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「自走」するためのエンジニア研修って? メンターに聞いてみた。


こんにちは。EVERRISE(エバーライズ)広報の船崎です。

2021年度新卒採用シーズンなので、私たちの新卒エンジニア研修について、書いてみます。


EVERRISEでは新卒エンジニア向けに入社後約3ヶ月間の研修を行っています。

研修の一番の目的は「自走力」をつけること。よくある講義を聞くタイプではありません。未経験でも、すでにスキルの高い人でも、同じ課題に取り組みます。

メンターの丁寧なフォローも特徴です。どんな研修なのか、詳しく紹介します。


EVERRISEは、デジタルマーケティングの分野で高い技術力をもち、大手広告代理店などの仕事をテクノロジーでサポートしています。2006年、同じソフトウェア会社のエンジニアだった取締役3人が自社サービス立ち上げのために設立しました。

現在は、顧客データ収集・管理・分析のためのデータ基盤であるCDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)「INTEGRAL-CORE(インテグラルコア)」や広告運用などの分析のためのマーケティングデータETLツール「HARBEST(ハーベスト)」、アドテクを中心としたSI事業を展開しています。


EVERRISEでの新卒エンジニア研修の特徴は大きく3つです。

■ 完全な課題型研修(座学なし)
■ Webシステム開発に関する技術を幅広く扱うカリキュラム
■ メンターによる丁寧なレビューとフォロー

それぞれ解説していきます!


完全な課題型研修(座学なし)


「課題型」とは、与えられた課題(全員共通のもの)をそれぞれが自力で解いていく研修形式です。

ほかの研修の形式としては、

■ 座学での講義(+課題)
■ プロジェクト型(数人でチームを組んで納期までに成果物を提出する)

などがありますね。

また研修をせずにOJTで教育するという企業もあるかと思います。


EVERRISEでの研修の流れは以下のようになっています。

おおよそ3ヶ月で最終課題をクリアすることが目標になっています。

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行ったり来たりしながら、技術そのものへの理解度を深めつつ、なによりも重要な「何がわからないのかを把握する力」「調べる力」「質問する力」=自走力をつけていく内容です。


他の研修と比べると?

他の研修形式と比べてみましょう。

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課題型研修では、それまでの知識・経験の違いによって進捗に差は出ますが、理解度にあわせて進めることができるので、座学型のように「できる人は退屈、初心者は置いていかれる」ことがありません。

またプロジェクト型では「できる人ばかり手を動かしてしまい、初心者の技術力向上につながらない」ことも考えられますが、課題型ではその心配はありません。

研修をせずにすぐに現場に入りOJTで教育するという場合、その現場で一緒に働く先輩が「どのくらい教えてくれるか、技術があるか」によって理解度・成長度が大きく変わってしまいます。

課題型では、「運」で新卒エンジニアの成長が左右されてしまうことはありません。あくまで本人の取り組み次第です。


Webシステム開発に関する技術を幅広く扱うカリキュラム


具体的なカリキュラムは以下の内容です。

【カリキュラムの例】

エンジニアマインド・哲学
Linux/ネットワーク
バージョン管理 (Git)
プログラミング言語 (Java)
データベース (MySQL)
Web制作 (HTML/CSS)
Web開発


Webシステム開発に必要な基礎的な技術を網羅する内容です。

知識以上に、課題型研修を通して自分で調べる能力を上げていくことで、未経験からでも現場に入って困らないレベルになります。


19年度新卒の研修で実際に出題された最後の課題を見てみましょう。

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このような「仕様」をもとに、「自力で」成果物をつくっていきます!


メンターによる丁寧なレビューとフォロー


先ほども書いた通り、研修で重要なのは自走力(「何がわからないのかを把握する力」「調べる力」「質問する力」)をつけることです。

そのために…

・問題を把握する。または自分のやりたいことを把握する
・「ググる」
・ググって出てきた内容が使えるかどうか判断する
・試す

上記のような作業を、課題を解く中で繰り返すのが基本です。

この過程でどうしてもわからなかったり、判断がつかなくなったときには、メンターたちに質問・相談します。

メンターから、ただ答えを教えることはありません。

どこがわからなくて進めなくなっているのかを一緒に考え、答えを見つけるためのヒントを出していくイメージです。


19年度新卒研修でメンターを務めた2人に話を聞いてみました。

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ーEVERRISEのエンジニア研修の良さはどんなところですか?


中川:いつでも聞けるメンターがいるところですかね。自分で課題を進める中でつまずいたとき、すぐ隣に聞ける人がいる、というのは学習効率を高めると思っています。


ー特に鍛えられる力は?


中川:自分で解決する力です。
プログラミングは知識のつめこみや「この問題にだけ有効な方程式を覚える」ということではなく、応用ばかりの世界なので、「この型はここで使える」という考え方、感覚を身につけるための研修にしています。


:未経験だと特にだと思いますが、解決策を探そうとしたときに「信頼性の高い情報にリーチできず、時間がかかる・うまくいかない」という壁にあたります。そこを乗り越える力はつきますね。
また「答えらしきもの」が出てきたときに、解決策として本当に有効なのか、なぜそれで解決するのか、を考える大切さも理解できると思います。
いわゆる「コピペプログラマー」にはならないように、課題内容もメンターによる指導も考えられています。


ー経験者は、研修を受けることでどんなメリットがありますか?


:学生のうちからプログラミングをしていたような人は、1人で開発をすることが多いと思います。
現場ではチーム開発が基本。好きなように書いた自分だけがわかるコードではNGになります。
そのあたりを私たちメンターからのレビューでは指摘するので、その人個人の癖を把握し、自分以外の人がわかるように書く意識を身につけられる内容になっています。


中川:あとは、卒業判定をクリアすれば現場に配属になるので、研修期間をダラダラ過ごす心配もありません。課題型研修の良さだと思っています。



EVERRISEでの新卒エンジニア研修の概要について、少しイメージが持てたでしょうか?

さらに詳しい話は説明会などで質問してみてください。


2019年度に入社した新卒エンジニアの座談会も開きました。

読んでみてください!


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