あいうえおnote【し】
初夏
溶けかけのアイスクリーム この夏が永遠(とわ)に続けばいいと思った
ライターで打ち上げ花火に火をつけた たぶんなんにも怖くなかった
ほろ酔いで歩く環七沿い、2人 ハーゲンダッツ買って帰ろう
飲みかけのグラスの氷が溶け出して 明るくたって夜は来ていた
サイダーの泡が弾けた瞬間に悟る 想いを告げちゃいけない
ソーダ水君が透かして見る先にあの子がいるの知っているんだ
白球になりたいなんて 僕のこと笑ってくれよ 追ってほしいよ
喉の奥 言えない気持ちがねっとりと貼りついたのはカルピスのせい
君が隣にいる世界線の夏 ラムネ瓶の中で音を立てた
かき氷みたいに君のまんなかに消せない色をつけて溶けたい
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