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移りゆく自然 〜秋の女神の魔法〜
古代日本のお話を紐解くと、平城京の西には竜田山という山があり、そこには竜田姫という秋の女神がすんでいたといいます。 秋、山々を錦錦織りなす野や山の見事な色彩は、染色と織物がお得意だったその竜田姫の仕業、秋の女神の魔法だったとか…。 とてもロマンティックなお話ですが、その魔法、ちょっと気になりませんか。 今回は秋の女神の魔法をほんの少し科学的に分析してみました。 彩りを変えながら移りゆく自然のお話を、ベートーヴェンの『田園』交響曲と共にお楽しみください。 🎼 Symphony No.6, Op.68 (Beethoven, Ludwig van) London Symphony Orchestra (orchestra) Antal Doráti (conductor) Mercury, 1964. SR 90415. Public Domain - Non-PD US
ランデヴDEなら:あかり〜心に灯すあかり〜
秋の深まりとともに夜がだんだん長くなってきました。夕方6時ともなると明かり無しで生活するのは難しいですね。 エジソンの白熱電球の発明により世の中に初めて「あかり」が灯ったのは150年ほど前のこと。庶民の夜を電灯が照らすようになったのは、長い長い人類の歴史を考えると、ついこの間のことです。 電灯が無かったころ、人々は長い夜をどんな風に過ごしていたのでしょう。 放送日の10月21日は「あかりの日」 1879年10月21日、エジソンによって開発された白熱電球が40時間点灯し、それが実用的なものに至ったという偉業を称えて制定された日です。 太陽のソナタの愛称をもつブラームスのヴァイオリンソナタ第二番の暖かなメロディーと共に、「あかり」にちなんだお話をお聴きいただきます。 🎼 Violin Sonata No.2, Op.100 (Brahms, Johannes) Nicola Benedetti, violin Katya Apekisheva, piano "Boston: Isabella Stewart Gardner Museum Creative Commons Attribution Non-commercial No Derivatives 3.0
劇団コノ葉ズク「コノハズク村の星祭り」
文化・芸術の秋、皆様いかがお過ごしでしょうか。 10月の第二・第四月曜日の2回に渡り、この番組でも恒例となりました劇団コノ葉ズクのラジオ放送劇をお送りいたします。 1回目の今夜は、『コノハズク村の星祭り』をお届け致します。 このお話は、昨年1月『ケンタウル祭の夜』(脚本 中橋怜子/原作 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』)の公演の際に、より、このお話を楽しんで頂くために書き下ろしたものです。 舞台公演でご好評頂きました『コノハズク村の星祭り』を、今回、ラジオ放送劇用に改めて録音致しました。 コノハズク村の星祭り、今年のテーマは白鳥座。生徒たち、そしてこの小学校の卒業生であるお父さんたちなど、村中の人が小学校に集い、星の勉強、観察をします。 🦢劇中劇として『白鳥座の神話』も演じられます。 空が澄み渡りお星様の美しい季節がやってきました。夜空に煌めく星々に思いを馳せながらお楽しみください。 🎼 Kinderszenen, Op.15 (Schumann, Robert), Clara Haskil (piano), Philips, 1952. [Public Domain - Non-PD US] 🎼 Requiem in D minor, K.626 (Mozart, Wolfgang Amadeus), Lacrimosa (Sequentia) Münchener Bach-Chor (chorus), Münchener Bach-Orchester (orchestra), Karl Richter (conductor), Telefunken, 1961. [Public Domain - Non-PD US]
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ランデヴDEなら:衣替え〜夜空のカーテン〜
