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ビットコインとイーサリアムの違い


ビットコインとイーサリアムの比較


世界で流通している暗号資産は5,000以上あると言われていますが、その中からビットコインとイーサリアムを比較してみると下記の表からわかる通り同じ暗号資産でも異なる点が多いです。


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他にも異なる点はありますが、今回は代表的な違いについて解説していきます。


1.作られた目的・考案者・開始時期の違い


・ビットコイン
ビットコインは銀行などの決済や送金システムが抱える課題を解決する為に作られました。
考案者はサトシ・ナカモトという匿名の人物で、論文によってビットコインの概要が発表されました。
論文は2008年10月31日にメーリングリスト「Cryptography」に投稿され、後に2009年1月にビットコイン用ソフトウェアが初公開されました。

・イーサリアム
イーサリアムはブロックチェーンを利用した分散型アプリケーション(DApps)の開発を、自由に行える為のプラットフォームを構築することを目的として作られました。プラットフォームがイーサリアムで、そのプラットフォーム内で利用できる通貨がイーサ(ETH)です。
考案者はヴィタリック・ブテリン当時19歳という若さで考案し、2014年7月にICOを実施し、ETHが販売されました。そしてICOで1800万ドルの資金調達に成功し、その後イーサリアムが公式に一般公開されたのは、2015年7月30日です。

2.コンセンサスアルゴリズムの違い


まず、コンセンサスアルゴリズムは取引の記録を承認する為の計算処理を行うプログラムです。

・ビットコイン
ビットコインはPoW(Proof of Work)を採用しており、簡単に言うとより多くの計算処理を行った人に多くの報酬が与えられる仕組みです。
c0banはビットコイン同様PoWを採用しています。

・イーサリアム
イーサリアムはPoS(Proof of Stake)を採用しており、PoSは発行済みの全コインの総量に対する保有コインの割合によって報酬が与えられる仕組みです。
当然多くのコインを保有する人がより多くの報酬を得られます。
イーサリアムも元はPoWを採用していましたがイーサリアム2.0でPoSに移行しました。

3.通貨単位・発行上限数の違い


・ビットコイン
ビットコインの通貨単位は皆さんご存知の通り、BTCです。
そんなBTCですが法定通貨とは違い発行に上限があります。
BTCの発行上限数は2,100万BTCです。この内現在市場に流通しているのは約1,870万BTCです(2021/05/12現在)。

・イーサリアム
イーサリアムの通貨単位はETHですが、ETHにはビットコインと違い発行数に上限がありません。
なぜかと言うと、イーサリアムはあくまでプラットフォームを目的として作られているので、上限がないのは安定した価格を維持する為です。
ですが、今後も上限がないとは限りません。未定であるため将来的には上限が設けられる可能性もあります。

4.ブロック生成時間の違い


・ビットコイン
ビットコインのブロック生成時間は、約10分です。
ブロックの生成時間というのは、マイニングマシンの性能が上がったり、マシンの台数が増えたりする事により生成時間は早くなります。逆も同じでマシンの性能や台数が減ると遅くなります。

・イーサリアム
イーサリアムのブロック生成時間は約15秒です。イーサリアムはPoSを活用する事により極端に時間の短縮を行なっています。
ブロック生成時間が短いと送金時間が短くなるなど、ユーザーにとってより便利になります。

最後に


今回はビットコインとイーサリアムの違いについてお話しましたが、いかがでしたでしょうか?
それぞれの暗号資産は作られた目的が異なるので、同じ暗号資産と言っても特徴の違いがあるという事がわかりました。暗号資産は、その違いや目的によって将来の新しい仕組みやサービスに取り入れられていくことでしょう。

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