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阪大インドネシア語専攻全員合格の件

大阪大学外国語学部インドネシア語専攻で志願者10人、合格者10人という異例の事態となりました。元大阪外大のさらにマイナー語専攻とはいえ、阪大の名前がありながら全員合格というのは極めて珍しいことです。
それを受けて比較的ウケを狙わないどうでもいいツイートをしたところ、約92万インプレッションという驚くべき数値となりました。ご覧いただいた方誠にありがとうございました。

噂には共通テスト400点台程度の点数で合格という話もあり、実にお得な合格ともいえます。もちろん出願場所を読むことは入試において実力の一つですので合格した皆さんは胸を張って入学してよいと考えています。
ツイートにはいろいろなコメントを頂戴しました。すべて拝見しており、感謝を申し上げます。

・大学は本来学びたい学科・専攻に行くべきではないのか(同様多数)
もちろんです。私の中ではア・プリオリで、説明するまでもないことです。それを確認した上で、共通テスト5割では国公立も共通テスト利用の有力な私立も合格はできません。家庭の方針によって浪人できないだとか、特に興味のある学科がないとか、様々な事情がある中で合格できそうなところに出願するのは悪くはありません。
皆さんも記憶にあるかと思いますが、やりたいことがあって入学しても結局2年生以降は興味のある科目より楽勝科目を選択してしまった、興味の方向性が変わったということは往々にしてあります(東大の進振り制度はそのためのものですし)。
ただ、語学系の専攻はごまかしが効きにくいのは事実です。結局その語学ができないといけないのでふわっと学ぶことができません。その意味でミスマッチを起こすとつらいので転部転科や文化系の履修を増やすなど、上手に付き合っていくしかありませんね。

・二段階選抜でかなり高い点数で切っているのではないか、ゆえに最下位の学生でも相当のレベルではないのか(同様多数)
大阪大学外国語学部ではそのような状況は見受けられません。二段階選抜は東大の事例を見てもわかるように、ある倍率を超えたときから実施されるもので、7割だの8割だのという数値になることはほぼないことです。

・低レベルの学生が入ると履修がきついのではないか
語学なので多少相関性はあるかとは思いますが、文系の学生が全出席をして単位すら与えられないことはまず想定できない事態です。このようなコメントがあるのは理系の方ですかね?(文系であれば感覚的にこういうコメントをしない)
また、学生母集団のレベルによって授業の難易度を変えるということは基本的にはありません。常勤教員が教えている大学と、非常勤講師で教えている大学で基本的に同じ科目であればレベル自体は変えないはずです。もちろん仕上がってくるテストやレポートには差がありますが。

・インドネシアはこれから熱い国じゃないか
中国、インド、アメリカに次いで人口第4位、日本とも数多くの交易があり、語学習得は間違いなくプラスに働くことでしょう。

繰り返しになりますが、受験は要領、情報、戦術です。

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