10月1日は「衣替え」、みなさんはもう衣服の入れ替えはお済みになられましたでしょうか。今年の夏のように残暑が厳しいと、衣服の入れ替えのタイミングが難しいですね。 さて、これから白夜の季節を迎える南極圏では夜空のカーテンともそろそろお別れ。このカーテン、これからは北極圏の夜空にひかれます。 秋の夜長、北の果ての夜空を飾るオーロラに思いを馳せて…。 🎼 3 Études de concert, S.144 (Liszt, Franz) Peter Bradley-Fulgoni (piano)" 🎼 Consolations, S.172 (Liszt, Franz) German Kitkin (piano)" 🎼 Années de pèlerinage III, S.163 (Liszt, Franz) 4. Les jeux d'eaux à la Villa d'Este - Live Performance Jeff Manookian (piano)
秋のコンサートを前に音楽が社会において出来ることを考えてみる
前回(9/9)の放送の内容を掘り下げてみます。 齊藤清さん(Vn)と今井恵理さん(Pf)が出演する「秋のコンサート」について語ってみます。 音楽を住んでいる街から世界(の平和のため)に広げていけるのかな? 「ハイアート」て?音楽と食べ物、フォーレの没後100周年について語って、「音楽で世界を変える(エリック・ブース著)」を紹介します。 音楽は肉体と精神、緊張を強いられるアート。 ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団の活動と映画「クレッシェンド」。 イギリスの三枚舌外交から始まった中東紛争。 危機において音楽で何が出来る? 🎼 バッハ G線上のアリア 🎼 ドビュッシー レントより遅く 🎼 ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ 🎼 アンダンテ カンタービレ チャイコフスキー ヴァイオリン 齊藤 清 ピアノ 今井 恵理 https://bit.ly/4df2QtF
「お月さま取ってくれろ」〜中秋に寄せて〜
「千秋」と言えば「千年」の意。昔の人は一年の中で一つの季節を選ぶとすれば、実りの秋を選びました。そして中秋の満月を名月と呼び、一年で最も美しい月であると愛でました。 「名月をとってくれろと泣く子かな」と歌ったのは小林一茶。ユーモアに溢れた子供や小動物の句を多く詠んだ一茶、実は生まれた三人の子をみな幼くして亡くしているのです。 「春の山と秋の山、どちらが趣があるか」と問われて「秋です」とキッパリと言い切ったのは額田王。それはなぜか、彼女のその説明にも頷かされます。 秋に想うことはいっぱいあれど、肝心の秋の足取りの遅いこと。 今宵はせめて秋のお話をお楽しみください。 🎼 String Quartet in A minor, D.804 (Schubert, Franz) Amadeus Quartet (Norbert Brainin, Sigmund Nissel, Peter Schidlof, Martin Lovett) Deutsche Grammophon, 1956. DG 18294. Public Domain - Non-PD US
グローバルな平和を目指して音楽とともに…
ひさびさにヴァイオリニストの齊藤清さんを招いてお話を聴きます。 オーケストラでの活動以外にも斎藤さんはさまざまな活動しています。最近、齊藤さんが実行委員長をつとめた「グローバル・ピース・コンサートin OSAKA」をめぐって、 https://bit.ly/4geE3bQ 音楽と言葉、そして社会と平和… 話題を広げて(同コンサートで齊藤さんが弾いたモーツァルトのソナタを聴きながら)、豊かな時間を過ごせたらと思います。 🎼 モーツァルト ヴァイオリンソナタ 第21番 ホ短調 K.304 (300c) 第1楽章 アレグロ 第2楽章 メヌエット ヴァイオリン 齊藤 清 ピアノ 今井 恵理 https://www.youtube.com/watch?v=5F8uTSxq7CE
野分と和紙 〜日本の美しいもの〜
その昔、日本では「台風」のことを「野分」と言いました。 「野分」という言葉は、風になぎ倒される野の草花への思いが込められている、日本人らしいとても美しい言葉です。「台風」とは一味違いますね。 さてその源氏物語、いよいよ紫式部が筆を執り始めました!大河ドラマの中の話ですが…笑 忘れてはいけないのは、日本にはその時すでに、それを綴るための上質の紙があったということ。ドラマでは紫式部(まひろ)の元にたくさんの越前の和紙が届きました。 明治初期に使われた海外製の脆弱な紙幣を改造する時に使われたのは和紙の原料「みつまた」。日本の紙幣を支えてきたのもまた上質な紙です。 今回はそんなお話をヴィヴァルディの『四季』の中の「秋」と共にお聴き頂きます。 ※写真は、奈良は吉野の手漉き和紙工房に取材に行かせてもらった時のものです。 Concerto No. 3 in F major, Op. 8, RV 293, "L'autunno" (Autumn) — Movement 1: Allegro — Movement 2: Adagio molto — Movement 3: Allegro from The Four Seasons by Antonio Vivaldi Wiedemann Recital Hall, Wichita State University John Harrison — Violin / Robert Turizziani — Conductor / Wichita State University Chamber Players
