雨だれのプレリュード
雨粒のゆくえを追いながらあの日の「ごめん」の意味を考えている
赤い傘「他意はないよ」と差したけど君に近づく口実でした
リコーダー 左手が上だったっけ、
君とつないだ手は右だっけ?
ソロパート 君に見惚れてしまうから次の出だしがいつも遅れる
梅雨の日もうねりを知らぬこの髪のように素直になれたらいいのに
紫陽花はひとつでも紫陽花と呼べる?私はひとりじゃ生きていけない
水たまりジャンプする楽しさは もう少女じゃないから思い出せない
溢れ出る涙を拭う間も惜しんで走り続ける君は綺麗だ
雨粒と傘が織りなすメロディはあの日の交響曲に似ている
プレリュード コントラバスの空洞に二人 どこまでだって沈もう
テーマ:梅雨と音楽
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