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郵便制度と共に生まれた通販ビジネスの歴史【前編】

顧客コミュニティや体験価値が
メインのビジネスモデルにも変貌しつつある
デジタルマーケティングですが、
通販マーケティングの歴史的な変遷を
見ていきたいと思います。

私が最初に勤務した上場企業の総合通販は
「業態」から「業界」に発展した時代でした。

そもそも、通販自体の歴史は古く、
明治にはその萌芽がありました。

1876年に農学者の津田仙さんが、
『農業雑誌』(学農社雑誌局発行)で
植物の種を販売したことが
国内初の通販とされています。

総合通販の礎は、高島屋さんが、
美術染織品を出品したのが始まります。

しかし通販の隆盛に伴い、
誇大広告や契約の不履行といった
消費者被害が問題となりました。

雑誌の裏面や付録で、
女性と一緒にお風呂に入って

お金を扇にして幸福を呼ぶ●●みたいな
怪しげな商品が横行していました。

そこで1976年、通販を含む無店舗販売に
ルールを設けて訪問販売法、現在の特定商取引法
が施行されるようになります。

そして1983年に、通販企業各社の
組織の働きかけと、経済産業省
の指導もあり、
社団法人日本通信販売協会
(JADMA)が立ち上がりました。

それまでは、通信販売は「業態」の
ひとつに過ぎませんでしたが、
いよいよ「業界」
として認められました。

この時代の通販のプロモーションは、
テレビCMや新聞チラシです。

あなたが知っているLTVは2年で測定を
していました。

ニッセンさんがメインとなり、
書店での無料でカタログを持ち
帰れるようにしました。

チラシや新聞というアナログメディアが主流です。

カタログ通販は
総合カタログやカテゴリー専門のカタログ、
雑貨などのライフスタイルに合わせた提案型など、
商品の量=コンテンツが競争力の源でした。

1990年代後半には、ECサイトもありましたが
当時はまだ検索エンジンから
自社サイトへ誘導する手法は
メインではありませんでした。

決済手段の一つとしてインターネットを
使うという時代です。

よって紙などの印刷メディアに
URLを載せて決済や情報を進めるようなイメージ
の使い方になります。

Webサイト同士で互いにリンクを張りながら、
一方向のアクセスが中心でした。

販促プロモーションとしては、
バナー広告が主流でした。

よって、インターネット広告会社が
こぞって大きくなり上場までするように
なりました。

サイバーエージェント、GMOさんなどが
時代の流れを作っていました。

雑誌広告のオンライン版みたいなイメージも
ありました。

ポータルサイトというビジネスモデルは、
広告料で成り立つタイプの雑誌
とビジネスモデルは似ています。

この時期の通販マーケティング戦略では、
デジタル化された商品データや

顧客データをベースに、
各チャネルを利用するお客様のチャネル
していました。

各チャネルの顧客層にとっての
利便性を追求する時代でした。


1989年からの約10年間は、
モール系のネット通販の
楽天市場がスタートしました。
平成最初の10年間は、カタログ通販や
単品リピート通販でした。

1995年は、インターネットが流行語となり
その2年後の1997年の開始が楽天市場と
いうことになります。

インターネットショッピングモールが
出展されたことは、今後の通販マーケティング
大きな変貌を予感させる流れでもありました。

楽天市場以外にも、Eコマースサイトを
構築しはじめるのですが、
ダイヤルアップによるインターネット接続は、
とても利便性があるとは言えませんでした。

ネットを用いたマーケティング手法も
未確立の公式がないので、インターネット通販は
脇役でした。

そして1998年10月に
渋谷に、米アマゾンの日本法人が開業する
ことになります!

つつきは、次回にしますね!

インターネットを活用して自分の商品・サービスを売りたい! でもなかなか売れずにモヤモヤしている問題を解決する アドバイスをしています。 https://www.youtube.com/channel/UCxrQWY0HlXqFcOfe02_uztg/videos