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クリヤキン
2020年6月26日 07:21
マーラーのアダージョといえば,第5番の第4楽章が有名かもしれない。正しくはアダージェットだが,映画で使われたことで有名になった。「アダージョの楽章」が現れるのは第3番交響曲からといっていいだろう。ただし,速度指定としての Adagio は書かれていない。Langsam. Ruhevoll. Empfunden. ( ゆるやかに、安らぎに満ちて、感情を込めて) である。多くの人が第6楽章を
2020年6月23日 07:05
第2楽章は飛ばして,第3楽章。なんといってもポストホルンだ。 ポストホルン。郵便馬車で使っている信号用のホルンだが,いわゆるホルンに近いのか,トランペットに近いのか,どんな楽器を使うのかは演奏者によって違うらしい。Youtubeで見られるものだと,いわゆるホルンを小さくしたような形状だ。バーンスタイン・ウィーンフィルの映像などで見られる。 ポストホルンといえば,モーツァルトにセレナーデ
2020年6月21日 07:16
マーラーを知って,始めの頃よく聴いていたのがこの3番。1時間50分前後という,長い曲だけど,そもそも,どんな曲もBGMだったし。何もしないで正面向いて聴くというのは,マーラーに限らずあまりなかった。ただし,途中で手を止めて聴き入ることはしばしば。 というわけで,3番については3回に分けて書くことにする。 まず,第1楽章。勇壮なホルンのファンファーレで始まる。ホルンは8本のユニゾン。途中か
2020年6月19日 07:06
マーラーの交響曲第2番「復活」第3楽章までは,少し長めのロマン派の交響曲の範疇だと思うが,続けて演奏される第4楽章(短い)には歌が入っているし,さらに続けて(attaca)演奏される第5楽章になると「通常の」を完全に越えてしまう。楽器編成も通常の2倍以上だし,そのスケール感もただものではない。楽器編成については,何が何本と書くより,スコアを示す方がいいだろう。この編成で,強奏から始まり,
2020年6月10日 07:09
マーラーと出会ったのは高校1年生のときである。それまでマーラーという名は聞いたことがなかったか,聞いても意識になかった。ある日,ラジオから流れる曲にひきつけられた。「あ,これこそ求めていた音楽だ」何がその理由だったのかは定かではない。単に「気に入った」ではない,何かがあった。そのとき,テープレコーダーに録音したかどうかも記憶にはない。覚えているのは,その「印象」だけである。第1楽章冒頭だ
2020年6月7日 07:32
映像の力はおおきい。マーラーの交響曲第6番の演奏をいくつか視聴してみよう。それも第4楽章だけ。以下はYoutubeへのリンク。アバド・ルツェルンバーンスタイン・ウィーンフィルhr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)Andrés Orozco-Estrada まず冒頭。1stヴァイオリンがオクターブの跳躍からあがっていくところ。(タイトルの楽譜)アバド・ルツェルンもバーンスタ