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プレイド顧客体験研究所 ピックアップニュース #5 (2024/7/26)

編集部より

XD編集部の川久保(@kawatake)です。過去にXD(クロスディー)で公開した記事をご紹介します。

新橋駅近くにある「有薫酒蔵」という居酒屋の記事です。「高校よせがきノート」があるお店で、テレビなどのメディアにもでているのでご存知の方も多いかもしれません。

高校の卒業生だけが閲覧と書き込みができる全国3000校以上のノートが店内に並んでいます。人々はなぜ「高校よせがきノート」の求めて、有薫酒蔵に行くのか。長く続く「高校よせがきノート」が一度終わりになってしまいそうになったときに実際にあった感動的なエピソードは、改めて読んでみてもぐっと来ます。

実は今週また伺ったので、女将さんの温かい人柄にまた心が和みました。新橋が近い方は、ぜひ一度訪問してみてください。

過去記事のご紹介

全国3000校以上の「高校よせがきノート」がある居酒屋の魅力とは。 酒場ライター・パリッコが探る、「有薫酒蔵」に人々が集う理由。


プレイド顧客体験研究所が気になったニュース

プレイド顧客体験研究所のメンバーが気になったニュースとしてお届けします。

・Google、サードパーティークッキー廃止方針を撤回

25年初頭から廃止予定だった3rd Party Cookieの方針を撤回。今週の驚きニュースでしたね。ただ、Chrome以外のブラウザではすでに3rd Party Cookieが使えないブラウザが多いですし、昔のように自由にターゲティングで使えるCookieの時代には戻っくることはなく、引き続き自社で収集、保有する1st Party Dataの重要性は変わらないという意見が多いですね。


・年内の売上目標を5日で達成 UCCの“コーヒーを食す”新商品「YOINED」誕生秘話と組織風土に迫る

コーヒーの専門家であるUCCさんが売り出した飲まないコーヒー「YOINED(ヨインド)」の開発について紹介されています。顧客目線で価値の再定義をした結果、「余韻の体験提供」という方向性が見えてきて、「YOINED(ヨインド)」という名前になった商品ですが、公式オンラインストアで先行予約受付したところ5日で年内の販売目標を達成し、発売開始前に初回入荷分の受付を終了するほど人気だったそう。新しい体験として興味を持ってもらったというのはあると思いますが、さらにそこから顧客目線での価値を定義して、情緒的な訴求をしたことが人々をここまで動かしたのでしょうか。今後の展開にも期待ですね。


・高級日本酒ブランド、1泊1600万円の酒蔵ツアー開始

高級日本酒ブランド「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」を手掛けるクリアさんによる酒蔵ツアーが非常に高額です。プライベートジェットで熊本県の酒蔵を訪問し、黒川温泉にそのまま泊まるツアー。プライベートジェットでなければ99万円だそうですが、やはりその金額でも訪れたいと思う人が訪日観光客でいるでしょうし、体験を組み合わせ、簡単にはできない体験を提供することで価値をあげ、対価をしっかり得られる設計というのは今後いくつかでてきそうですね。


・話しかけられたくない客も、なぜかまた来てしまう…丸亀製麺が「おせっかい接客」を大切にするワケ 他社がマネできない「儲けの仕組み」

丸亀製麺が人気の理由です。過去にも何度も取り上げていますが、店舗でうどんを打つ、そこを訴求するプロモーションが巧みだったといったコミュニケーション戦略の話しもありますが、ここに書いてあるようにデータに基づい店舗体験のPDCAと非効率な接客という部分も大きいですよね。アナログに見えて、実はかなり先に進んだデータ活用をされています。

強さの秘密はもう一つある。それは同社の「データ戦略」である。丸亀製麺ではアプリで顧客の食事体験についてアンケートを取り、顧客満足度を点数化。結果を毎日3回、15時、18時、21時に店舗の端末に配信している。食べたその日の感想が店舗にフィードバックされるのである。そのデータを見て、店舗は次の接客にすぐ活かす。データを活用して顧客体験のPDCAを高速に回しているのだ。 「非効率接客」というアナログの強みと、「データを活用した高速PDCA」というデジタルの強み。その2つをうまく融合していることが丸亀製麺が成功している秘密である。


・「AI菓子職人」を全国に派遣 神戸の100年企業が起こした「お菓子作り」のDX

神戸の老舗菓子企業「ユーハイム」によるAIを活用したバウムクーヘンロボットの話です。職人が感覚で作り上げていたものを、データ化し、可視化することで、職人にも歓迎されていたロボットですが、自社工場では規模の話もあり導入はできず。しかし、コロナ禍で職員不足に陥っていた栃木県の老舗菓子店に貸し出したところ、活躍。その後、話題となって40台以上のロボットを生産したそう。童話のようなDXストーリーです。


・新興運営の投資アプリ、若者注目 利用者間で学び合いも

スタートアップが運営するSNS型の投資アプリが若者の需要を取り込んでいるという記事です。「失敗したくないという傾向が強い」若者向けにお互いに学び合えたり、「ソーシャルメディアのような作り」でアプリを作ったりという特徴があるそう。金融機関のサイトやアプリもCXへの取り組みに力を入れているところも多くなってきた印象ですが、サービス設計自体をSNSや他のアプリを参考に作り直し、当たらな体験を創出できているというのは面白いなと思いました。


・RIZAPグループ、GENOVAおよびサイバーエージェントによる デジタルサイネージ広告配信サービスの提供を開始

歯科およびクリニック向けに特化した、chocoZAPのセルフホワイトニングブース内におけるサイネージ広告配信サービスの提供。chocoZAPはトレーニング機器だけでなくてさまざまな設備を用意して人々が集まる場にしようとしているので、そこで流すサイネージのメディアは良いですよね。現状はトレーニング機器などの前に小さなタブレットがありますが、ファミリーマートのレジ上のモニターのように大きなモニターをたくさん用意すると面白い体験の場ができそうな気がします。


・Google、アプリ実行時に生成AIが適切なUIを構成し動的生成する「AI Generated UI」発表

Googleが、Google I/Oにて発表した機能が今後のUI設計や開発を変えそうだなというものでした。アプリケーションのユーザーインターエイス(UI)は開発時に設計され実装されて、その実装通りに実行時に表示されるものですが、このUIを開発時ではなく、アプリケーションの実行時に生成AIが適切に構成して動的に生成し表示する「AI Generated UI」という仕組みだそうです。まさにパーソナライズ体験という体験。近い将来にはこういうUIが一般的になるのでしょうか。


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