海外駐在員から見た日本人の素晴らしいところ
こんにちはー!海外駐在員のぴよ吉です!
僕は20代後半から海外駐在員として働いており、イギリス駐在を経て現在アメリカで日々奮闘中です。
僕は駐在し始めた年齢が比較的早かったこともあり、日経企業の良い/悪い文化が自分に浸透しないまま海外に出たなぁと感じています。
そのため、現地人に対しては ”日本の考え方や技術を教え込む”ことは苦手ですが、中立的な立場で見てどう感じるかというスタンスで仕事を進めることができました。
そんな僕が海外の現地で働く上で、「あぁ日本はこういう点がすごいなぁ」とか「現地人と比較してここが日本人の強みだったんだな」という点をたくさん学んできたので今日はそれを紹介したいと思います。
日本人はすごく頼りになること
まず始めに言いたいのは、日本人は非常にマジメで責任感が強いなぁと感じています。
世間では”ムダな会議が多い”とか”働かないオジサンばかり”など日本の職場環境に対する問題点を主張する声が多いですが、その文化や人との関わり方は自分次第でコントロールできる範囲内だと思います。
会議はチームで作りあげるものですから、話題が逸れたら自分の発言次第で方向修正できますし、働かないオジサンも声の掛け方次第では十分頼りになる存在に変わり得ます。
そのようなある意味弱点と言える部分さえ自分でコントロールできれば、日本人は本当に仕事を進める上で安心できる存在です。
メールが返ってくる
まず何より、メールの返信が返ってきます。そして内容も要点がしっかり詰まっていてなるべく短くなるようまとめられています。
当たり前だと思いましたか?
海外では当たり前ではありません。。まずメールが返ってこないことが頻繁にあります。そこは几帳面さなのか責任感なのか、日本人との国民性の違いをすごく感じるところです。
また、返ってきたメールも個性豊かなんです。。
メールがとても長くて、自分がやったことや気づいたことをズラッと書いてあるタイプのメールが特に多いです。
自分がやったことを誇りを持っていること、成果をアピールすることは大事だと思いますが、
結局、この一文が伝えるべきことでしょ?
という気持ちになってしまいます。メール開いた瞬間も「うっ。。」てなりますし。そういう意味では日本人の相手目線に立ったメールは非常に安心で頼りになります。
納期を守ってくれる
メールの返信が早いことに似ていますが、日本人は納期に対する責任感が強いと感じています。
何か問題があっても、
じゃあどうやって納期に間に合わせようか?
と考えてくれます。そこが本当に心強いです。
僕はイギリスとアメリカの現地人と働いた経験がありますが、海外では日本人ほど納期に対する意識が低いです。
問題が起こったらその分納期が遅れるのは当然と考えている人も多いですし、最初からかなり長めのバッファを取っておくこともあります。
簡単に言うと、計画の立て方が極端なんですよね。。
その点、日本人はタイト過ぎず、多少の余裕もある日程を立てて対応してくれるので駐在員としては安心して仕事を進めることができます。
ハイコンテクスト文化
意向を読み取ってくれるのも日本人の強みだと感じます。
ハイコンテクスト と ローコンテクストという言われ方をしますが、
ハイコンテクスト:空気を読む文化(聞き手のくみ取り能力が重要)
ローコンテクスト:言葉で伝え合う文化(話しての能力が重要)
のように、日本人はハイコンテクスト文化なので「誰が」「どのような」発言をしたかで、意向をくみ取るのが得意です。
同じ内容を言っても、言葉の抑揚や表情によってもポジティブな発言なのかネガティブなのか変わる所を判断することができます。
一方、海外の人はそうはいきません。
以前、日本から幹部の方が海外拠点を見学に来た際に、一通り見学が終わった後、
"たくさんの活動の紹介をありがとうございました!みなさんの熱意を一日中受け止め、exhaust(くたくた)になりました!"
と明るく仰った方がいて、本人は全身全霊でみなさんの気持ちを受け取ることができました!と言ったつもりだったようですが、現地人は残念そうな顔をして、次は説明を短くしようか、休憩時間を多く取ろうかと話していました。
exhaustという言葉をそのまま受け止め、明るく言った比喩もネガティブなコメントとして捉えたようです。
比較的ローコンテクスト文化なイギリス人、アメリカ人には一つ一つ直接的な言葉にして伝える必要があるため、駐在員としては気を遣う必要があります。
また、あまりにも直接過ぎる言葉(この資料はココもココもダメだ!)を使いすぎるとパワハラになりますし、マイルドにすると(この資料はちょっと修正が必要だね。)なかなか直らない。。このバランスが大事です。
まとめ
日本人の生産性の低さを悪く言うことが最近多いのですが、その問題は個人の能力と言うより会社の仕組みや文化が問題だと思います。
海外駐在をしている僕からすると、日本人はとても責任感が強く頼りになる存在です。
決して、海外の現地人を悪く言うつもりはありませんが、日本人の国民性は仕事においてこういう強みがありますよ!ということを伝えたく今回の記事を書きました。
海外駐在をしていると、このような違いに気づくことができとても楽しいです。また自分はどうかなと考えることで新しい発見があり、成長に繋がっています。
今後も海外駐在員の目線でたくさんの気づきを共有していきたいと思いますので、興味のある方はまた僕の記事に訪れてください。
明日もみなさんが幸せでありますように!ばいばーい!
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