黒川 悟

聖書、美術、哲学が好きです。 聖書についてわかりやすく物語のあらすじを書いていきたいと…

黒川 悟

聖書、美術、哲学が好きです。 聖書についてわかりやすく物語のあらすじを書いていきたいと思っています。

最近の記事

【新約聖書:47】弟子たちの派遣

11人の弟子たちはガリラヤへ行き、イエスが指示した山に登った。 そして、イエスに会い、その前にひれ伏した。 しかし、その姿を疑う者もいた。 イエスは言った。 「私は天地の一切の権能を授かっている。  だから、あなたたちは全ての民を私の弟子にしなさい。  彼らに洗礼を授け、命じておいた全てのことを守るよう教えなさい。  私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にある。」 これで新約聖書は終わりです 最後まで読んでいただきありがとうございました

    • 【新約聖書:46】報告

      墓の見張りをしていた番兵たちは都に帰り、 出来事の全てを祭司長たちに報告した。 そこで、祭司長たちは長老たちと相談し、兵士たちに金を渡して言った。 「『弟子たちが夜中にやってきて、寝ている間に死体を盗んでいった。』と  言いなさい。」 兵士たちは金を受け取ると、言う通りにした。

      • 【新約聖書:45】復活

        安息日明けの週初めの明け方、マグダラのマリアは墓を見に行った。 すると、大きな地震が起こった。 天使が下りてきて墓の封印を解いたのであった。 その姿は稲妻の如く輝き、衣は雪のようだった。 番兵たちは恐ろしくなって震えあがり、死人同然になった。 天使はマリアに言った。 「恐れることはない。  イエスはもうここにはいない。  復活なされたのだ。  弟子たちに告げなさい。  『イエスは復活された。   そして、あなたたちより先にガリラヤに行く。   そこで会えるだろう。』と。」 マ

        • 【新約聖書:44】見張り

          翌日、祭司長とファリサイ派の人々は、ピラトの下へ行き、言った。 「閣下、イエスがまだ生きていた時、『自分は3日後に復活する』と言っていました。  なので、3日後まで墓を見張るように命じてください。  そうでないと、弟子たちが死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活した』と人々に言いふらすかもしれない。」 ピラトは答えた。 「あなたたちには番兵がいるはずだろう。  その者たちに見張らせるがよい。」 そこで、彼らは墓石に封印し、番兵を置いた。

        【新約聖書:47】弟子たちの派遣

          【新約聖書:43】埋葬

          夕方になり、アリマタヤ出身の金持ちでヨセフという人が来た。 この人もイエスの弟子だった。 ヨセフはピラトの下へ行き、イエスの遺体を引き渡してくれるようにお願いした。 ピラトはそれに応じた。 ヨセフはイエスの遺体を受け取ると、清潔な亜麻布に包み、墓に埋めた。 そして、入口に大きな岩を転がして置いておいた。 マグダラのマリアはそこに残っていた。

          【新約聖書:43】埋葬

          【新約聖書:42】イエスの死

          イエスが磔にされてから、昼の12時に辺りは暗くなり、それが3時まで続いた。 3時頃、イエスは大きな声で叫んだ。 「神よ、私をお見捨てになったのですか。」 それを聞いた1人が、走り寄り、海綿で酸っぱい葡萄酒を含ませ、 葦の棒につけて、イエスに飲ませようとした。 しかし、他の人々はそれを遮った。 イエスは再び大声で叫び、息を引き取った。 そのとき、神殿の垂れ幕が真っ二つに裂け、地震が起きた。 墓が開き、眠りについていた者たちが生き返った。 その様子を多くの婦人たちが見ていた。 そ

          【新約聖書:42】イエスの死

          【新約聖書:41】磔

          兵士たちが出ていくと、シモンという名のキレネ人に会った。 彼にイエスの十字架を無理矢理担がせた。 そして、ゴルゴタという場所=「されこうべの場所」に着くと、 イエスに苦いものを混ぜた葡萄酒を飲ませようとした。 しかし、イエスは舐めただけで飲もうとはしなかった。 兵士たちは、イエスを十字架につけると、くじ引きをしてその服を分け合い、見張りをした。 イエスの頭の上には、「これはユダヤ人の王イエスである」と書かれた 罪状札が掲げられた。 イエスと一緒に二人の強盗も十字架に磔にされて

          【新約聖書:41】磔

          【新約聖書:40】兵士の侮辱

          総督の兵士たちは、イエスを総督官邸に連行した。 そして、部隊全員を集め、イエスの着ているものを剝ぎ取り、 赤い上着を着せ、茨で編んだ冠を頭に乗せ、右手に葦の棒をもたせた。 されから、その前にひざまずいて、「ユダヤ人の王、万歳」といいイエスを侮辱した。 さらに、唾を吐きかけ、葦の棒をとりあげ頭を殴り続けた。 そして、上着を脱がせて元の服を着せると、十字架につけるために 引きずって行った。

