絵を描くのにたくさんの道具を使う理由
大人のお絵描き教室では、たくさんの画材や道具を使います。色数豊富な絵の具はもちろんなんですが、筆や刷毛も多数揃えてあります。それだけでもワクワクしますよ。
筆はシャープペンシルくらい細いものから、5cm程の幅がある太いものまで。刷毛も入れると15cmくらい幅のあるものもあります。毛先の丸いもの、平たく毛足の長さが揃った平筆と呼ばれるもの。油彩用の柄(え)が長く毛の固いもの、デザイン筆と呼ばれるタッチが残りにくい柔らかい毛先のものなどほんとに様々です。
これ以外にもローラー、ペインティングナイフと呼ばれるコテのようなもの、毛先がスポンジになっているものなんかもあります。
ところが参加者の様子を見ていると集中するあまり、たまたま手にした一本の筆でずっと描いている人、その筆が太めのものだとしてもそれに気づかず(意識せず)、細い線を描こうと頑張っている人などが見受けられます。これ大変なんですよ。
太い筆で細い線を描くには技術が必要。そのためには相当なトレーニングを要します。それはつまり身体を変化させる行為です。でも細い筆を使えば誰でもある程度は細い線が描ける。だから身体ではなく道具を変えるんです。太い線を引くなら太い筆を。細い線には細い筆。面を塗りたければ刷毛とかね。ゴルフ経験のある人ならゴルフを連想するかもしれませんね。ゴルフってたくさんのクラブを持ち歩いてプレイしますよね?あれってスイングは変えずに道具を変えて飛距離をコントロールするってことなんです。力加減でコントロールするのって難しいんですよ。絵を描くのも同じ。
これって日常生活にも当てはまる
例えば、間食はやめないけどダイエットしているとか、普段の姿勢が悪くて猫背なんだけど筋トレしているとか、みたいなやつとかね。努力は否定しないけど変えるべきものってそこじゃなくない?ってこと結構ありそうな気がします。
身体の変化には時間がかかる。身体を変える前に道具や環境を変える方が早い。そして道具や環境を変えた結果次第に身体も変わっていくと思います。
何かを始めるにあたり「形から入る」って人いるでしょ?あれ多分大正解なんだと思います。道具のポテンシャルがその人の能力を引き上げてくれますから。
ということで、何かを始めるなら形から。何かを変えたいなら道具や環境から。そして井出のお絵描き教室ではそんなことも体験できちゃうという。すばらしいね。
次はどの街でお会いできますかねー?
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