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「映画は映画館で(一人で)観る派」のわたしが、それでも「リモート・シネマ」をはじめたワケ

こんにちは、フリーでプランナーやライターをしているShihoといいます。友人の福島さんと2人で始めた映画紹介&同時鑑賞企画「リモート・シネマ~おうち、映画、座談会~」。4月から月イチで開催してきたこのイベントも、8月で5回目を迎えます。今回、「リモート・シネマ」についてももっとたくさんの方に知って頂ければと思い、2つのnoteを書きました!まずは第1弾として、「リモート・シネマ」を始めた時のことを振り返ってみました。

■「一人映画派」が、ひっそりと心の奥で持っていた憧れの映画館体験

元々新卒で映画会社に入社するぐらいには映画好きな私。現在は別の業界にいますが、相変わらず年に50~80本ぐらい映画館で映画を観る生活をこの2月ぐらいまでは続けていました。

しかし、新型ウイルスによってそんな日常はあっけなく崩壊。

4月には休業要請を受けて映画館も休業。現在は一部制限付きで営業再開していますが、楽しみにしていた大作映画はことごとく来年以降へと公開延期が続き、正直「何を楽しみに生きればいいんだ…」という状況でした。

そんなある日に知ったNETFLIXPartyの存在。

3月18日にアップデートがあったようでちょうどこうした記事が出ており、早速友人を誘って皆で使ってみることにしました。(その時のセレクトがジェラルド・バトラー主演の『エンド・オブ・キングダム』というのが、何とも言えないですね笑)

これがとにかく楽しくて!!本来「映画は映画館で(一人で)観る派」なのですが、本編を共有しながら、画面横で流れていくチャットによるコミュニケーションがこんなにもその時間の楽しさを倍増させてくれるものなのか、と。参加者の中に、応援上映などの企画サポートをしているV8Japan絶叫上映チームの友人がいたこともあり、洗練されたツッコミや煽り芸で盛り上げてくれたことも盛り上がった一因だったかもしれません。

これまで一番多かった「映画館で」「一人で」とは正反対の鑑賞方法。でも、自然と「今の私にはこのカタチもアリかもしれない」と思えた2時間でした。なぜなら、本当はもっと映画館がそうであってほしいから

そもそも「一人で」について補足すると、誰かと一緒に映画館に映画を観に行くこと自体は好きなんです(もちろん一人で観るのも好き)。でも、鑑賞中に「反応」することが推奨されない日本では、同行者や周囲がその作品をどう受け取ったのか、スクリーンを出るまでほぼ知ることができません。ネガティブだった場合は一度置いておいて、「面白かった」場合、「同じ場所に同じ時間に集った同じ興味を持つ者たちが、何かしらの感動を共有している」ことを増幅することも、映画館というリアルな場だからこそ出来ることなのではないかと感じています。

日本人の気質か、はたまたマナーとしての習慣か。欧米と違って日本の映画館では、笑いやどよめきやスタンディングオベーションが起きることはほとんどありません。でも私にとって、それがあった時の映画館体験は至高の、そして忘れがたい思い出です。

クリストファー・ノーラン監督『インセプション』を初日の深夜上映で友人たちと観たあとの高揚感。クエンティン・タランティーノ&ロバート・ロドリゲス監督『グラインドハウス』のTIFFでの上映で起きたスタンディングオベーション。『ワイルド・スピード SKY MISSION』初日IMAXで劇場皆がひとつになって号泣したラスト。そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』初日IMAXでのヒーローアッセンブルの瞬間の身震い。

「盛り上がりを肌で感じる中での映画鑑賞体験」が日本においては希少だったからこそ、「オンラインだったらむしろそれが出来る!?」という感触がありました。

■「映画館で映画を観る」が日常ではなくなった時、どんな映画の観方をこれからの日常の中に作れるだろうか

そんな時、とある映画系インフルエンサーさんのアカウントで、「映画系インフルエンサー数名でオンライン飲み会をしたらすごい楽しかった」というツイートを見かけました。「勝手にオススメ映画のプレゼン資料を作ってきた人がいて、凄く楽しかった」と。

これだーーーー!

