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どんなにおしゃれしても素顔のままで。私を写真好きにした敏腕カメラマンの話。

七五三の写真も、成人式の写真もお蔵入り。前撮りという前撮りに良い思い出がなかったが、結婚式の前撮りは最高そのものだった。それは一重にカメラマンであるmaoさんと1からストーリーを組み立てながら丁寧に撮影をしたからだと思う。

前撮りにだってストーリーが

本番まで1週間を切った。これまで2人で何本か記事を書いてきたが、忘れちゃいけないのが「前撮り」での最高の出会い。

もう前撮りで失敗したくない

結婚が決まってから、指輪選びと同時に始めた前撮りについての検討。言わずもがな私たちは凝り性なので、前撮りももちろんこだわった…と言いたいところだったが、「素敵にしたい!」というよりも「失敗したくない」という消極的理由でのこだわりだった。

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私がしてきた今までの特別な日の写真はことごとく失敗している。なれないおしゃれな格好をして、初めましてのカメラマンに「いちたすいちはー?」なんて言われた日には。私の顔はいつも引きつった「にー」の顔だ。(この写真は3歳の頃の七五三の写真だけど「にー」どころか緊張して鼻の穴全開!この写真もそれはそれで好きだけど、、、)
友達とお出かけした時の写真や、たいちゃんとデートしてる時の写真はすごく自然な笑顔だし、私はそんな自分の笑顔が嫌いではなかった。なのに大事な時の写真の中の私の笑顔はどうも好きになれなかった。

結婚式の前撮りは、自分が主役になって大事な写真を撮るおそらく最後の瞬間。自分の最高の笑顔で写りたい。絶対に失敗したくなかった。

Instagramでmaoさんの作品に惚れた

それから、私のカメラマン探しは始まった。Instagramで#前撮りで検索し、お気に入りの写真を保存した。自然な笑顔で、それでいておしゃれな感じ。とにかくたくさんリサーチした。

「たいちゃん、私が保存してるの、ほとんど同じ人の作品だわ。」

これが、maoizm bridalとの出会いである。1つもかぶらないオリジナルのスタイリング、ちょっとくすんだ感じが可愛い加工、何よりも撮影されてるカップルの自然体な笑顔たるや。出会ってから私の頭の中からmaoizm bridalの作品が離れなくなっていた。

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今は素敵なHPがあって、予約もすぐ取れるような仕様になっているが、当時は立ち上げて1年も経ってない状況。価格もわからぬまま、maoさんに直接DMを送った。もうこの時点でわたしはmaoさんに憧れてしまってるので、芸能人に直接連絡をするような緊張感だったのを覚えている。

それからすぐに目白のカフェで打ち合わせした。

maoさんの作品の仲間に入れてください

maoizm bridalはフルオーダーメイド。撮影場所も衣装も、ヘアスタイリングも全てmaoさんがそのカップルに合わせて提案してくれる。私たちの時も例外なくそうだった。

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まずは私たちが好きなもの、おしゃれだと思う写真をたくさん見てもらい私たちの好みをmaoさんに知ってもらった。そして私たちの出会いや思い出の地など、ウェディングプランナーかの如くたくさんお話しした。とっても気さくで、私たちが口で説明できない細かいニュアンスまで全部汲み取るmaoさんは最強そのものだった。

あいりは、色黒だからビタミンカラーが合っている。体型的にもキャラクター的にもミニのワンピに挑戦してみてほしい。
たいちゃんは、ヒゲが特徴的だから渋めカッコいい男子を目指そう。ベージュやネイビーだとちょっと弱い。ブルーとイエローを挿し色にしたスタイルにしよう。
本当はオリンピック開幕式に籍を入れる予定だったんだよね。延期になっちゃったけど、オリンピックを感じられるような場所がお台場にあるからそこで撮影しよう。

もうこの打ち合わせの時点で私たちはmaoさんのトリコになっていた。

「maoさんの作品の仲間にしてください」
「私の撮影スパルタだからね!」

そんな会話をした気もする。maoizm bridalが作り上げる雰囲気に私たちも染まれるように、自然体で、でもお洒落でかっこいい…そんな自分たちになるぞ!と今までの撮影とは異なる緊張感があった。

