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ベテルギウス、爆発!?②

ベテルギウスは観察できましたか。今後ベテルギウスはどうなってしまうのでしょうか?

3.超新星爆発とは?

突然ですが、人間は必ずなくなります。つまり、いつかは「死」を迎えるときが来るのです。人間と同じように、星にも生死があります。ベテルギウスは、人間でいうと「危篤状態」にあるというのが現状のようです。星の死というのは、主に超新星爆発を指します。ここからどうやってそれが起こるのかを見るために、簡単に星の一生について説明していきます。なお、星の重さや種類によっていくつかのパターンが存在します。ここで見ていくのはベテルギウスの場合です。

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①宇宙空間に散らばっているチリやガス(これらを星間物質という)が集まる。人間でいうと卵子や精子。

②集まったものから原始星ができる。人間でいうと、新生児。

③原始星のうち軽いもの以外は主系列星になる。人間でいうと、成人。

★主系列星・・・中心にある水素が核融合する星。

④年をとると赤色巨星になる。これは星が死ぬ前の姿。

★赤色巨星・・・大きさが太陽の10~1000倍ある。主系列星が水素を使い果たし、ヘリウムなどで核融合した星。水素の時よりも非常に大きなエネルギーが出るので、膨らむ。

超新星爆発を起こす。

⑥爆発によって散らばった残骸は、星間物質となる。またはブラックホールとなる。

これが星の一生となります。わかりやすくするために、図を張り付けておきます。

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(JAXAのサイトから引用)

で、超新星爆発って?って思った方。

最終的に赤色巨星の中心は鉄の核になる。核融合は行われなくなり、重力によって急速に星自体が縮んでいく。その過程で、鉄の原子が壊されることで、大きなエネルギーが出て大爆発を起こすのだ。

4.もしベテルギウスが爆発したらどうなる?

ベテルギウスの年齢は約800万歳といわれている。一生の終わりに近づいており、100万年以内に爆発すると考えられているのだ。しかし、その爆発が今爆発するのか、どうなのかは天文学者にもわからない。爆発したら、昼間でも見ることが出来るくらい明るくなるそうだ。


いつもお読みいただきありがとうございます。何か質問があればいつでもどうぞ。今回の内容は、少しムズカシいかもしれませんが人間の一生に当てはめるとわかりやすいかもしれませんね。なお、「ベテルギウスが暗い」ということは全くもって「超新星爆発が起きる」という前兆を示さないようです。僕もその点は、間違った認識をしていたので。


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