そんなタイミングで、一緒にリモート・シネマを開催することになる友人の福島さんから「オンライン飲み会が楽しかったから、なんかやりましょ~」とLINEが。「皆で一緒に映画鑑賞」「NETFLIXParty」「好きな作品のプレゼン」「オンライン」と既にピースは揃っており、ものの15分ぐらいで企画が決定し、タイトルを決め、概要を決め…と進んで行きました。

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そして数日後には、ロゴと第1回のアートワークが完成…!ほんと福島さん、最高のアートディレクター/デザイナー。超お気に入り。

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■「映画を紹介する」ドキドキ感と、「知らなかった映画と出会う」ワクワク感を

あらためて、リモート・シネマはこんな企画です!

前半は「参加者によるおすすめ作品の紹介タイム」、後半は「投票で決まった作品を皆で同時視聴」します。作品紹介は任意でOK。自分だけではたどり着かなかったかもしれない”あの作品”を観る機会を作り、一緒に楽しむ。そんな、映画がちょっとでも好きな人の集うコミュニティを目指しています。
必要なものは、NETFLIXの契約NETFLIXPartyのインストールのみ。NETFLIXPartyはPCのChrome拡張機能として提供されているサードパーティのため、視聴環境はChromeに限られます。

映画館に代わる“映画を観る場所”として今もっとも有力なNETFLIX。視聴履歴からレコメンドが組まれるNETFLIXで出会う作品たちは、それぞれに最も最適化されたラインナップかもしれません。

でも、例えばあの「深夜にテレビでやってたから観たら面白かった」「レンタルショップのPOPが気になって借りてしまった」といった、思いがけない映画との出会いはなかなか生まれづらくなっています。

また、自分の都合の良い時間に、自分の観たい作品を観るという快適さの裏には、「面白かった作品を観ている友達が周りにいなくて、感想を言い合えない」といった、いくばくかの寂しさも。もちろん作品そのものを楽しむことがメインではあっても、観終わって抱いた感動やその理由を誰かと共有することまでを含めて、映画の楽しさなのではないかと思っています

リモート・シネマでは、前半の約1時間で各自がおすすめ作品を紹介し、その中から1作品を投票で決めて同時鑑賞します。そして、終わったあとにはまた皆で集まって、あーだこーだ言い合う時間ももちろんアリ。当日上映されなかった作品でも、後日「あれ観たよ!面白かった!」という報告があったりして、「自分が面白いと思った作品を紹介することは、誰かに楽しい時間を提供している」と感じてもらえているのではないかなと思っています。

過去に紹介された作品はこちらからどうぞ!

■リモート・シネマ Screen5は、8月30日(日)19時開場!

そんなリモート・シネマ、第5回となるScreen5は8月30日(日)19時よりスタート!今回はイレギュラーですがお題ジャンルを「アニメ映画」として、NETFLIXで観られるアニメ映画から紹介&上映を行います。

ちなみに作品紹介では、「こう紹介しないとダメ!」といった決まりはありません。スライドを用意して紹介するのがスタンダードではありますが、これまでには「その作品を鑑賞した後の気持ちをつづった詩を朗読」してくれた方がいたり、「観たことないけど観てみたいので、予告編流します!といって予告編を流すも音が流れず、その場でアテレコ」というハプニングもあったり。もちろん、「いきなり紹介はハードルが高いかも…」という方は、まずは作品紹介ナシでの参加も大歓迎です。

携帯の電源はオフに…しなくてOK!
館内禁煙は…ご自身のルールでOK!
上映中はお静かに…しなくてOK!
撮影禁止…はNETFLIXが出来ないようにしてくれているので心配無用!
どんなに足が長くても、前の席を蹴…ってもOK!

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是非、興味を持ってくださった方は私宛てにTwitterのDMでご連絡頂けると嬉しいです😊皆さんのご参加お待ちしてます!

次回はCo-Owenerのアートディレクター福島さんに、ロゴやアートワークデザインの過程についてインタビューしたnoteをご紹介します!Screen5のアートワークもお楽しみに!

Remote Cinema Co-Owner 
Shiho Nagashima


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