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【ゲームで自分を紐解く】 Ghost of Tsushima編 〜境井仁と私〜

『Ghost of Tsushima』とは?

『Ghost of Tsushima』は2020年7月17日に発売された
PlayStation4のアクションゲームです。
「世界ふしぎ発見」でも取り上げられたので
ご存知の方も多いと思います。
世界で650万本も売れた大ヒットゲームで、
2021年3月26日に映画化されることも発表されました。

このゲームの凄いところはいくつもあるのですが、
なんと制作は"SUCKER PUNCH"という
アメリカの会社が手がけています。
アメリカのドラマだと、
ニンジャ、ゲイシャ、スシみたいな感じですが、
このゲームはまったく異なります。
鎌倉時代のことを緻密に描いています。

物語は、文永11年の元寇を描いています。
鎌倉時代の世界観を大切にしながらも、
世界観が破綻しない程度のifを取り入れています。
なので史実を忠実に再現しているわけではありません。

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ゲームの中盤以降に”火槍”が出てくるのですが、
この時代にはまだ発明されていません。
よっぽど歴史に詳しい人じゃないと
違和感は感じたいと思います。
私は歴史に疎いのでまったく感じませんでした。

誉れ

ゲームの主人公は境井仁という武士です。
この時代の武士を語るうえで欠かせないのが”誉れ”です。
親方様のために戦場で散るのが尊いとれる時代、
境井はそれでは民を救えないと葛藤するのです。

鎌倉時代が滅びた理由のひとつとして、
武士の考え方が2つ別れたからだと言われています。
元朝の侵攻を奇跡的に凌ぐわけですが、
武士たちが恩賞を授かることはありませんでした。
これは与える新しい土地が無かったからです。
これが原因で不信感が芽生えていきました。

誉れを掲げ幕府のために戦うのか/死ぬのか

民を守るために戦うのか/死ぬのか

今の時代であれば
後者を選ぶ方のほうが多いと思うのですが、
鎌倉時代は前者のほう多数派でした。
実際、2つの主張でぶつかったそうですが、
そのときいは前者が勝ったそうです。

ここからは勝手な想像ですが、
土地神話はこの時代からあったし、
今もなお連綿と受け継がれているのかなと。

今でも大きな土地を持っている方のご先祖は
武士の可能性があります。
ご先祖様が命を懸けて得たものなのです。

違和感

境井仁は幼い頃に戦で父親を亡くし、
地頭の志村様に引き取られ育てられます。
志村は昔気質の武士で”誉れ”を大事にしています。
それ故、境井にも誉れに生きよと教えます。

私は、その考えに違和感を持ちながら
ゲームを進めていました。

だって、誉れでは勝てないからです(笑)

簡単に言うと、誉れを大事にした戦いとは
正々堂々と正面から戦うことで、
背後から襲ったり、闇討ちしてはいけません。

ゲームでは、境井ひとりに対して、
多いときは数十人の蒙古兵が襲ってきます。
そんな場面で「いざ、勝負!」なんて出て行ったら
メッタ差しにされて終ですよ・・・。

ゲームじゃなくても、誉れの戦いでは
自軍に甚大な被害が出るのは分かっています。
それが分かっていながら兵を送り出すなんて、
指揮官としてはアウトです。
時代が違うのは分かるけど・・・。

ゲームが進むにつれ、
境井と志村に溝ができていきます。
現代社会でも、上司と部下が
大事にしていることが異なると起こりますよね。
今も昔も相手の大事にしていることを尊重できないと、
衝突が起こります。

もし私が武士なら
境井のように葛藤し苦しんだと思います。
それでは民は救えないという思いもありますが、
生き死にまで決められてしまう
上下関係の構造に理不尽さを感じてします。

”BORDERLESS”を願う私としてはゲームをしながら
「なんでやねん!」と叫んでました。

主人公とプレイヤー

ゲームは、
主人公の個性と
それを操るプレイヤーの個性、
その2つの個性で表現されていきます。
とてもユニークです。

昨今のゲームでは、
選択肢によってストーリーが分岐して、
エンディングが変わったりします。
マルチ エンディングと言われるゲームですね。

ファミコンの時代からやっている私としては、
驚異的な発展です。

もちろん、与えられた選択肢に対して、
どれもシックリこない、
どれもあり得るみたいな感じで迷うこともあります。

この迷いから自分を観察することで、
自己理解を深められます。
どうして迷うのか?
どうして嫌なのか?

ゲームなので、
相手に勝ちたい、
いいアイテムを得たい、
より多くの経験値を得たい、
計算高く選ぶこともあります。
これもまた個性なのです。

私たちは何かを選択する際、
その選択を決めるための基準があります。
その基準は、
その人が大事にしていることと結びついていたりします。
または、その人が恐れていることだったりもします。

言い換えると、選択するときに個性が出てきます。

エンディング

物語の最後は、志村様との一騎打ちです。
そして決断を迫られます。
私の決断は動画でご覧いただけます。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

■Ghost of Tsushimaの世界

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