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風呂場に生えるピンク汚れの正体は?

風呂場や台所のシンク等に出現するピンク色の汚れ(下の写真)を見たことがある人は多いと思います。原因の一つとしてよく知られているのはメチロバクテリウムという細菌の繁殖によるもの(ロドトルラという酵母によるケースも多い)。

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下のシャーレの写真は、そのメチロバクテリウムを寒天培地で生やしたものですが、ピンク汚れと同様の色(ピンク〜赤色)のコロニーを形成しているのが分かると思います。

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さて、このメチロバクテリウムという細菌、他の細菌にとっては有害なメタノールを食べることでも有名です。メタノールを食べる細菌のことをメタノール資化性菌といいますが(メチロバクテリウム以外にも何種類かいる)、これらはシックハウス症候群の原因物質として知られるホルムアルデヒドも代謝することができます。そのため、有害なホルムアルデヒドの処理にメタノール資化性菌(あるいはホルムアルデヒドの代謝に関わる酵素)を利用しようという研究も行われています。

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