          【新約聖書:40】兵士の侮辱

          【新約聖書:39】死刑判決

          祭の度に、民衆の願う囚人を一人釈放する決まりごとがあった。 当時、バラバという囚人がいた。 ピラトは、人々が集まってくると言った。 「どちらを釈放してほしいか。  バラバか、それとも救世主と言われるイエスか。」 ピラトが裁判の席についているとき、妻から伝言があった。 「あの正しい人に関係しないで。  その人のことで、私は昨日夢でとても苦しみました。」 しかし、祭司長や長老たちは、バラバを釈放してイエスを死刑にするべきだと人々を説得した。 そこで、ピラトが、「どちらを釈放してほ

          【新約聖書:39】死刑判決

          【新約聖書:38】ピラトの尋問

          ピラトの前にイエスは立った。 総督がイエスに言った。 「お前がユダヤ人の王なのか。」 イエスは答えた。 「それは、あなたが言っていることです。」 祭司長や長老たちがイエスを訴えている間、 何の返答もしなかった。 するとピラトは、言った。 「あのようにお前に不利な証言をしているのに、  聞こえないのか。」 イエスは、それでも何にも応えなかった。 ピラトは、それをとても不思議に感じた。

          【新約聖書:38】ピラトの尋問

          【新約聖書:37】ユダの自殺

          イエスを裏切ったユダは、イエスに有罪の判決が下ったのを知って後悔した。 そして、銀貨30枚を祭司長たちに返そうとして言った。 「私は罪のない人を売り渡し、罪を犯しました。」 しかし、彼らは言った。 「私たちの知るところではない。  お前の問題であろう。」 そこで、ユダは銀貨を神殿に投げ込んで去り、首を吊って死んだ。

          【新約聖書:37】ユダの自殺

          【新約聖書:36】ピラトへの引き渡し

          夜が明けると、祭司長たちと長老たちは、イエスを殺そうと 相談した。 そして、イエスを縛り上げて引きずり、総督ピラトに渡した。

          【新約聖書:36】ピラトへの引き渡し

          【新約聖書:35】ペトロの否認

          ペトロは中庭にいた。 そこへ一人の女中が近寄ってきて、言った。 「あなたもイエスと一緒にいた。」 ペトロは皆の前でそれを否定した。 「何のことを言っているのだろう、私にはわからない。」 ペトロが門の方へ行くと、他の女中が彼を見つけていった。 「この人はイエスと一緒にいました。」 ペトロは再び認めなかった。 「そんな人は知らない。」 しばらくして、そこにいた人々が近寄ってきて言った。 「確かに、お前もあのイエスの仲間だ。  言葉遣いでわかる。」 そのとき、ペトロは呪いの言葉を口

          【新約聖書:35】ペトロの否認

          【新約聖書:34】最高法院での裁判

          人々はイエスを捕らえると、大祭司のところへ連行した。 そこには、律法学者や長老たちが集まっていた。 ペトロは遠く離れたところでイエスに従い、大祭司の屋敷の中庭まで行った。 そして、事の行方を見届けようと、下役たちとともに座っていた。 祭司長と最高法院の全ての人間は、イエスを死刑にしようと 不利な偽証を求めていた。 偽証人は幾人も現れたが、証拠は出てこなかった。 最後に二人の者が来て、言った。 「この男は、神の神殿を打ちこわし、3日あれば再建できると言いました。」 そこで、大祭

          【新約聖書:34】最高法院での裁判

          【新約聖書:33】裏切り、逮捕

          そのとき、ユダがやってきた。 祭司長や長老たちが遣わした大勢の群衆たちとともに。 イエスを裏切ろうとしていたユダは、言った。 「私が接吻するのが、その人です。」 ユダはイエスに近寄り、言った。 「先生、こんばんは。」 そしてイエスに接吻をした。 イエスは言った。 「友よ、しようとしていることをするがいい。」 すると人々は進み出て、イエスを捕らえた。 その時、イエスとともにいた一人が、剣を抜き、大祭司の家来に襲い掛かり、片耳を切り落とした。 そこで、イエスは言った。 「剣をさや

          【新約聖書:33】裏切り、逮捕

          【新約聖書:32】ゲッセマネでの祈り

          イエスは弟子たちと共にゲッセマネというところに来て、言った。 「私が向こうで祈っている間、ここで座っていなさい。」 その声は、付き添っていたペトロとゼベダイの子二人(ヤコブとヨハネ)に 向けられており、深い悲しみと苦しみに満ちていた。 そして、彼らに言った。 「私は死ぬほどに悲しい。ここを離れず目を覚ましていなさい。」 そして進んでいった。 「父よ、できるなら、この杯を私から過ぎ去らせてください。  しかし、私の願い通りではなく、御心のままに。」 それから、弟子たちのところへ

          【新約聖書:32】ゲッセマネでの祈り