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シンガポールでのお金の増やし方 〜 ①シンガポールの投資環境と優位性 〜

ここではシンガポールの投資環境と優位性について紹介します。

シンガポールの投資環境は日本より格段によく、お金が増えやすい土壌が整っています。シンガポール在住の方はこの投資環境を生かさない手はないです。

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シンガポールの投資環境と優位性 

まずはシンガポールでの投資メリットついて4つの観点から確認していきたいと思います。

シンガポールは世界有数の金融都市で投資に適した環境が揃っています。
私がシンガポールにきて投資をはじめようと思ったのも日本では得られないメリットを感じたからです。シンガポールの投資環境を理解しておくことで、そのメリットをうまく活かしたより適切な金融商品を選ぶことができます。

税制

 シンガポールの投資環境でまず注目すべきは投資に適した税制です。

 シンガポールは相続税や贈与税がなく、所得税は最高でも20%と非常に税率が低い国です。投資においては投資によってでた利益に税金がかかりません。この税金の安さがシンガポールで投資をする最大のメリットです。

 通常投資で得られた利益には税金がかかります。日本で投資した場合、日本株であれば20%、アメリカ株や仮想通貨となるとそれ以上の税金がかかります。

 仮に株を100万円買って120万円で売った場合の利益は20万円ですが、日本の場合はここから約20%税金が引かれ手残りは16万円となります。これがシンガポールで投資をすると20万円そのまま受け取れます。

 株、リート、仮想通貨など投資で得た利益が非課税で全額自分のものになる。シンガポールで投資をする最大の旨味はここにあります。

 ただし、外国商品へ投資する場合は外国側の課税がされる場合がありますので注意が必要です。非課税のメリットを享受できるのは、シンガポールの株や不動産、債権などへの投資です。

 また、日本に帰った際には日本の法律に従い約20%の税金支払いが発生します。非課税なのはあくまでシンガポール在住期間中のみですのでご留意ください

金利

 シンガポールの投資環境の優位性、2つ目のポイントは高い金利です。金利は資産運用において最も注意すべき指標の一つです。

 シンガポールの金利は一時期よりは低くなりましたが、それでも日本より高い水準にあります。現在日本の大手銀行の普通預金金利は0・001%、10年定期でも0・01%ほどですが、シンガポールの銀行は普通預金でも0・05% 。実に日本の50倍です。0・05%という金利は日本であれば国債を買って3年、5年とお金を預ける必要がある水準です。シンガポールであれば銀行に預けているだけで資金の流動性を保ちながらこの金利水準を享受できます。

 これだけでも日本に比べればかなりお得ですが、シンガポールでは銀行口座とクレジットカードのポイントを駆使していくとさらに高い金利を得られる可能性もあります。(第3章で詳しく解説します)

 一般的にあらゆる金融商品は常に金利との比較が前提にあります。

 例えば銀行の金利が0・1% のときに株の3%リターンは魅力的に感じますが、仮に銀行の金利が2%になると多くの人はわざわざリスクをとってまで3%のリターンの株を買わないでしょう。そのため、通常金利があがれば株のようなリスクのある金融商品はもっと高いリターンを出す必要があります。

シンガポールの金利が日本より高いということは単純に銀行の利息をたくさんもらえるという話だけでなく、それ以上に高いリターンを得られる金融商品が市場にあるということを示唆しています。シンガポールの金融商品が日本の金融商品に比べてリターンが高いのは、ベースとなる金利水準の違いによるところも大きいです。

 私は平均年収の庶民なのでシンガポールで購入できる金融商品のほんの一握りにしかリーチできませんが、資金が潤沢にある人にとってはプライベートバンキングなどの利用により日本では考えられないようなリターンをえることも可能です。


安定性

 シンガポールの投資メリット3つ目のポイントは国家の安定性です。シンガポールは国として地理的、政治的に非常に安定しています

 地理的には自然災害に無縁。地震、津波など急な災害がないので経済が安的します。日本のような美しい四季を楽しむことはできませんが、安定した気候は安定した経済活動に繋がります。

 東日本大震災では30兆円を超える被害額がでたとの試算もあります。自然災害がないということは国を安定的に運営する上で大きなメリットです。

 シンガポールは政治的にも安定感があります。
シンガポールに住んでいる方であれば肌感覚でわかると思いますが、政府が全て計画して強制力をもって実行します。法案もすぐにできて執行されます。「明るい北朝鮮」と言われるように一党独裁でちょっと危険な感じもしますが、これまで結果も出ており個人的には安心感があります。今後も期待できると感じます。

 地理的、政治的安定は経済、為替の安定につながります。経済成長は一時期よりも鈍化はしていますが、2019年のGDP成長率は1・3%(同年日本は0・3%) それ以前は3%を超えていました。GDP比較すると経済の強さが確認できます。

 為替については過去5年は1シンガポールドル=80円付近を上下しており比較的安定しています。現在世界的なインフレにより円が急速に安くなっていますが、これはシンガポールドルというよりマクロ経済の影響です。シンガポールドルは他国通貨と比較しても基本的には急落、急騰といったことが起こりにくい安定感のある通貨です。

 シンガポールで投資をすると為替リスクを負うことになりますが、2012年以前は1シンガポールドル=65円ほどだったことを鑑みると、長期的にはシンガポールドル高に動いてきていますので、為替のリスクマネジメントの視点からもシンガポールドルを持っておくことは悪くないように感じます。

 このように地理的にも政治的にも経済的にも安定している国は世界を見渡してもあまりありません。これまで香港も投資環境の良い国として挙げられていましたが、デモの長期化で投資家資金がシンガポールに流れています。

 一般的に資産運用においては長期での運用が成功の鍵と言われています。長期的に安心感を持って投資ができる土壌がシンガポールにはあります。


ボーダレスな金融機関


 シンガポールの投資環境の優位性、最後のポイントはボーダレスな金融機関です。シンガポールの金融機関はシンガポール島内に留まらず、世界各国へボーダーレスなサービス提供をしています。

  日本の銀行や証券会社は基本的に日本在住者向けのサービスで、海外在住者向けサービスを展開していません。私は日本に住んでいた時にも投資をしていましたが、出国する際に保有していた株をすべて売却しました。仕方ないですが非常にもったいなかったと感じています。
株式投資は長期で運用することで複利の効果もあり利益を最大化できます。日本を離れるという理由で株を一度手放さなくてはならないのは大きなデメリットです。

 シンガポールの銀行や証券口座は開設する際はシンガポールに在住している必要がありますが、その後日本に帰国、もしくは第三国へ転勤になっても口座をキープしておくことが可能です。そのため、世界のどこにいてもシンガポールの証券口座で取引が可能です。

 世界各国に行く可能性がある駐在員にとっては、ボーダレスなシンガポールの銀行や証券口座はとても使い勝手がよいです。銀行の手数料は日本よりも安いですし、手続きはすべてがネットで完結する点も優れています。


まとめ

  • シンガポールでは投資で得た利益に税金がかからない

  • シンガポールの銀行金利は日本の50倍。魅力的な投資商品が多い

  • シンガポールは国が安定していて、カントリーリスクが低い

  • シンガポールの金融機関はボーダレスで使いやすい


②ポイント活用で賢く消費する方法
③銀行とクレジットカードのリベートシステム
④資産運用の前に押さえておきたいポイント
⑤シンガポールでのおすすめ資産運用
⑥シンガポールの貯蓄型保険に投資する
⑦シンガポールリートへの投資
⑧アメリカ株への投資
⑨おすすめ証券口座と帰国後の扱い


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