本当に経験した コ・ワ・イ お話(&雪女❄)😱
次回のNPO法人京都・奈良EU協会の《ランデヴDEなら》は会員の高島眞貴子さんと萬田まさ子さんが実際に体験したこわ〜い話を語ります。でも、このふたりが一緒だと(一部)おもろい話になってしまったのは少し残念😅 😁ケタケタ笑いの連続を編集で削って何とか怖くなったかな✨ ❄後半は萬田まさ子さんの朗読による小泉八雲作(田部隆次訳)の「雪女 YUKI-ONNA」📖 (舞台は武蔵の国ですが、江戸時代の日本は現在よりも気温が低く、東京都多摩地域西部でも大雪が降ることも珍しくなかったそうです…☃) ・前半のUFOの話と「見てはいけないものを見てしまった‥」という点でかぶってるのです。 はたして、みなさんの背筋をぞくぞくさせることができるかな‥👻
ランデヴDEなら:秀吉とお米の話
「秀吉とお米の話」 慶長3年(1598年)8月18日、秀吉は側室茶々(淀殿)との子、幼い秀頼のことを案じながら、京都・伏見城で病死、波乱に満ちた62年の生涯を閉じました。 8月18日は秀吉の命日であり、また「お米の日」でもあります。これは「米」という漢字を分解するとわかりますね。 秀吉、お米、ときたら、800人もいたといわれる秀吉の御伽衆の1人、曽呂利新左衛門の話を思い出します。 ある日、新左衛門は秀吉から「何でも欲しいものを褒美として与えよう」と言われ、お米が欲しいと言います。ただし、一日目にはお米1粒、ニ日目には2粒、三日目には4粒、四日目には8粒、といった具合で1ヶ月です。「1粒、2粒…なんと欲のないやつだ」と秀吉は承知します。 結局、秀吉は詫びて別の褒美にしてもらうのですが、さて新左衛門は31日後には一体どれだけお米がもらえるはずだったんでしょう。 収穫を間近に控えた8月は稲にとってとても大切な時期です。台風の影響も心配です。 今年もどうか美味しいお米がたくさん穫れますように! 🎼 French Suite No.5 in G major, BWV 816 (Bach, Johann Sebastian) Peter Bradley-Fulgoni (piano) Recorded 2012, St. Paul's Hall, Huddersfield University. Peter Hill (sound engineer) https://imslp.org/wiki/French_Suite_No.5_in_G_major,_BWV_816_(Bach,_Johann_Sebastian)
今井恵理さん:奈良に来て15年〜フランス留学や夢の音楽祭を振返る…
今井恵理さんが、故郷仙台から関西、奈良に移り住んで15年。どのようにピアノ、そしてフランスと出会って、どのような生活を送ってきたか? 奈良に来てからのEU協会と出会い、フランス語クラブや音楽祭、ラジオ《ランデヴDEなら》を担当して来たかを、自作のピアノ演奏に載せて語ります。 特に2011年に奈良の東大寺、春日大社、国立博物館、奈良県庁、奈良女子大学、マクドナルド奈良店等で行われた《音楽の祭日in奈良》La Fête de la Musique à Naraはその後の奈良県の《ムジークフェストなら(命名はEU協会)》につながってゆきました。 一方で奈良市高畑町のカフェ「ろくさろん」で2012年1月におこなわれたSalon des Sixは現在も続いております。 加えてこれからの活動についての見通しやアイデアも… 🎼「希望」「臥待月」「村上春樹Fantaisie」「雨」… 作曲と演奏:今井恵理
ランデヴDEなら〜あつい、あつい、夏
お日さま燃える日本の夏、オリンピックに燃えるパリの夏、あついあつい夏を迎えておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 ちなみにパリの最高気温は25℃、最低気温は16℃だそうです。とても快適な気候ですね。 開会式はパリ中心部を流れるセーヌ川が舞台!さすが、どこを切り取っても絵になる美しい街の演出です。 クーラーの効いた涼しい部屋で📺楽しませて頂きました。 今回は、間もなく立秋を迎えるというのに暑い暑い日本から、パリに、そしてオリンピック発祥の地、古代ギリシアのオリンピアに思いを馳せながら色々とお話させて頂きます。 久しぶりに仲井秀昭さんとの対話でお届け致します。(やっぱりお話が弾みます♪) 中橋 怜子
愛しの奈良〜好きな道やお寺&ひむろしらゆき祭🍧
