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友人を訪ねてシンガポールへ。東南アジアのハブに住むってどんな感じ?

皆さん、こんにちは。オーストラリアに学部留学中のイブキです。

前回に引き続き、今回の記事では大学の休みを使って周遊中の東南アジア旅行記を紹介していきます。今回は東南アジアのハブ、シンガポールです!

Fort Canning Parkから見たシンガポールのビル群

シンガポールってどんな国

シンガポールはもともとイスラム系のマレーシアにルーツを持つ国家であり、1965年マレーシアからの独立を果たしました。
私が想像していたシンガポールというのは「多民族から構成される」「バイリンガル教育を行っている」国家というような印象でした。

こうした期待通り、シンガポールでは街中の標識が複数の言語で書かれていたり、電車の放送が必ず多言語であることに気がつきました。

上から英語、中国語、マレー語、タミル語で書かれている

私が現在学んでいるオーストラリアも、人口の多くが移民で構成される多民族国家として知られていますが、シンガポールほど多様な言語を受け入れる文化は見たことがありませんでした。

Hawker Centerに行ってみた

そして、シンガポールに来たら是非一度は試してみたいのが、Hawker Centreですよね!Hawker Centreとはいわゆるフードコートのような場所で、多くの中華料理やコーヒーなどを味わえます。

値段もとても安価で(一食400円ほど)、ご飯のクオリティもとても高いので、是非シンガポールにいく際には近くのHawker Centreを訪れてみることをお勧めします。

Maxwell Food Centreで食べたシンガポールライス。現地で食べたご飯の中で一番おいしかった

マレーシアからの独立宣言

シンガポールに行ってみて良かったなと思ったのは、

「シンガポールという国がどのようにして生まれたのか」について関心をもつきっかけとなるような経験が出来たことです。

シンガポール国立美術館を訪れた際に見かけた独立宣言の原文を読んで、オーストラリアの大学で学んだアメリカの独立宣言やフランスの人権宣言が再起された他、何故シンガポールがマレーシアから独立しなければならなかったのかについて考えさせられました。

シンガポール国立博物館にあった東南アジア各国の植民地化からの独立に関する展覧会

Lee Kuan Yew氏が話していたのは、「多民族国家であるシンガポールはイスラム教国家であるマレーシアからは独立しなければならない」「宗教と政治は相容れない」「中国系も、インド系も、マレー系も、人種に限らずみんな平等なシンガポール人」という考え方です。

こうした経緯があり独立したシンガポールですが、独立した1965年も今も変わらず、周囲はマレーシアやインドネシアなどの大国に囲まれています。国としての規模も少ないので、例えば現在もマレーシアから水資源を輸入しているなど他国に対する依存性も高いことが事実。経済的にも日本やヨーロッパなどの繋がりが強いことは明白ですし、軍事的にもアメリカからの支援を多く受けています。

著書『シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年 (中公新書) 』にて岩崎氏が述べているように、視点を変えるとこれはシンガポールの生殺与奪権は他国が握っているということを意味します。

このような理由から自国の防衛というものはシンガポールにおいては重要なアジェンダとなっており、有事の時にはいつでも戦えるように独立の時から変わらず若者に対して徴兵制を課すNational Serviceという仕組みが存在します。

徴兵制度について若者が思うこと

シンガポールの徴兵制度は全部で2年間で、この訓練期間が終了した後も、予備役で年に1回かける10回(計10年間)、訓練に従事しなければなりません。*

*私も友人から聞いただけで、詳しく知っているわけではないので間違っている可能性があります。

シンガポールの地下鉄(MRT)からの眺め
電車を待っていると迷彩柄の服を着た方をたまに見かける

オーストラリアで出会った友人が大学入学前(18歳の時)に訓練を経験したことを聞いていたので、シンガポールの徴兵制度についてある程度知っているつもりでいたのですが、今回友人家族とも話をする中でそうした徴兵制度に関して知らなかった面を知ることが出来ました。

特に一番勉強になったのは、シンガポールの若者全員が徴兵制に対して肯定的な考えを持っているわけではないという点です。

友人の兄弟が話していたのは、「訓練をやっていると教官とかが威張り倒していていざという時に戦えるような状態ではない。これでは現場の支持も下がるし、本当に徴兵制が最適な案かは分からない」ということでした。

シンガポールに移住したいと思っている人は日本人に限らず一定数いると思われますが、果たしてこうした徴兵制を踏まえても移住したいと思いますか。


シンガポールは緑も多く、とても過ごしやすい街に見えます。だけど、住んでいる当事者からすると家賃も高く、ワーキングカルチャーもかなり厳しいものと聞きました。

移民国家、シンガポール。皆さんは、機会があれば移住してみたいですか?
コメント欄より、ぜひご意見があれば教えてください。

Gardens by the Bayから見たマリーナベイサンズ
マリーナベイサンズ近くから見えたシンガポールの夕焼け

今回のブログは以上になります。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。

次回のブログもお楽しみに!

では、また!

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