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【旧約聖書:7】イサクの犠牲①

神が言われた通り、サラは男の子を産んだ。
その名を、”イサク”という。

その後、サラの女奴隷ハガルとアブラハムの間に生まれた子、
イシュマエルがイサクをからかう様子にサラは腹を立て、
ハガルとイシュマエルを追い出すようアブラハムに迫った。
アブラハムは苦悩したのち、二人を放した。
二人は、荒れ野をさまよった挙句、持っていた水も尽き果て、
ハガルは絶望し泣いた。
しかしこの時、神が現れ、イシュマエルを祝福することを誓った。
その後、イシュマエルは、パランの荒れ地に住み、成長し弓を射る者となり、
エジプトから妻を迎えた。

ある日、神はアブラハムにこう言った。
「イサクを連れて、モリヤの地へ行きなさい。
 そして、山の上で、彼を生けにえとしてささげよ。」

明朝、アブラハムはイサクを連れだって山へ向かった。
そして、イサクを神にささげる準備を始めると、
イサクは父に尋ねた。
「生けにえはどこにあるの?」
すると、アブラハムはイサクを縛り上げ、祭壇の薪の上に彼をかかげ、
イサクを殺そうとした。
その時、神の使いが姿を現し、アブラハムに呼びかけた。
「アブラハムよ、彼を殺してはいけない。
 わたしは、おまえが神を恐れていることが今分かった。
 わが子さえ惜しいと思わないその態度に…」
そして、アブラハムを祝福し、その繁栄を誓った。


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