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「新しい何か」を生み出すこと

もうモノで仕合わせを感じる人はほとんどいない

昔はモノが少なかったから、たとえば店を出して、看板を掲げるだけで売れました。
商店街の魚屋さんや八百屋さんは、店頭に商品を並べているだけで、みんな買ってくれた。
歯医者さんも、歯科医っていう看板を掲げているだけで、人がやってきた。
飲食店もそうです。

でも、たくさん店ができて、モノも豊かになってしまうと、それだけではお客さまが買ってくれなくなった。
さらに新しいモノが出ても、欲しくない。
物は別にいらない。
そんな感じで、物の豊かさで仕合わせを感じる人が減った。

おまけに必要なモノだったら、Amazonで買うから店に行かない。
いつも飲んでいる2リットルのサントリーのウーロン茶のペットボトル。
近所の店で買うと、重いから1本しか買えないけど、Amazonだったら一気に12本届けてくれる。
おまけに近所の店よりも安い。

カンタンに言うとそんな状況なんです。

「新しい何か」を生み出すことができないと、その流れに流されていってしまいます。
だから「新しい何か」をしなければ、徐々に売上や集客が減って、いつのまにか廃業や倒産になる。

「新しい何か」って言ってもすごいことじゃないんです

たとえば、蕎麦屋さんがあったとします。
もう少し売上が上がればいいのになと思っていたとします。
その時に、「店の前を歩いている人をもっと店に来てもらうためにはどうしたらいいか?」って考える。
「そうだ店頭に黒板を出してみよう」と思い、黒板を出す。
『今日は暑いですね〜。こんな日はさっぱりとした辛味大根そばが美味しいです! 辛味大根そばでお待ちしています!』
さらにその店頭の黒板を毎日書き換え、SNSに投稿する。これも「新しい何か」かです。

あるいは「来店して蕎麦を食べてくれたお客さまに、もう一品オーダーしてもらったら売上がプラスされるよな」って考え、そのためにどうしたらいいかを工夫する。
『そばと一緒に食べるととっても美味しい、そば専用いなり寿司があります!遠慮なく追加してください2個で200円』
というPOPをテーブルに置く。
これも、その店にとっては「新しい何か」です。

なんでもそうですが、「新しい何か」を常に考えることが大事なんです。
そして、新しい何かを生み出す力が「創造力」だということ。

書籍やセミナー、SNSなどで何度も伝えていますが「創造力」、大切です。

美術作品を作る、映画を作る、小説を書く、デザインする、音楽を奏でる、そういうことももちろん「創造力」ですが。
この蕎麦屋さんがやったことも「創造力」。
蕎麦屋さんの店主は創造力を働かせたということ。

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