見出し画像

やはり浄化は進んでいる?

 数日前、ペペ・エスコバールのツイッターアカウントが復活していた。彼はブラジルのジャーナリストで、多極化の進展について解説しているStrategic Culture FoundationやCradleでの記事を私はよく読んでいる。

 特にStrategic Culture Foundationは、YouTubeやTwitterにリンクを貼ると即アカBANを食らうという旨がサイトにも掲載されていて、実際記事の内容も西側が隠したい様々な情報が出ていて面白い。
 
 SCFで読めるジャーナリストにはほかにマシュー・エーレットやシンシア・チャンがおり、彼らの記事では現在のグレートリセットやダボス会議につながるマルサス主義や「成長の限界」、サイバネティクス、ハクスリーからフロイトなどの現代思想の根幹が一体なんなのかということが詳細に解説されている。現在のアメリカでは教育がほぼ崩壊しており、日本でいう学級崩壊のような状態が当然になり、教える側にも「目覚めた」教師しかいないということが問題となっていて、ホームスクーリングや学校に行かせないということが日本よりもかなり深刻に議論されている。「目覚めた」というのはWokeというあれだ。詳しくはググってくれ、と言いたいところだがGoogleでも情報統制の厳しい分野なので、Zerohedgeのサイト内検索とかBraveとかを使って検索したほうがいいだろうと思う。

 まあそういう現代の文化破壊のルーツがどこにあるのかというと、これはもう近代の歴史そのものといっても過言ではなく、ここ250~300年くらいかけて徐々に闇の勢力がやってきたことの集大成であるという感じだ。私なんかは東大に入っても全然授業なんか行かず、なぜ人は生きるのかみたいなことを家でひとりで延々と考えるタイプの人間だったのでほとんど洗脳されなかったし、そういうタイプの人間ばかりが友人として周囲にいたからあまり気づかなかったのだが、ふつうは東大とかに行くタイプは最も洗脳に弱いらしい。上記で上げた固有名詞は通常まったく異なる専門分野の話であって、すべてが一つの文脈に統合される話だということ自体が大学教育を受けた頭には理解不能なとっちらかった話だということになる。「科学」という言葉はもともとファッハヴィッセンシャフト(Fachwissenschaft)というドイツ語で、ヘーゲルが作った造語だ。ローマ帝国以来の分割統治の原則を教育に適用した結果が、細分化され専門科ごとに分断された現代の学問状況である。弁証法も両建構造を作るための話に過ぎない。あれは哲学ではなくて単なる統治技法の話だったので、ショーペンハウアーはヘーゲルをあしざまにののしっていたわけだ。

 ともあれ、エスコバールはそういうメガテックやマスコミから最も嫌われるタイプのオルタナティブ系のメディアと関係の深いジャーナリストという話だ。イーロン・マスクがツイッターを買収したあと、言論の自由を取り戻す云々という話が盛んだった。実際様々なシャドウバンや妙な話題がトレンド入りすることがなくなったということは確認できていたが、いまだにグローバルタイムズ(中国政府系メディア)やRT、スプートニク、テヘランタイムズなんかの記事のリンクを貼ると警告文が出ていたので、まあ話半分くらいに思っていた。

 だが今回、件のエスコバールの凍結も復活したので、やっぱりいろいろ変化してきているということを改めて実感した。スコット・リッターのアカウントも復活していた模様だが、こちらは米軍だからむべなるかなといった感じで、やはりエスコバールの復活というのは大きい気がする。そのうちロシア・中国・イランのメディアに対する警告文も外れる流れなのかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?