KPOPライターWSレポート。大人も納得の人生談。
3/26(日)に原宿AIA高等学院にて、中高生向けのKPOPライターの体験ワークショップを開催しました。
ゲストはまつもとたくおさん。
専門誌・雑誌に寄稿する他、著書も多数あり、4月には新作も刊行予定です。ラジオにも出演しております。
中高生2名の他、大学生や若手社会人のボランティアも参加。
上は50代、下は10代という多世代空間になりました。
当日の流れ
アイスブレイク
アイスブレイクでは、中高生と若手スタッフがペアになり、ワークを行いました。
アイスブレイクとしてのもしもの質問や、音楽ライターのイメージを掘り下げるような質問をしました。
した質問は以下の通り。
・今日が最後の日だったら?
・もしも不老不死だったら?
・音楽ライターのイメージ
・音楽ライターになる方法で思いつくものは?
特に面白かったのは、「もしも不老不死だったら」の答え。
中高生が「不死」の方に注目する一方で、大人からは「不老」に注目した答えが出ました。
また、「病院の患者さんが死ぬ前に言う言葉の7割は『もっとチャレンジしておけばよかった』」という話も。
世代が違うからこその意見を聞くことができました。
まつもとたくおさんによるトーク
まつもとさんの人生談、そして、将来を考えるポイントをお話しいただきました。
KPOPとの出会い、ライターデビューのきっかけ、山あり谷ありの人生談でした。
日本でKPOPが流行り出すよりも遥か昔、1990年代後半からすでにKPOPに出会っていたとのこと。
お金になるならない関係なくKPOPがずっと好きで続けていたら、2010年でKPOPがブームになり、それが仕事になった。
そんな話を聞くと「好きなことを続けていてもいいんだ」と気持ちが楽になります。
将来を考えるポイントも、人生の先輩に言われると説得力があります。
「イエス/ノーの選択はできるだけイエスを選ぶ」
など、自分も共感できるものもあれば、
「間違った選択をしても35まではやり直せる」
といった、励まされるものもありました。
そして、まつもとさんはラジオのレギュラー番組も持っているだけあって、軽妙な語り口が心地いいです。
「好きなことを見つける人生は幸せ」というメッセージが伝わりました。
文章のコツのレクチャー
プロのライターがどんなふうに文章を組み立てているかをレクチャーいただきました。
課題は、NewJeansの『Cookie』を聴き、感じたことを箇条書きにしてもらうというもの。
中高生も真剣に取り組んでいます。
書き終わった原稿をまつもとさんがチェック。
結果は…、
二人とも才能あり!
中高生の書いた文章に「ヤンデレ」という言葉が登場したのですが、まつもとさんが「それってどういう意味?」と質問する場面も。ここでも世代が違うからこその交流が見られました。
曲を聞いた時の印象に知識を加えていくと、ライターの文章になるそうです。
付け加えられる知識としては、
・Cookieが性的な意味を持つ
・昔のディスコミュージックの音が使われている
など。
KPOPライターの文章の書き方だけでなく、KPOPをより深く楽しむための知識も得られました。
雰囲気は?
とにかくアットホームで、中高生とゲストとの距離がものすごく近いです。
まつもとさんの気さくで温かいお人柄もあり、中高生も気兼ねなく質問してました。
大学生や若手社会人もおり、幅広い世代の交流ができる空間でした。
参加者の声
「お金にならなくても好きなことに関わっていいという言葉に肩の力が抜けた。」というコメントがありました。
その分野で黎明期から活躍している人の空気感に触れられたこともいい経験になったようです。
まつもとさんの話が刺さったのは中高生だけではなかったようで、大学生ボランティアからも「むしろ自分が役に立った」という感想がありました。
今後の展望
まつもとさんの話を聞いて気が楽になる中高生は多いと思います。
もっと多くの中高生に聞いてほしかったな…!
また聞きたい、というリクエストも歓迎です!
5/14(日)には現役の作曲家の方をお呼びし、「クリエイターになりたい中高生が今からやっておくべき最重要項目3選」というテーマでお話いただきます。
こちらも幅広い世代の交流ができるWSにする予定です。
近日中に詳細公開しますので、お楽しみに!
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