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【豪州留学記】大規模工事ラッシュ!メルボルン市内で今開発が進む鉄道路線
皆さん、こんにちは!
ウイーーーン!ゴゴゴゴゴ!
ウイーーーン!ゴゴゴゴゴゴゴ!
市内を歩いていると、何やら工事現場から音が聞こえてきて、何事だ?と気になることが最近多いです。
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オレンジ色の作業服と「METRO TUNNEL」と書かれた青色のガードフェンスが特徴的な地下鉄の工事現場。
家の近くだけでなくメルボルンを歩いていると、そこかしこで見かける光景です。
そう。現在市内では、Melbourneの北部から海沿いのSt Kilda Roadまで市街地周辺の5つの駅を繋ぐ路線開発のプロジェクト、The Metro Tunnelの真っ最中。
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Metro Tunnel Stations
2025年の完了を目途に開発が進められているThe Metro Tunnelは、メルボルン西部から東南地区を繋ぐ新路線(Sunbury to Cranbourne / Pakenham Line)の開設と新型車両の導入、先述した新しい駅5つを新設するというビクトリア州政府主導のプロジェクトです。
その建設費はAUD 11 billion(約1.35兆円)とも言われており、これは臨海地下鉄(東京のベイエリア(東京駅~有明・東京ビックサイト駅)を結び現在、2040年の開設を目指すことで構想が進められている)プロジェクトの費用5,000億円の2倍以上にも及びます。
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そんな、まさに大規模工事とも言えるThe Metro Tunnelですが、このプロジェクトがメルボルンと世界に与え得るインパクトは3つです。
1つ目は、メルボルンの東西約9kmを繋ぐトンネルが出来ることで交通の便が飛躍的に良くなるということ。
こちらが、今回新しく出来る鉄道路線図になるのですが、御覧の通りState LibraryやTown Hallといった主要都心部を繋ぐだけでなくCity Loopという山手線のような円状の路線とも接続を行うことが出来るというのが分かるかと思います。
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また、この路線が出来る前の現在、市内西部のFootscrayから東部のMalvernまで(押上~五反田間と同じくらい)行くためには2つの路線を乗り継がなければならず時間も30分近くかかってしまっているのですが、新路線の建設によってこの利便性の悪さが解消されることが予測されます。
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2つ目は、大容量通信を可能とする新型電車の導入による運行状況の改良。
今回このメトロ・トンネルを走ることになる新型車両にはHigh Capacity Signallingという最新の通信技術が使われており、これにより列車のオペレーターは路線を走る全車両の位置関係を知ることが可能になります。
位置情報が把握できるようになることで前後の車両との衝突の心配などがなくなるので、従来の固定されたダイアでの運航(Fixed distance)の必要がなくなり、地下鉄運用の効率性が上昇。これにより、駅に電車が頻繁に到着できるようになります(turn-up-and-go servicesともいう)。
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https://www-theage-com-au.eu1.proxy.openathens.net/politics/victoria/will-the-metro-tunnel-really-shift-melbourne-to-a-turn-up-and-go-timetable-20230725-p5dr4h.html
Good morning Victoria.
