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オーストラリアのハロウィン:盛り上がる仮装とAdelaide Fashion Week

皆さん、こんにちは!アデレードに留学中のイブキです!


オーストラリアのハロウィン

もうすぐ、10月31日。ハロウィンの季節ですね。

オーストラリアでもハロウィンに向けた盛り上がりの様子を見せております。家の近くにあるColesというスーパーではお菓子やお皿、パンプキンなどハロウィンに関連した商品が多く置かれていました。

でもやっぱり、ハロウィンで楽しみなのは仮装大会。昨年メルボルンにいた時にも経験しましたが、当日は特別な衣装を着た人で溢れることでしょう。

大学の登山部では来週火曜日にコスプレをしてクライミングをするイベントが行われるみたい。

諸説ありますが、アイルランド人やスコットランド人の祖先である古代ケルト人の信仰から始まったとされるハロウィン。

10月31日の夜から冬の時期までの間は別世界との境界があいまいとなり、死者がこの世に迷い込むと信じられていました。その為、ハロウィンの日は収穫祭と称して火を炊いたり、悪魔やお化けなどの怖い仮装(ファッション)をすることで、悪い死霊から身を隠そうとしていたそうです。

Adelaide Fashion Week

そんなハロウィンと合わせるかのように、今週末(10月20日から10月22日まで)、アデレードではAFW(Adelaide Fashion Week)というイベントが行われていました!

写真を撮った前日には同じ場所で、モデルさんが流行のファッションを身にまとって舞台の上を歩くRunwayが行われていたりしました。

この日の街の中心街(CBD)には多くの人だかりが。

なんか日本でいうところのシブハラフェス(シブヤハラジュクファッションフェスティバル)みたいになっています(いかんせん、アデレードは地方都市なのでそれほど規模は大きくなかったけれど)。

彼らが求めていたのは、GIFT WITH PURCHASEといってCBDエリアにあるデパートやレストランで合計$150(約14,000円)以上の買い物をしたレシートを見せると受け取ることが出来る特別なギフト(贈り物)。

https://adlfashionweek.com/

Saint LaurentやR.M.Williamsといった有名ブランドのバッグ、Sarah & Sebastian jewelleryというオーストラリア発の宝石店の商品、ダイソンのヘアドライヤー、エステでの施術券などのうち、どれかがもらえるみたいです。

https://adlfashionweek.com/

ちなみに、毎回$150以上の買い物をすれば何度でもギフトを受け取ることが出来るそうで、公式サイトには”Shop again and be rewarded again!(また買い物をしてギフトを受け取ろう!)”なんて消費者の買い物意欲を煽るようなことが書いてありました(笑)。

公式サイトによれば、このAdelaide Fashion Weekが行われる3日間だけで総額$60,000(約560万円)に値するギフトが人々に渡る推定だそうです。

また、今回のイベントに参加した方は、近くにあるバーでRiot Spritzというカクテルをもらうこともできるみたい。

オーストラリアのファッション業界(日本との比較)

そんな盛り上がりを見せているAdelaide Fashion Festivalですが、豪ファッション業界は繊維廃棄物を多く排出しているという理由でメディアから批判を受けることもしばしば。

Zurich Insurance Groupによれば世界のファッション業界が果たす気候変動への影響は10%にも及ぶとのこと。多くと水と繊維を消費する衣服の製造過程が原因なようですね。

SBSの記事によれば、オーストラリア人は年間に平均して56枚(15kg)もの洋服を購入しているらしく、そのほとんどはリサイクル不可能な合成素材でできているというのが現状。

日本に目を向けてみると、環境省サステナブルファッションによれば日本人は1人あたり年間18枚を購入しているとのことなので、オーストラリア人は日本人の3倍のペースで衣服を新調しているということになりますね。

たしかに、平均してオーストラリア人がファッションに対する関心が高い人が多い、というのは感覚的にも街を歩いて思います。

政府が2030年までに循環した経済への移行を目指すという声明を受け、オーストラリアではNational Clothing Stewardship Schemeという繊維製品のデザインから、回収、再利用、リサイクルまでを改善するスキームの運用を2024年7月から開始する予定。

こうした取り組みが与えているのかは分かりませんが、国民の価値観が変わってきているようです。

どこまで確証があるデータかは不明ですが、YouGovの調査によればオーストラリア人のうち46%は新しい服を買うときにサステナビリティを意識しており、この傾向が若者のほうが強いそう。対して、環境省のリサーチによれば日本のサステナブルファッションへの関心割合は35%ほど。

振り返ると、メルボルンに住んでいた時は、11月のBlack Fridayの時期などに何度もH&Mの前でファストファッションに抗議する人々を見かけたことを覚えています。

19世紀中期に建てられた旧中央郵便局の中にある
H&Mのメルボルン支店

先日の記事でお話しした「Cannabis(大麻に関する記事)がより少ない水分で衣服を作れる」という話ではないですが、技術が発達してより無駄のない資源で洋服が作れるという可能性があるのであれば、こうした取り組みはもっと世の中に知られていってほしいなと思っています。

もちろんオーストラリアの大学に通う中で面白い研究内容を見つけたら、私もどんどん発信していきたいと思いますので、今後とも留学ブログをよろしくお願いします!

日本はもうすぐ肌寒くなって衣替えの時期かと思います(オーストラリアはもうすぐ夏)。洋服を入れてあるタンスの中を探ってみると思ってもみなかった収穫があるかも?!

皆さんのハロウィンが実りある安全なイベントでありますように。


本日の記事は以上になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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