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『十二月八日』(太宰治作)に見えるもの〜妻の日記が語る真珠湾攻撃の日の庶民のくらし〜

京都・奈良EU協会
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「『十二月八日』(太宰治作)に見えるもの」
〜妻の日記が語る真珠湾攻撃の日の庶民のくらし〜

今回は、太宰治の妻・美知子さんが綴っている風に書かれた太宰治の短編小説『十二月八日』をご紹介しながらお話を進めていきます。

1941年12月8日の妻の日記、つまり真珠湾攻撃のニュースがラジオから流れたその日のことが、妻の目線、妻の心情で綴られています。

戦争が始まったそのときの庶民、特にご婦人方がどのように過ごしていて、戦争に対してどんな感情を抱いていたかを知ることができるという意味では、この日記風の小説は大変貴重な資料になります。

日記の中の、ちょっと頼りない気ままな夫は太宰治本人のこと。太宰治の得意とする女性文体で書かれた読みやすい短編小説です。みなさんも12月8日に太宰治の『十二月八日』を読んでみられてはいかがでしょうか。

世界の情勢に目を向けるきっかけになるのではないでしょうか。

🎼 モーツァルト ピアノソナタ第11番イ長調「トルコ行進曲付き」 K.331(300i) Pリリー・クラウス 1956年録音
https://bit.ly/3GGvupJ

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