— Dan Andrews (@DanielAndrewsMP) July 25, 2023
From Metro Tunnel's first test train. pic.twitter.com/PkTepZOHrn
どうやら、この5G技術を通じた鉄道システムというのはかなり最新らしく、日本でも今年の8月から「東京メトロ丸ノ内線 新大塚~後楽園駅間」にて実証試験が行われるみたいです。
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最後に、駅開発を通じたメルボルンの魅力の向上。
やはり、駅開発と言うのは都市の魅力化向上において欠かせない要素で、これはThe Metro Tunnelも例外ではありません。
ということで、過去2年間の私のメルボルンでの経験談も混ぜながら、今回新しく出来る駅5つをご紹介したいと思います。
Arden Station(Melbourne's North)
1つ目のArden Stationはシティから見ると北西に位置するNorth Melbourneという場所にある駅です。家族連れや若者の人口が多く住んでいる印象で、今後30年で住民の数は20,000人に増加、雇用の数も34,000以上になることが予測されています。
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新しく出来る駅はアーチ状の開放的なデザインが特徴的で、これはNorh Melbourneの豊かな産業の歴史を反映し、同地区の都市再開発の基調となるよう考えられているみたいです。
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Parkville Station(Melbourne's North)
お次は私が通うメルボルン大学の隣接するParkville Station。1枚目の写真は先日私が大学の授業の帰りに撮影したもので、今年の5月中旬の時点で既に駅の工事自体は完了しています。
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駅の入口に使われた日光を取り入れることが出来るガラスづくりの天井が特徴的で、その長さは54mにも及ぶみたいです。
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State Library Station(CBD)
3つ目の駅はState Library Station。その名の通り、メルボルン州立図書館がある市内北部あたりに建設予定で、City Loopが走る隣のMelbourne Central Stationからは地下通路を通じて徒歩で移動できるようになります。
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Town Hall Station(CBD)
4つ目はTown Hall Station。Fed SquareやSt Paul's Cathedral、National Gallery of Victoriaといった、メルボルンで人気ないくつかの観光名所を繋ぐ玄関口になるかと思います。ちなみに、ここもCity Loopが走るFlinders Street Stationと連携を行うことが出来るみたいです。
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Anzac Station(St Kilda Road)
最後にご紹介するのはSt Kilda Roadというシティからみると南に位置するAnzac Station。
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トラム(路面電車)の経由地となっておりメルボルンに住む人なら一度は訪れたことがあるであろうAnzac Station(St Kilda Road/Swanston Street路線は世界一忙しいトラム路線として有名)。
今回、The Metro Tunnel プロジェクトを通して見据えるのは「Pavilion in the Park(公園のあずまや)」となること。
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Kings DomanやBotanic Gardens、Albert Park Lakeといったメルボルンのランドマークを繋ぐだけでなく、車道とトラムへの混雑を緩和するといった役割も果たすことが期待されています。
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メルボルンの鉄道の過去と現在
もともと1850年代からのゴールドラッシュにより栄えたメルボルンですから、この地域の鉄道の過去について話す際にも、金工業の歴史というのは避けて通れないトピックではあります。
新しく見つかった莫大な資産と人口爆発に対応するために、メルボルンの鉄道システムは急激に発達してきました。
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もっとも、当時使われていたいくつかの鉄道ラインはもう既に廃業済みで、今は新しいラインに置き換わっているみたいです。栄枯盛衰とはこのことかと今回のThe Metro Tunnelのプロジェクトを通じて痛感いたしました。
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また、このThe Metro Tunnelのプロジェクトだけでなくビクトリア州内では他にもメルボルン国際空港からCBD(市街地)を繋ぐMelbourne Airport Rail (SRL Airport) プロジェクトが5年後の2029年完了を目指して進行中みたいです。
空港から市内まで30分で行くことが出来るようになるみたいなので、すごく便利になりそうですね。車がない私は帰国の度によく、タクシーかバスで市内への移動を強いられているので本当に助かります。
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私は昔から、電車での移動は「新たな冒険への旅立ち」みたいな気がしてワクワクするので好きでした。
ただ、路線システムは管理がとても複雑で特に人口増が著しいメルボルンでは、より良いサービスを届けるために電車の到着頻度を増やしたり、スムーズな乗り換えを可能にしたりする方法を考案する必要があるので苦労が強いられます。
でもだからこそ、最近は郊外に行く時をはじめメルボルン周辺の電車に乗る時は、こうした難しい問題を乗り越えて運用されるメトロ事業の有難さと、それに携わる全ての方への尊敬の念があふれ出てくるので、こうした背景を知った今でもあまり悪い気分ではありません。
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今後も、こうした綺麗な景色を守り続けてくれる人たちには感謝したいと心から思う所存です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の記事は以上となります。
最後に本日も、過去2週間を象徴する写真たちを紹介してお別れ。
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メルボルン大学で学ぶはずだったものの、パレスチナへの攻撃で犠牲になったMahmoud Alnaouqさんの名誉を称えてのことだそう。
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その後ろにそびえ立つモダンなビルの雰囲気が対照的
では、また!
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