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さよならべいべ・死ぬのがいいわ【失恋から立ち直る方法●】[2024/05/24]さよならシリーズ2

一昨日ぐらいから、私のヘビロテ曲は藤井風の「さよならべいべ」

シャッフルで聴いていて、何となく歌詞に立ち止まっちゃった感じ。

さよならがあんたに捧ぐ愛の言葉
わしかてずっと一緒におりたかったわ
別れはみんないつか通る道じゃんか
だから涙は見せずに さよならべいべ
(中略)
新しい扉を叩き割った
前に進むことしか出来ん道じゃから
泣いとる時間もないようになるけどな 今
誰も見とらんから少しくらいええかな なぁええよな

藤井風 「さよならべいべ」

私は恋愛的なお別れって解釈で、歌詞が刺さるなぁと思って聴いていたのだけれど、色々調べていたら、藤井風が上京したときの気持ちを形にした作品らしい。
調べたら発売は2020年。

私が藤井風を認知したのは、「罪の香り」あたりだったと思う。
この「さよならべいべ」も同じ頃にリリースされた曲だった。


そんな感じで、藤井風は好きなアーティストの1人なのだが、
歌詞の深さにすごい!と思ったのが、

「死ぬのがいいわ」

たまたま見かけたNHKの特番で本人の解釈を聞いたときだ。

この曲の歌詞は、私はてっきり演歌的な恋愛の情念の歌かと思っていた。
もう心中するんじゃないの?ってぐらい底まで惚れてる感じに捉えていた。

藤井風的には、
「あなた」=自分の中にいる愛しい人=心の中にいる理想の自分
らしい。

つまり、自分との対話の歌だと。

歌詞は聴く人に委ねられるので、もちろん恋愛的に聴いてもいい曲なんだけれど、
この解釈を知ってから、全く違う曲にも聴こえてきて、
ますます好きになった。

「死ぬのがいいわ」って、心中ソングだなんてとんでもない、
とても生きることにこだわっている生命力のある曲だったんだ。

投げやりな気持ちになっているときなんかに聴くと、
心の中にいる理想の自分を大切にしたい。そう思える。


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