バズってもそれはあなたのモノではない。
先日、ワイドナショーに加藤一二三先生が出演され、藤井聡太さんへ賛辞のコメントをしていた。
溢れ出る言葉の渦は、行列のできたテーマパークの入場ゲートのように崩壊し、ネイティブのはずの僕でさえ日本語を聞き取るのに相当のヒアリング力を必要とした。
ひふみんは話題のAIにも触れ、その事に言及したツイートがあまりにも理路整然として的確な文章であったため、僕は思わずこのようにツイートした。
すると、そのツイートはひふみんアイに見つかり、リツイートされ、
というトンデモない反応を得ることになった。
いわゆるバズったというやつである。
同じようにつぶやいたこちらのツイートも、
そして、その反応も、
やはりトンデモなくバズったのである。
しかし、今日お話したいのは、そういうことではない。
タイトルからそうではないだろうと思ったあなたはAIに負けない素敵な知能の持ち主だ。
さて。
注目して頂きたいのは、二つのツイートの一番下の項目である。
すでにお気づきの方もいるかもしれないが、その部分だけを並べてみる。
あれだけの数の人が見ているにも関わらず、僕に興味を持ち、フォローしてくれたのはたったこれだけである。
一応、書いておくと、これは実験である。
だから、不発に終わったツイートは取り上げていない。そして、僕はとても人気のある生物だ。Twitterでは79人もフォロワーがいるのだから、それは間違いない。
あくまで実験だから、反応が無くても凹んだりはしない。ぴえん。
バズるツイートには大きく二つの種類があると思う。
「たくさんの固定ファンがいる人のツイート」と「たまたま多くの人のツボにハマったツイート」だ。
言うまでもなく、僕は後者である。
このツイートでフォロワーが増えたのは僕ではなく、ひふみんの方だ。
そもそもひふみんという愛されるキャラが無ければ成立しないツイートでもある。
僕は巨人の肩にちょこんと乗って、振り落とされないようにつかまっているダニのような存在にすぎない。失言しても駆除すらされないくらいの小さな生き物だ。
実は僕は過去にも実験を繰り返している。
たとえどんなにバズっても自分に信用が無ければ、フォローはおろか、プロフに貼っているこのnoteやYouTube、音声配信にたどりつく人はいない。
もしも僕がこの先、なんかいつも面白い事をつぶやく人だなぁと認知されれば変わってくるだろうが、凡人の僕がそういくつもバズる事は現実にはあり得ない。
そして、そういうイメージがつけば、僕はもう普通の発言をする事ができないという呪縛にとらわれることになるだろう。
あなたがもし宣伝目的でtwitterをしているのなら、ただの承認欲求を満たすツールとして使っているかどうかを見極めた方がいい。これはそういう実験だ、あくまで(笑)
ところで、その人に信頼という価値があれば、売れない本でも売れるという実験がある。それが「しるし本」だ。発案者は現代の諸葛「亮」孔明、西野亮廣さんだ。
普通、古本は価値が下がる。有名人の限定初版本なら価値があるかもしれないが、普通はそうではない。
いや、もう一つ価値が上がる場合があった、サイン本だ。
しかし、しるし本はさらにその上を行く。サインとしるしは意味が違う。
では、しるし本とは何かと言うと、読んだ人のしるしに価値を見出す本のことだ。
たとえば、自分の大好きな人が読んだしるしの入った本には興味がわくだろう。
これは何も有名人とは限らない。
日頃からストーカーしている意中のあの子がまぁ、こんなところにこんな線を引いているなんて、けっこう変態だなぁ、でもそこが好き!という場合なんかもあるだろう。
つまり、その人が自分にとって価値があれば、それは世界に一つだけの本になるのである。だから、店主は自分という場合もあるのだ。
そういうサービスである。恥ずかしいシミとかの話ではなく、しるしの話だ。
全く面白い事を考えるものだ。
西野さんと言えば、絵本で話題になったというイメージを持たれている人も多いだろう。
実は絵本『えんとつ町のプペル』は完結していない。映画もようやく公開になる遠大なプロジェクトだ。
そこで描かれているのは物語の一部でしかない。その根底にあるモノは、こちらの音声配信からも窺える。
話の中で出てきた本はこちら、
絵本を売る舞台裏については、
や
に詳しく載っている。
ここに書かれている壮大な計画は、何かのヒントになるだろう。
意外と知られてないけど、僕が西野亮廣さんの本で初めて読んだのは、『グッドコマーシャル』だ。
面白いストーリーなのに話題にならなかったのが不思議。
興味があれば、手にとってぜひ自分のしるしを入れて欲しい。
このところ、僕は全部のVoicyも聞き終えて、すっかり西野亮廣さんに参っチングだ。
そして、いい加減もう認めよう。僕は信者だ。そう言われても恥ずかしくはない。うん、はっきり好きだ。
こんなおじさんに好かれても嬉しくないだろうけど、こんな僕でも何らかの宣伝効果になるなら書いた甲斐もある。
あなたに出会えてよかった。
<西野さんが目指している世界>
<宣伝をする前に考えること>
ちなみに西野さんが世界で一番大好きな絵本作家、ミヒャエル・エンデさんは8月の100de名著で特集されます。
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