シリーズ1.奄美大島で宿泊施設を開業する話①
奄美大島で開発運営案件決まりました
と社内グループLINEが入った11月末頃。
ありがたいことに旅館業・民泊の開発案件依頼を多数いただいている状況なのだが『奄美大島』という離島に関しては未知の何かを感じた。
(知床や屋久島、小笠原諸島などと並ぶ世界自然遺産に最近指定されたことは知っていた。)
営業担当から共有された物件図面や写真と周辺マーケットのリサーチ情報と
ネットで拾い集めた奄美の情報を目で見て脳で解析するほど深い。なんだ?
都市部や地方都市での情報分析はある程度パターン化されると思っているのだが今回の案件に関しては沖縄のそれとも違うなにか特殊なのだった。
(奄美大島については知らないことばかりだった)
1月中旬 24時間滞在弾丸スケジュールで東洋のガラパゴスに向かった。
現地訪問と許可申請手配
東京から奄美大島への直行便は2種類
①羽田(JAL)②成田(LCC)となるのだがフライト時間がまた特殊で
①羽田(JAL)13:40-17:45
②成田(LCC)7:00-10:00
この2つの選択肢となるのだが現地でのタスクを全て消化し次の日の朝の便で東京に戻る必要があるため今回は②一択だ。
事前にSNSやYoutubeでの情報から大学生や若年層の集団旅行が多い印象だったのだが沖縄に行くよりも安く石垣島や宮古島と同レベルの自然体験ができるし移動のハードルや宿の手配なども比較的楽なので腑に落ちた。
そしてその日のスケジュールはこんな感じだった。
着陸30分前倒しの幸運
その日の偏西風の影響なのか30分も早く奄美に着陸するという前代未聞の幸運により少し時間ができた僕たちは郷土料理 鶏飯(けいはん)の有名店が道中にあったのでいただくことが出来た。
沖縄そばの出汁のようなお出汁と錦糸卵や鶏が絡んでスルスル入る。
これは美味い。是非二日酔いの日にはお出汁だけでも飲みたい。
現地で知り得た情報
現地の不動産会社さんでいろんなお話を伺うことが出来た。
奄美を北と南にわけて平地の多い北側の開発が特に活発になっていることや
土地価格の上がり方も想像以上で建材などの物価高騰によるウワモノ価格も明らかに上がっているし収益性を求める富裕層の投資家さんたちが集まり第2の宮古島のような不動産投資&建設ラッシュになる未来像が垣間見れたが
沖縄同様、現地のリアルタイムな不動産情報は水面化で扱われいくら高性能なPCでも入手出来ないなと感じた。
確かに空港から市街地までの一本道沿いではこの数年でモダンな商業施設や海沿いの高級住宅が建ったんだろうなという光景が見られたが
もののけ姫に出てきそうな手付かずの山や森などのそばに建設中の大型のパチンコ屋を見た時はすごくギャップを感じた。。(しかも通りを挟んで向かい側にも大型のパチンコ屋がすでにあるw)
このクラシックな大自然の風景や奄美独自の固有種(動物・植物)を守る
世界自然遺産である奄美大島での共存がどうなっていくのかと少し複雑な気持ちになった。
行政許可申請(保健所・消防署)
世界自然遺産である奄美大島も許可申請に関しては他の地域と全く同じだ。
むしろ保健所の検査に関しては離島なため開業後1年以内に実施するとのこと
消防の設備指導に関しては非常に優秀な方にご対応いただき非常に迅速にこちらも対応できた本当にありがたい。
消防の担当者によっては後出しジャンケンで資料や設備を指導受けるケースなどが発生することがある。
普段の業務と異なっているし消防法も複雑なので判断に困るんだろう。。
今回は大当たりだった。
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