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五感を失うとはどういうことなのかガチで考えてみる話

今のクール(2024年1〜3月期)の月9『君が心をくれたから』が気になっている。
主人公 雨(永野芽郁)が初恋の人 太陽(山田裕貴)の命を救う代償に
自分の五感をひとつずつ失っていく…というとてもダークなファンタジー恋愛ドラマであるが
こんなダークなテーマでいいんですか?月9?マジですか?

五感とは視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の五つ。
1月29日が第4話、彼女は現在までに味覚と嗅覚を失った。
今後、視覚・聴覚・触覚を失う予定なのだが
人間は五感を全て失うとどうなるのか真面目に考えてみたい。なぜなら私が気になるから。

味覚・嗅覚がなくなったところで、私は食べることが大好きなので人生の半分以上を失ったも同然、
私だったら途端に生きている意味を見失い絶望する、と思うのだが(大袈裟)
生きてはゆける。生きては、ゆける(2回目)…全然、全っっ然、1ナノも楽しくなさそうだけど。

さて、残りの視覚・聴覚・触覚を失うとどうなるのか。

見えない、聞こえない、はヘレン・ケラーも味わっている。
彼女はサリヴァン先生に出会い、話せるようになるが、触覚はあった。
ヘレンの手に水をかけながらwaterと手のひらに書き教えた話は有名すぎるほど有名である。
(確かそんな話だったと思うが、今回の主題ではないのでパス)

対する雨は元々健常者なので、既に話すことはできる。
見えない、聞こえないでも、助けてくれる者があれば、ヘレン・ケラーと同様に意思疎通を図ることができ、生きていけるだろう。

しかし、触覚まで失うとどうなるのだろう。

触覚を失うことは結構怖いことだと思うのだ。
自分が何に触れているかわからない。
家の中を歩くことすらできなくなるのではないか。
だって、自分が何かにぶつかっていることすらもわからないのだから。

冷蔵庫にたどり着いているのかも、自分が食糧に触っているのかもわからない。(なぜ食べ物に繋げるのかw)
食べられない…食べられないのはいちばんの絶望だ…ていうか生きていくのに致命的すぎる。

触覚は五感の中で最も早く発達する感覚らしい。
おそらくそれは、生きていくのに必須で重要だから。
痛みやケガもわからないのでは危機回避ができない。
触覚がなければ、サリバン先生がいても意思疎通を図ることができない。

五感を全て失うと、おそらく全ての感覚が自分の内部で完結する。
時間も場所もわからず、自分の体内時計とこれまでの記憶だけを頼りに生きていかなければならない。
食べても飲んでも美味しくない、楽しくない。
他者との交流も図れない。
どんなにひとりが好きな私も発狂してしまうだろう。

私はこのドラマの中でキモとなるのは「視覚・聴覚を失う」がどの程度かだと考えている。
視覚を失っても、明るさを感じることができるのか(光覚)、
聴覚を失っても、骨伝導はどうなのか(伝音性難聴・感音性難聴)…

第3話のストーリーでは、
いつも雨を気にかけてくれる祖母 雪乃(余貴美子)が病で余命幾許もないことがわかり、
これではこの先生きていくのに助けてくれる人もいなくなってしまう…と私は既に絶望しかけている。

そんな雪乃から、「健康な心と体があるうちはちゃんと働きなさい。時間を無駄にしたら勿体ない」と言われ、「無駄になんてしてないよ!」と反発する雨。
雨は感覚を失う前に、太陽と、その他の人と思い出を作りたい。
お互いに余命や五感を失うことを話していない二人なので、それぞれに思うところがあることがわかっている視聴者側は、とてもとても切ない気持ちになりますね…ツラ。

私がこの後もドラマを見続けるかどうかはわかりません。
先行きが暗すぎる。最後2回くらい見ようかな(邪道でもなんでも呼んでくれ)

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