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レンズ3本。
旅行でのレンズの組み合わせで最適なのはどんなだ?などと仕事の合間に妄想したりする。
すると、それなら28-50-90かな、と思ったりする。近い焦点距離の方が使いやすいかも、という投稿を先日したばかりなのに。(あれはあくまで日々のスナップにいいんではないか、という発想でして)
それは、たとえばカメラ二台運用する時も28と50とか、50と90とか、程よく焦点距離が離れているし、28と90という組み合わせも良さそうに思うからで、そういや、最近よくやっていた組み合わせだな、と後になって気づいたりする。カメラ一台で、という時もこの組み合わせは悪くなさそうだ。
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さてところで、この組み合わせ、まさにFUJIFILMがX-pro1を世に出したときに同時に発表されたレンズの組み合わせなんだよね。
神レンズとして名高い35mmを中心に、広角は28mm相当の18mm、こちらは小型薄型にしてスナップ用途としての性格を強め、60mmはハーフマクロの機能を持たせて、明るさを抑えながらも撮影のバリエーションを広げる役割を果たしているように思う。これが換算90mm。
いや、ほんと、各社ミラーレスを発表したとき、どこもズームレンズを先に出したっていうのに、FUJIFILMは単焦点3本を出したのだ。おまけに2本じゃなく、3本。この時点できちんとシステムとして、成立しちゃっているのだ。
スナップ用途ならもう、この組み合わせで充分なんでも撮れてしまう。王道の50mm、小回りのきく28mm マクロもいけちゃうポートレートレンズ90mm、性格の与え方もバツグンで、何かヒーローモノの映画のキャラクターにすら見えてくる。X‐pro2のスタイリングからして、的確なレンズ構成だったように思う。
僕が開発陣の偉い人だったら、こんなことはしない。できない。標準ズームをいい感じに仕上げて、そこに一本、単焦点をつけるくらいから始めると思う。単焦点3本で出発?何を言うとるのかね、そんな恐ろしい。
でも、このレンズラインナップは、FUJIFILMのカメラの特性を、特徴を、しっかり示してくれていた。こだわりのある人に買って欲しいというメッセージがしっかりあった。
だから、当初、Xシリーズは続けられるのかな、と勝手に不安にも思った。こだわりは汎用性を失うからだ。まあ、しかし今や、欲しくてもモノがない、という状況になるほど(?)である。
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とにかくこの組み合わせは抜群に良いように思う。端を、21mm 135mm相当にしても良いかもしれないが、多少使いにくさが出てくるかもしれない。(今回載せた写真の多くが換算135mm 21mmだったりする。僕にとって使いづらさはあまりなかった)だから最初に出したこの28mm 50mm 90mmのレンズたちは、全てのレンズを買ってしまいたくなる抜群の選択なのだと思う。
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実は2月の連休中、もしかしたら仕事で北海道へ行っていたかもしれなかった。結局この話はなくなってしまったのだけれど、高校の修学旅行以来の北海道に、ちょっと胸躍らせていた。いや実はその北海道行きが話に上がってくる前は、長男卒園前の旅行で奈良の生駒ケーブルに乗って山上遊園地を堪能する予定であった。(鉄への熱はさすがに冷め始めつつある。今はポケモンとピクミンだ。だが次男はまだまだ鉄道に夢中で、鉄道のおかげで読める文字が広がっている。英語まで読めたりする。ある意味怖い。)だからあの連休中、僕は関西を楽しんでいたかもしれないのだが、山上遊園地は冬季は閉園しているのだそう。そりゃ山上なんざ、冬に行くもんではないな。
北海道にしても、関西にしても、旅にカメラを持っていくとなったらレンズ3本だ。
カメラは撮る時間が確実に確保できる旅であるなら2台。それにレンズ3本。それから、こだわりたい一本を追加するかどうか。というところか。
僕のアレもコレも持って行きたくなる性格を踏まえれば、持っていくレンズの数を最大に決めておくことが大切な気がする。たとえ、カメラバッグに隙間ができたとしても、だ。
昨年東京に出かけたときに、カメラバッグが重くて重くて、汗びっしょりになってしまった。僕のようなデブに、汗は禁物。だからリュックは嫌なんだけど、荷物をキャリングケースにすると途端に小回りが効かなくなる。機動性を考えれば、着替えもカメラも入るニ気室のカメラリュックに軍配が上がる。でも、あれは冬仕様だ。背中が暑くてたまらない。
そうして何より重いのだ。
重いとますます暑さを感じる。汗をかく。日帰りならまだしも、泊まりがけだと、汗を考えて着替えも複数用意する。そこにレンズを入るからと何本も入れてしまったら…。
(エンデュランスextはカメラ2台、レンズ5本から6本は入る。)
欲張らないことだ。とは思うけれど、ああ、この性格をどうにかしなくては!