良の町… よく知っているようでいて、意外と知らないこともたくさんあるかもしれません。 奈良で生まれ育った長嶺知永子さんと片桐芳美さん、そして奈良に住んでかれこれ四十数年‥人生の半分以上は奈良で過ごしたという桑原由紀子さんに奈良のここが好きという場所を教えていただきます。 ・長嶺知永子さんおすすめの 愛しの奈良散歩コース‥それは、 高畑町からスタート🚶 ・ 桑原由紀子さんの好きな場所は奈良町。Garacafé をはじめ、面白そうなお店があるし、古い感じのお店の佇まいも好き🛕 ・片桐芳美さんは氷の神様をお祀りしている氷室神社で働いています。 https://himurojinja.jp/ 氷室神社には「氷が静かに溶けて無くなるように、世界の戦争であるとか、或いは国難が溶けて無くなればいいな」と祈願しながらかき氷をお供えして、自分でシロップを好きなようにかけて食べることができるという変わった参拝があります。 🧊ひむろしらゆき祭🧊 https://himuroshirayuki.com/
ランデヴDEなら:雲の峰〜雲見しよう〜
「雲の峰」 〜雲見しよう〜 「雲の峰」というと、私は宮沢賢治の「蛙の雨靴」というお話を思い出します。 そこで今夜は、このお話の中で「雲見」そして「雲の峰」という言葉が登場する最初の場面の朗読を聴いて頂こうと思います。 夏の空は雲の表情も豊かですね。 今夜は、ヴィヴァルディの『四季』より「夏」、そして雲がどんどん形を変えていくように主題がどんどん形を変えていくモーツァルトのピアノソナタ11番イ長調の第一楽章を聴いて頂きながら、雲見が大好きなわたくし中橋の雲のお話を聴いて頂きます。 今回、番組案内に使いました雲の写真も、わたくしの雲の写真コレクションの中の1枚です。 🎼 Concerto No. 2 in G minor, Op. 8, RV 315, ""L'estate"" (Summer) from The Four Seasons by Antonio Vivaldi — Movement 1: Allegro non molto — Movement 2: Adagio - Presto - Adagio — movement 3: presto Wiedemann Recital Hall, Wichita State University John Harrison — Violin / Robert Turizziani — Conductor / Wichita State University Chamber Players 🎼 Piano Sonata no. 11, K. 331 - I. Andante grazioso European Archive https://musopen.org/ja/music/18-piano-sonata-no-11-k-331
ハープとの出会い:人生のビフォーアフター!?
NPO法人京都・奈良EU協会のメンバーを中心に2017年に結成されたNara EU Celtic Harpのメンバーがハープとの出会いを境にどのように人生や生活が変わったかを、指導者の清水祥江先生を含めて語って頂きます。 清水祥江さん、高島眞貴子さん、小林恵美さん、萬田まさ子さん、向井佳代子さんはまったく違った環境で生きてきて、音楽との関わりも様々でしたが、このIrish harpという魅力的な楽器、そして仲間との活動がどのように生き方さえも変えたのでしょうか? ひとりひとりがハープ に出会う前の自分と、ハープ に出会ってからの自分を語っています。 人生が何倍も楽しく豊かになったと語る清水祥江先生。生活の中に現実的に音楽が入ってくるようになった髙島真貴子さん。施設さんや地域の集まりにハープと共に参加し、お客さまにハープを触っていただくと、音が出た瞬間に、皆さんのお顔がパッと明るくなることにいつも嬉しく思う小林恵美さん。叔母さんに「何か楽器が出来ると、いつか1人になったときに、生活に潤いが出るし、楽しいわよ」と言われ、ハープを習いだした萬田まさ子さん。 仕事を辞めた翌日から、手帳の日程は真っ白.気がつけば抜け殻状態でこれから楽しみのない人生を送るのかと思い始めたフランス語の講座、そこでEU協会のメンバーと知り合い、EU協会のハープの体験講座からIrish harpを習い、興味ある事で話せる仲間がいて、楽しみが広がっていく環境を得た向井佳代子さん。 一方、向井さんは、フランス語講座で日本のフランス料理の草分け的存在の米津春日シェフとの素晴らしい出会いがありました。 アイルランドやスコットランドなどの民謡と、ドヴォルザークの新世界の中の曲「家路」と共にお聴きください。 🎼 合奏4曲 1.マハラリィの花 2.スカボロフェア 3.アメージンググレイス 4.家路 🎼 清水祥江さんのソロ ❶マハラリィの花 ❷Foggy Dew/Irish song/フォギーデュー/アイルランド民謡 ❸ Planxty Irwin