撮ってる撮られてるのカンケイを越えて

結論から言うと、最高の1日だった。maoさんの撮影指導は確かにスパルタだったけど、それに応じている自分たちはまるでパリコレモデルかのような錯覚に陥り、カッコよく可愛く自分たちを見せるのに夢中になっていた。

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アシスタントのMeGちゃん、MIKUちゃんも本当に素敵な方々で私たちを褒めちぎってくれた。よく、花に「素敵だね、可愛いね」というときれいに咲くとかいう話があるが、あれは本当だと思う。ポジティブな言葉かけを嘘でもしてくれるとこちらの表情が変わるのがわかった。

でも、七五三の時も成人式の時も「素敵だね、可愛いね」と言われながら撮影していた気がする。なぜだろう、こんなに私が自然に笑えてるのは。

それは、Team maoizm bridalと私たちが「撮ってる撮られてるのカンケイ」ではなかったからだと思う。素敵な作品を作り出すための1つのチームだったし、全員が同じ方向を向いていた。

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この写真はmaoさんの提案で敢えてマスクをしながら撮影した写真だ。この写真を撮影した時、実は涙が出そうになったのを覚えている。

オリンピックの開幕式に籍を入れようと意気込んでいた私たち。籍を入れる前日には父親を誘ってオリンピックのサッカーの試合を見に行こうとチケットを4枚手配していた。結婚式も呼びたい人が呼べなかったり、規模を縮小せざるを得なかった。そんな心境もありながら挑んだ前撮り。

「この時代じゃなきゃ撮れない写真。どんな時代でも幸せになることをみんなが祝福してくれそうな素敵な写真!忘れられないね。」

撮影した写真をカメラの画面で見せてくれた時、maoさんはそんな言葉かけをしてくれた。maoさんが撮る写真はただおしゃれなだけじゃなく、ストーリーが添えられている。そのストーリーが私たちの思いや気持ちに沿ったものだから、撮られてる私たちも作品に溶け込むことができるのだと気づいた。だから、Instagramでmaoさんの写真ばかり私の目にとまったのだと思う。

普段の空気感を大切にした
ブライダルっぽくないブライダルの写真
​ナチュラルな日常の切り取り×dress upした自分たち
それにちょっぴりvintageのスパイスを

これはmaoizm bridalのコンセプトだ。普段の空気感をほぼ初対面の人に見せるのはとても難しい。ましてやカメラを向けられていたら。でもTeam maoizm bridalの3人の気さくな雰囲気はもちろん、私たちのことを知ろうと耳を傾けてくれ、それをもとにストーリーを組み立ててくれるそんな姿勢がこのコンセプトを実現することができる理由なんだとわかった。

夢を持っている素敵な3人の女性

Team maoizm bridalの3人は本当に素敵な女性だった。それぞれが大きな夢を持っていて、それを前向きに明るく話してくれる。「何ができるかわからないけど、応援するからいつでも言ってください!」気付いたらそんなことまで私たちは言っていた。

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ほんの短い時間一緒に過ごしただけ。でもその時間の中で、私たちのストーリーを汲み取り、アウトプットしてくれたプロな皆さんであれば、絶対に大きな夢を叶えるだろうと思ったし、どうか夢を叶えて、私たちみたいな素敵な思いをする人を一人でも増やして欲しいと心から願ってしまう自分がいる。

私たちの素顔がその1枚に

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前撮りの写真は今でも時々見返してしまう。それは、自分達らしさが溢れていて、その当時の自分の思いにまた再会したくなるからだろう。そんな素敵な思い出、写真を作ってくれた皆さんには本当に感謝しています。また必ず!どこかで皆さんにお会いできると信じて!!(3人のためだったら多分なんでもやる。笑)

当日式場には「これでもか!」と言うくらいmaoizm bridalの世界に染まった私たちの写真が使用されます。とびっきりの私たちらしい素顔でいる写真をぜひ楽しみにしてもらえると嬉しいです!


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