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鎌倉を走る

ずっと以前,鎌倉に行ったことがある。
鶴岡八幡宮,建長寺,大仏。職場の同僚たちと車で行ったのでピンポイント。ついていくだけなので,地理もわからない状態だった。

2017年,鎌倉を再訪したくなったのは,2つの歌による。
1つは,唱歌「鎌倉」,もうひとつは,さだまさしの縁切寺。

鎌倉
 七里ヶ浜の磯伝い 稲村ケ崎 名将の 剣投ぜし 古戦場
縁切り寺
 源氏山から北鎌倉へ あの日と同じ道のりで たどりついたのは 縁切寺

この歌に従って地理を調べる。七里ヶ浜は江ノ島から鎌倉へかけての浜。源氏山は鎌倉駅の西。それを越えると北鎌倉だ。
一泊旅行を考え,一度は宿も取ったものの,キャンセルして日帰りにした(理由は忘れた)。
公共交通機関をいろいろ調べた結果,江ノ島から鎌倉へ向かうコースを設定。
大船からモノレールで江ノ島に出ることも考えたが今回はパス。
藤沢から小田急で江ノ島に行き,海岸沿いを自転車で走る。七里ヶ浜だ。
目指すは,まず腰越と稲村ケ崎。いずれも歴史の舞台。
さらに,由比ヶ浜まで行き,鶴岡八幡宮にはちょっと寄って,源氏山に登る。源氏山を越えたら縁切寺を目指す。
いわゆる観光コースとは全然違う。なにしろ,江ノ島にも大仏にも寄らず,江ノ電にも乗らないのだから。

江ノ島から腰越へ

 藤沢から片瀬江ノ島まで小田急。片瀬江ノ島は中国風の駅舎だった。ここで自転車を組み立てる。

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街中を走っていたら備屋珈琲店というのがあったので,時間もちょうどいいし(10:00)コーヒータイムとする。

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江ノ島には渡らず,江ノ電沿いに腰越へ。

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1185年、壇ノ浦で平家を滅ぼした義経は、平宗盛・清宗父子を護送して鎌倉へ凱旋しようとするが、頼朝は鎌倉に入ることを許さず,腰越で足止めを食うことになる。まずはその地へ。

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 腰越駅の近く,満福寺。義経の「腰越状」(弁慶の下書き)がある。その他,弁慶ゆかりの品々も。

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七里ヶ浜

 国道134号線に出る。七里ヶ浜。海側は路側帯もなく,自転車では危なくて走れない。

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まあ,方向としては右側通行になるし。山側の細い歩道を走る。車道の路側帯は狭いので,歩行者がいなければ歩道を走る。自転車にやさしくない道だ。
途中に,有名な鎌倉高校駅があるのだが,写真も撮らなかった。
七里ヶ浜駅のあたりまでくると海側にも自転車の走れる広さの道がある。海岸に出ると江ノ島と富士山が見える。

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稲村ケ崎

唱歌「鎌倉」の「名将」とは新田義貞。倒幕の挙兵をした新田義貞が海に太刀を投げ入れて龍神に祈願すると、潮が引き、稲村ヶ崎を突破できたという伝説がある。

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公園になっていて上まで登れる。上には休憩所。ここから見る七里ヶ浜と江ノ島,富士山は絶景といっていいだろう。(タイトル写真)

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御霊神社

稲村ケ崎から山側の道にあがり,再び江ノ電沿い。極楽寺駅をすぎて,御霊神社に寄る。
「御霊神社」というと,祟りを起こした人を祀ったという印象だが,ここはそうではないようだ。

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極楽寺の方が有名だが(唱歌「鎌倉」にも歌われている)極楽寺には寄らなかった。(わざと有名コースからはずれている)

由比ヶ浜

ふたたび海岸へ。由比ヶ浜だ。静御前が生んだ子がここで殺された(捨てられたとも),悲劇の地。今は砂浜が広がる海水浴場だ。

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若宮大路を北上し,途中,回転鮨で昼食をとり(予定外のところ。旅めしに特記するほどではない),鶴岡八幡宮へ。平日でもこの人出だ。

鶴岡八幡宮

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大銀杏は2010年に倒れてしまった。普通は参拝するのだが,ちょっと挨拶しただけで通り過ぎ。前に来たからいいやという感じ。

小町通り

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若宮大路の一筋西の小町通りは平日にも関わらずこの混雑。土産物屋が建ち並ぶ。修学旅行生らしき子どもたちも多い。
目的地は,路地を入ったところの正宗工芸。名刀正宗の刀匠である。今は包丁や鋏も売っている。ここは客も少ない。知らないのか気がつかないのか。今なら刀剣女子が来るかもしれないが。むしろ外国の旅行客が来ていた。写真は撮りわすれ。

銭洗弁財天

鎌倉駅から西進し,佐助一丁目を右折,銭洗弁財天に寄る。鳥居をくぐって洞窟の中に入ると,お金を洗うと何倍にも増えて戻ってくるといわれる霊水「銭洗水」が湧く神社。銭は洗わず,見ただけ。観光客は結構いる。

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その先,急坂を自転車を押して歩くこと数分。源氏山公園到着。

源氏山公園と葛原岡神社

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頼朝像。ここまでくるには結構歩くためか,ひとは少ない。源氏山の西側の端が葛原岡神社。

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GoogoleMapなどには道はないが,葛原岡神社の右手にハイキングコースがある。

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道しるべには,「浄智寺」と書いてある。一部のガイドマップには載っている。山道や階段なので自転車は抱えて降りる覚悟。通常の16インチの折畳み自転車と違い,14インチで8.5kg と半分の重さだ。ハイキングコースには,化粧坂のコースもあるが,そちらだと遠まわりになるので,こちらのコース。
行ってみればそれほどたいしたことはなく,浄智寺近くの車道まで到着。

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ここから,横須賀線を渡り,明月院の奥,石かわ珈琲まで行ったのだが,あいにく休業。残念。

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戻って東慶寺へ。縁切寺である。

東慶寺

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本堂の前。秋には紅葉がきれいだろうねー。

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小さいけど菖蒲園もあったり,庭のきれいな寺だった。ここはいいところだ。北鎌倉の駅からすぐ。彼女と来るのはまずいかもしれないけど。

 以上,通常の観光コースとはまったく違ったコース。他にも由緒ある寺院などを巡ろうとしたら,徒歩だったら1泊でしょうね。初めてなら,やはり極楽寺,長谷観音,大仏,建長寺,円覚寺といったメジャーなところを回ることになるのでしょう。
 それにしても,「源氏山から北鎌倉へ」って,語調がいいですねえ。満足。