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【Beat】拍の細分化

今回は拍の細分化についてです。様々なリズムを感じたり表現したりするために重要になってくる概念です。

細分化は目盛りを作ることではない

私は昔、細分化とは拍の中に目盛りを作るような価値観でしたが、近年はガラッと変わりました。それを変えたからこそ奇数連符やポリリズムを積極的に演奏に取り入れることができるようになりました。譜面はリズムをデジタル的にというかそのようにイメージさせる魔力があります。リズムはもっと生々しくてよいと考えています。

細分化とはレイヤーである

レイヤー(layer)は様々なジャンルで使われている言葉ですが、日本語では「層」というイメージになります。「様々な拍感を重ねていく」これが私の考える細分化です。

そしてその細分化は2分割、3分割、がメインとなります。訓練されたミュージシャンなら4分割も可能ですが、5連符以降はこの2~4分割の組み合わせでしかないと考えます。

ノリが複合的に何層にもなっているからこそ、音楽はうねるようなリズムが生まれるのです。

アップダウン早見表

細分化を学ぶときに重要なのが「~音符」という概念をいったん忘れるということです。様々な周期のリズムの波を自由に乗りこなすサーファーのように、元の拍を基準に2倍速や3倍速などの拍感で乗れるようにトレーニングしていきます。今回は簡単な図を用意しました。

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前提として4拍子、バックビートや拍ごとのニュアンスを含んだ概念は加えないごくシンプルな表になります。シンプルにすることでイメージが捉えやすいと思うのでこのような構成にしました。最下層が一番大きい波(ノリ)で上層は2分割、4分割と細分化しています。

では3分割も見てみましょう。

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ハイフン(-)はアップまでの間隔と思っていただければ。決して止まってるわけではなく次の波がくる間のイメージ、もしくは指揮でいうと横の振りみたいな感じです。

表にするとどうしても目盛り的になってしまいますが、もっと生々しく、体の感覚としてリズムを感じていただければ幸いです。音楽に合わせてダンスをするかのようなイメージで演奏できている感覚になれば、きっと周りも躍らせることができるのではないでしょうか^^

ちなみにこのアップダウンを自由にコントロールできれば奇数連符やポリリズム、メトリックモジュレーションなど高度なリズムアプローチも思いのままになります。

最後までご覧いただきありがとうございました!

EXIT DRUMLESSON


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