵馬俑展って十年おきくらいに日本にも来ますが、その図録の中で武器の解説部分を下田先生が担当されていたりします。兵馬俑については、こちらの本もオススメだそうです。

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実は学芸大キャンパスの中にも兵馬俑さんがお一人いらっしゃいます。学芸大生のみなさんはもちろんご存知ですよね。私は何回かその前を通っていたのに、下田先生に教えていただくまで気づきませんでした。視野の狭さを反省。

(フジムー)


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