4.容態が急変、またピンチ!
自由気ままなコンサルタント。コロナに伴うリモートワークは私の仕事と相性が良く生産性が上がりすぎ?なある朝、脳幹から出血。。。私の身に起きたこと、感じたこと、考えたことを時間経過とともに書いています。
***
依然頭痛は我慢できなくはない程度に続いておりましたが、妻と会い話せたからかだいぶ冷静になりまわりを見る余裕が出てきました。
改めましてここはICU、ドラマで見た通り機械でいっぱいでした。心電図が体に3点、左腕には点滴、指先には酸素量を計測する?機械が付けられていました。しばらくこうして繋がられた生活になりそうです。そして頭は30度以上持ち上げるのは止められておりました。
ぼーっとしていると看護師さん達が再び慌ただしくなり、次の患者さんが運び込まれてきたようです。呼吸がとても苦しそうでした。生きるのか?死ぬのか?死んだように生きるのか?そういう分岐の場所がICUなのかも知れません。
痛い!!
しばらくぼーっとしていたらそのまま少し寝ていたようです。
『すいません、今から注射します』
という先生の声で目が覚めました。
『血圧が安定しないのでより精密に血圧を測定するため動脈から直接取りたいと思います。少し痛いです』
そう言って右手首にブスッと刺されました。これが相当痛く完全に目が覚めました。
『血管が細いのでうまく取れませんね。すいませんもう一回我慢してください』
ブスッ。再び耐えがたい痛みが走りました。
先生の顔に明らかに焦りの表情が見えました。
『ごめんなさい、またうまく取れませんでした。もう一回だけ、すいません』
恐怖でたまりませんでした。なんでこの注射だけ先生がやるんだろう?看護師さんの方がうまいんじゃ、あ。ブスッ。そしてまた失敗。。
『難しいですね、反対の手でやらせてください。』
(心の声、もういやぁだぁー!!)ブスッ・・・
再び死を感じる
うわぁぁぁあああーーー!突如吐き気と便意と悪寒と発汗に襲われました。
やっぱりきたか!これから死ぬのか?
看護師さんたちが集まってきて私のまわりで慌ただしくなりました。
ピーピーピー!
『血圧低下、半分です!先生!血圧戻りません!!』
『荏原さん大丈夫ですか!!大丈夫ですか!!』
『頭を起こして!』
『血圧が戻りませんっ!!』
自分が寒いのか?熱いのか?汗をかいて濡れているのか?漏らしてしまったのか?それとも吐いてしまったのか?もうよくわからなくなって次第に気が遠のいていきました。死ぬ…(少しだけ気を失ってたみたいです。)
『血圧戻りました!安定してます!』
看護師さんのその声で目が覚めました。
まだ生きてるみたいだ、あぁ、良かった。大丈夫だったんだ。汗でぐっちょり濡れていたが、幸い何も漏らしてないようでした。呼吸もできており、指も動きました。一安心です。
ベテラン看護師さんがずっと手を握ってくれて、
『辛かったよね、痛かったよね、もう大丈夫!大丈夫!』
おかげで気持ちも安定してきました。助かったんだ。また死にかけてまた奇跡が起きた。そして思い出しました、まだあの注射が待っている…
看護師さんの視線の先を見ると先生を睨みつけてるように見え、対して先生はバツが悪そうに見えました。
私:『まだあの注射があるよね?』
看護師さん:『あれはもう必要ないから怖がらなくて大丈夫!』
私:『えっ?どういうこと?』
原因。。
つまりはこういうことでした。
・出血を止めるには血圧を下げないといけない。
・血圧を測定しているが安定しない。
・正確に取った方が良い。
・動脈から直に取る。注射。
・痛いのに我慢しすぎて急激に血圧低下。
貧血の症状、つまり脳出血とは直接関係はありませんでした。
先生ドンマイ。。。
ちょうどそこへ妻が戻ってきました。
私:『あのさ、さっきう○こ漏らしそうで、汗ダクで寒かった!吐きそうだった。死ぬかと思った!』
妻:『ん??ダサっ笑』
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