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スタイリッシュなディストピアが新鮮!/NETFLIXオリジナルシリーズ『ザ・レイン』

あまりに作品数が多すぎて、どれを観るべきかなかなか決められないNETFLIXの中で、なんとなくピンときて観始めたこのドラマ。これが個人的には正解で、久々に一気見したのでご紹介。

『ウォーキング・デッド』×『メイズ・ランナー』に北欧風味をまぶしたような、デンマーク製ドラマシリーズ。2018年5月4日の全世界同時配信開始から約1か月で2ndシーズンの制作が決定しています。

※ネタバレあります。

■『ザ・レイン』-------------------------------
まずは予告編!

あらすじ:
濡れたら即死亡という殺人ウイルスを含んだ雨が突如降り始めたデンマーク。混乱の中、シモーンとラスムスの兄弟は、父が務めるアポロン社のシェルターに逃げ込み、そこで6年もの間2人きりで生き延びる。彼らをシェルターに置いて消えた父を探しに、6年後のある日2人はシェルターを出ようとするが、そこでマーティン、ベアトリスら若者グループと遭遇。当初は対立するものの、ともに行動をすることに。ほとんどの人々が死に絶えた世界。次第に友情、そして愛情をはぐくむ彼らだったが、ラスムスに隠された秘密が徐々に判明して・・・⁉

とにかく、ディストピアものが大好き。映画でいえば『ブレードランナー2049』『ザ・ウォーカー』『ザ・ロード』『トゥモローワールド』『第9地区』『エリジウム』『マッドマックス』『アイ・アム・レジェンド』『メイズランナー』『ジャッジ・ドレッド』『ハンガーゲーム』・・・etc。
ドラマなら『ウォーキング・デッド』『ハンドメイズ・テイル』・・・etc。

“人間ドラマが鮮明になるから”とかもあります。でもそれ以上に、「車が乗り捨てられ、ゴミが散乱し、人っこ1人いないビル群」「どこまでも続く埃っぽい道をたった1人歩いていく主人公」「誰かの家に侵入して缶詰をあさる」とか、そういう画が好きなんです。

本作でもあります。

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ディストピアものって、どちらかというと埃っぽい、湿気の少な目の雰囲気が土台にあると思うんですが(水は生きるための資源だからね)、このドラマはザ・北欧製!ともいえるような湿度感があってそれが新鮮。

雨に濡れたら即死亡なので、雨が降るシーンも多い。それが通常なら恵の雨となるんですが、本作では濡れてはいけません。

映像も全体的にスタイリッシュ。オープニングの映像もかっこいいし、主要登場人物たちがおしゃれ登山ルックみたいな感じ。

オープニングはこんな感じ。

ディストピアなのにどことなくおしゃれなファッションはこれ。

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時折流れるクラブミュージックだったりポップス曲。おそらくデンマークのミュージシャンなのでしょうが、これらがキャッチーで良いのもポイント。

そして俳優さんが良い!全員初めてみる方々ですが、上手いんです。

主演のシモーン役アルバ・オーガストさん(Alba August)は、最初はぱっとしない風貌なんですが、6年後にショートカットになって頼れるお姉さんになってからはどんどん可愛く見えてくる。

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本作でダントツに魅力的なのがベアトリス役のアンジェラさん(Angela Bundalovic)!!えくぼがとてもとても可愛い。状況を瞬時に飲み込み、生きるために使えるものは全て使うしたたかさと、本心で動いてしまう瞬間とのギャップが良いキャラクターです。

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そして注目はこの子、キーマンのラスムス役ルーカス・リンガー・トゥネセン君(Lucas Lynggaard Tønnesen)。アントン・イェルチンにエル・ファニングを足して、ロバート・パティンソンを一粒まぶした感じ。そばかす可愛い。

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役柄的にも、10歳から16歳までの大事な時期を姉と2人シェルター暮らしで過ごしてしまったため、わがままで子供っぽいまま大人になってしまい、姉を困らすわ、ベアトリスに恋して周り見えなくなるわ、キーマンとしていろんな人に狙われるわで設定てんこ盛り状態。

子役時代の子がめちゃくちゃ似ててこれまた可愛いんだ。

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シーズン1はオーソドックスな展開。グループの各メンバーの過去にフォーカスする回が1回づつあったり、ウォーキングデッドであったような展開があったり、その雨の出現には当然ながら裏があった・・・的なエピソードがあったり。とりあえずシーズン1最終話までで驚きはあまりなかったです。逆に、全然ひっぱらないでさくさく話が進んでいくのでテンポは良い。ネタ切れにならないかなこれ、て心配するぐらい。

『ウォーキング・デッド』がもはやゾンビ関係なく人間の醜さにフォーカスする状況なのと比べると、物語はまだまだ皆が団結していく段階なので爽やか。基本的に主要メンバー皆根っこがいいやつで思いやりがあるので、誰も嫌いになれないし、対立相手も悪い人が少ないのが良い。

この手のジャンルのお決まり通り、登場人物たちの行動には当然イライラする瞬間があるけど、このぐらいではひるみません。

設定とルックの新鮮さを物語としてどこまで維持できるか、はっきりとした悪役的な役柄が出てくるのか、そこで主要メンバーたちがどう行動し、団結または別離していくのかがシーズン2の見どころでしょうか。

45分ぐらい×全8話で、さくっと見れるので是非!2019年にシーズン2配信予定。

※シーズン2の感想はこちらに。

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