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不合理に学ぶ行動経済学。

またねと連発しながら、今日はノリノリなのでまた記事を書きます。

今回ご紹介するのはこちらの本↓

抜群に面白い本。以前紹介したメンタリストDaiGoさんの動画が好きな人なら確実にハマるでしょう。

たとえば、次のチラシを見てあなたならどれを選択しますか?

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1・2・3の選択肢のうち、2を選ぶ人はいるでしょうか?

大学院生100人に選ばせた結果はこちら、

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なるほどって感じですよね。だって三つ目だとweb版もついてくるんだからお得な感じがします。

では、これが次のような二択ならどうでしょう?と本書は問いかけます。

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つまり、先ほど選ばれなかった2の選択肢を排除したパターンです。

結果は、

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なんと最初の三択では少なかった一番目の選択をする人が増えたという結果に。

これが、相対性です。

我々は常に何かの基準を元に選択をしているという例。

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二つの黒い円は同じ大きさですが、周りに置かれている対象物が違う物へと錯覚させる。

こういった実験が次から次へと語られていきます。

大抵この手の本は一つ面白い事があれば、後はそれの惰性で最初に大きなテーマで心をわしづかみにしてその例証というのが多いのですが、この本は全く飽きさせない。

例えば、アンカリングという章では、最初に見た価格を元に相場を決めてしまう刷り込み現象が語られます。パワーストーンなんてただの石ですが、誰かが値段を決めて受け入れられると、もうそれはただの石ではなくなるわけです。

あるいは、無料キャンペーン。

無料でもらえるなら、もらわなければ損をするという心理が、長時間の行列を作る。

またある章では、楽しみでやっていた事が報酬をもらったとたん楽しくなくなるのはなぜかと考察する。

無料でもらえる物だと他者を意識して1個だけにしておこうとするが、それがほんの少し有料になるだけで買い占めをしてしまう心理。

会社の備品をくすねる事はできても、それがお金だと自制する心など、面白心理実験の連続です。

でも、これは裏を返せば購買意欲をあおるにはどうすればいいかという行動経済学でもあるわけで実に興味深い本であり、たんなる雑学としても楽しめます。

人間は不合理な行動を取るものですね。だって、

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