誤訳の笑い〜辞書の散歩道
↑こちらの本(三部作ある)の著者は、受験生なら一度は目にしたことがある
でおなじみの中原道喜先生だ。すでにこの世にはいらっしゃらないが、ベストセラーとして未だにコーナーの一角を占める。みなさんも一度は目にした事があるのではないだろうか。
すでに名著とされている『誤訳の構造』から、今日はちょっと辞書で寄り道してみたいと思う。
まずこの誤訳というタイトルから、一定の英語力を持ち、他人のミスをあげつらって自尊心を満足させようと手に取った人は、
はしがきを読んで恥じ入るに違いない。
書籍からの直撮り丸出しだが、電子書籍(にはなってないけど)だったら序文くらいは読めるし、敬意を込めた紹介ということで許して頂きたい。
本書は誤訳をあげつらう本ではなく、誤訳から学ぶ本であり、誤訳を防ぐための本である。
さて、その中で笑いの単語について考察しているページがある。
これはgrinという訳語についての解説です。
誤訳の中には訳者の主観が入りすぎて本来の意味から逸脱する危険性についての指摘されています。
そこで、手持ちの辞書で散歩道をしてみたいと思います。
まずは、新装版も出されたこちらから↓
えっ?めちゃめちゃ鮮明に撮れてるのはなぜかって?
こちらの800ページの辞典を全部スキャナーで取り込んでPDFデータにしたからです。ちなみに取り込んだのは旧版で新装版は机の上に置いてます。つまり一万円くらい使ったのだから、多少の転載は許して欲しい。さっきから誰に謝っているのだ、僕は。
↓愛用するこちらの辞典で笑いを調べるとちゃんと囲みで紹介されている
ページの裏写りは許して頂くとして、図解入り。こういうとこが好き。
また、日本語の辞書で愛用している(僕のは旧版だが)こちらの辞書では↓
と別枠がある。
やっぱりこの辞書は手放せないくらい好きだ!
さらに、
では、(軽く眺めてくださいね)
と、どんだけの労力を注いでるんだという凄さ!
雑撮りはも、もちろん著作権保護ですよ。
すでに読み飛ばしてますね?
そんなあなたも好きですよ!
まだまだ続けるゾーーー!!
では、
主に女の子がくすくす笑うとあって、表現を解説する難しさを感じます。
では、英英辞典はというと、
ずいぶん簡単にまとめたなぁ。
笑いの表現がいろいろと載っている。みなさんは今どんな風に笑っていますか?
えっ?笑っていない?大丈夫、苦笑いも笑いの一つです。
ところで、ある単語や表現を探るというのは僕にとっては楽しい作業であり、辞書だけに頼らずいろんな気づきに翻弄される時間は何物にも変えられない贅沢なマインドジャーニーです。
知識量だけを誇るならAIに任せて問題はなく、そこに僕の興味はありません。
たとえば a Chinese character という言葉を初めて見て中国のキャラクターってなんだろう?と思って意味を調べてみたり、頭の片隅にある人は、それが「漢字」だと知った時に単なる知識の記憶で終わらず、これから出合う未知の単語についてもいろんなお付き合いをしていくことになると思います。
言葉にイメージを持つことについてはこちらで書いてます。
またAIと人間の思考力については過去の記事で書いたのでこちらに譲るとして、
僕は言葉の小旅行をするたびに、先人の偉業に畏怖すら感じてしまいます。
きっと誰もが初めて知った言葉には驚きがあるはず。その出会い(←あえてこちらの文字)が鮮烈であればあるほど、その言葉は忘れないものとなります。
けれども、全ての言葉にそういう感覚を保つことは本当に難しい。
単に語彙力の話だけではなく、まだまだ道は遠く、いつまでも終わらないのが語学なんだろうと思います。
言葉ってホントに楽しい!みなさんの言葉もお待ちしております。
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