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そんなわけで、28mm 50mm 90mmだ。
50mmも90mmも現在、軽量か大口径かを選択することができるラインナップになっている。apo-skoparなんて少しだけ鏡筒の長い標準レンズか、というほど。これで90mmなんだぜ?
50mmもズミクロンなら軽い軽い。
でも、そうやって軽量化しても、90mmの場合、ズミクロンなら480グラム アポスコパーなら250グラムで200グラムちょっと、ズミクロン50mmは260グラム ズミルックスが337グラムで80グラムくらいの差。合計300グラムくらいを軽量化させるか、それとも絞り一段分にこだわるか、と考えると、たまの旅行、絞りを選んでしまう自分がいる。
これが徒歩で動き回るとか、自転車で旅をするなら別だろうけれど。
さて、じゃあ、28mmは、というと。
現在28mmを持っていない。フジフィルムのカメラで使っているからだ。
あれ、フラグか?
でも、ここのところ、単焦点はライカで、フジはズームレンズにまとめてもいいかなと考えている。この一年仕事で撮る機会が多くあって、片方は高倍率ズーム、片方は中望遠のマニュアルレンズを付けて、控えにxf18mmを忍ばせて撮ったけれど、ズームの便利さが身に沁みたというか。別に写真が生業ではないのでこんなことはそんなにあるわけではない。でも、祭や神楽と言った撮影にはAFのきくズームは必要だよなあと思う気持ちがまたふつふつとわいてきたのだ。
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それでも旅には単焦点がいい。なぜなら、僕なりの拘りがそこに込められるような気がするからだ。旅にはズームレンズ一本で、という方は、つまりは旅に重きを置いているのだろうと思う。初めて見る風景、めちゃくちゃ楽しいアトラクション、その土地の伝統体験や美味しい食べ物。それらをすべからく記録するのなら、ズームレンズの方がなにかと都合がいいだろう。スマホと比べても、ズームしても画質が劣化しない分、有利だ。それに旅ならボカシ過ぎても意味ないからね。
一方で単焦点では、写真ありきの旅をしているように思う。もはや自己満足だとは分かっているけど、自分が今つけているレンズで撮れないならそれをチキショウと言いつつも諦めるだけの潔さがあった方が写真旅にはいい気がする。被写体を見て、レンズを替えて、そんなのもいいし、スナップならば気分によってレンズを替えるというのもいい。自分の写真を撮るために、旅をするのだ。
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そうしてFUJIFILMの黎明期には確かにそんな旅の匂いがしていた。すべてを撮りきれるわけではないけれど、なんでも撮るだけの用意はあるよ、といったスタンス。今やどんなことにも対応できるボディとレンズと揃ってきたメーカーだけど、この、写真を撮るために旅に出たくなる、そんな気持ちを掻き立てるスタイルは、決して無くさないでいて欲しいと思うのだ。
写真はすべてX-pro2で撮った写真。日常も旅にしてくれるカメラだよね。
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