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2020年6月の記事一覧

マーラーの"アダージョ"の真骨頂 交響曲第3番第6楽章

マーラーの"アダージョ"の真骨頂 交響曲第3番第6楽章

マーラーのアダージョといえば,第5番の第4楽章が有名かもしれない。
正しくはアダージェットだが,映画で使われたことで有名になった。
「アダージョの楽章」が現れるのは第3番交響曲からといっていいだろう。
ただし,速度指定としての Adagio は書かれていない。
Langsam. Ruhevoll. Empfunden. ( ゆるやかに、安らぎに満ちて、感情を込めて) である。
多くの人が第6楽章を

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マーラーの3番 (2)

マーラーの3番 (2)

第2楽章は飛ばして,第3楽章。
なんといってもポストホルンだ。

 ポストホルン。郵便馬車で使っている信号用のホルンだが,いわゆるホルンに近いのか,トランペットに近いのか,どんな楽器を使うのかは演奏者によって違うらしい。Youtubeで見られるものだと,いわゆるホルンを小さくしたような形状だ。
バーンスタイン・ウィーンフィルの映像などで見られる。

 ポストホルンといえば,モーツァルトにセレナーデ

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マーラーの3番 (1)

マーラーの3番 (1)

 マーラーを知って,始めの頃よく聴いていたのがこの3番。1時間50分前後という,長い曲だけど,そもそも,どんな曲もBGMだったし。何もしないで正面向いて聴くというのは,マーラーに限らずあまりなかった。ただし,途中で手を止めて聴き入ることはしばしば。

 というわけで,3番については3回に分けて書くことにする。

 まず,第1楽章。勇壮なホルンのファンファーレで始まる。ホルンは8本のユニゾン。途中か

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マーラーの「復活」は教会で聴きたい

マーラーの「復活」は教会で聴きたい

マーラーの交響曲第2番「復活」
第3楽章までは,少し長めのロマン派の交響曲の範疇だと思うが,続けて演奏される第4楽章(短い)には歌が入っているし,さらに続けて(attaca)演奏される第5楽章になると「通常の」を完全に越えてしまう。
楽器編成も通常の2倍以上だし,そのスケール感もただものではない。
楽器編成については,何が何本と書くより,スコアを示す方がいいだろう。

この編成で,強奏から始まり,

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グスタフ・マーラーとの出会い 交響曲第1番

グスタフ・マーラーとの出会い 交響曲第1番

マーラーと出会ったのは高校1年生のときである。それまでマーラーという名は聞いたことがなかったか,聞いても意識になかった。
ある日,ラジオから流れる曲にひきつけられた。
「あ,これこそ求めていた音楽だ」
何がその理由だったのかは定かではない。単に「気に入った」ではない,何かがあった。
そのとき,テープレコーダーに録音したかどうかも記憶にはない。
覚えているのは,その「印象」だけである。第1楽章冒頭だ

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映像の力:マーラー第6交響曲の場合

映像の力:マーラー第6交響曲の場合

映像の力はおおきい。
マーラーの交響曲第6番の演奏をいくつか視聴してみよう。それも第4楽章だけ。
以下はYoutubeへのリンク。

アバド・ルツェルン

バーンスタイン・ウィーンフィル

hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)Andrés Orozco-Estrada

 まず冒頭。1stヴァイオリンがオクターブの跳躍からあがっていくところ。(タイトルの楽譜)
アバド・ルツェルンもバーンスタ

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