車酔いと絶対音感と聞き耳頭巾について
自分の感じている現実と他の人たちが感じている現実は当然同じではない。そして自分には自分の現実しか分かっていない。
例えば車酔い。私は小さな時から車に弱く、普通の市内バスに十数分乗っただけで気持ちが悪くなっていた。社会科見学などの学校行事では長時間バスに乗らなくてはいけないのがとにかく苦痛で、熱でも出して休めたらいいのに、といつも思っていた。楽しみにしているクラスの友達がその時だけはエイリアンの集団のように見えた。もちろん大人になったらだいぶましになり、自分で運転していればジ